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奨学金で借金地獄になるくらいなら、社会人やってから大学行くのが一番楽しいよって話。

はじめまして。私はフリーランスでデザイナーしながら、大学で勉強しています。(2021年3月に卒業しました!)

今高校3年生で、ご家庭の経済的な理由で大学を諦めようとしていたり、奨学金を借りて社会人になってから返済しようと考えている人に届いたらいいなと思って書いてみたいと思います。
あまり文章には自信ありませんが、時間かけてもそんなにクオリティは上がらない(公開するのが怖くなりそうだし)のでイッセーので公開しちゃいます。

私は高校を卒業したあと、短大を中退して社会人として働きはじめ、23歳の時にWebデザイナーの専門学校にお金を貯めて通い、デザイナーになりました。今は会社員ではなく、フリーランスでデザイナーをしながらインターネットの大学で勉強しています。

「高校→大学→社会人」というのがおそらく現在の日本のスタンダードな人生の道筋だと思うのですが、私の場合は「高校→短大中退→社会人→社会人しながら夜間の専門学校→社会人→社会人しながら大学」というなんだかパッチワークの布の継ぎ接ぎみたいな道筋を辿ってきました。

しかし、この「パッチワークみたいなキャリア」が私にとってはとても良い道筋だったのです。

「高校→大学→社会人」の正統派の道筋で進んだ場合、社会人になる頃には大学の勉強はほとんど役に立ちません。(と、この道筋の友人は声を揃えて言っていましたのでそのままお伝えいたします)(笑)
ちょっと大げさに言い過ぎましたが、いつどこで使うかわからない、見たこともない武器を構える練習だけしていても、いざという時に使えないよねというような話です。

対して、「パッチワークみたいなキャリア」だと、すでに社会人になっているので、自分の至らなさ、知識のなさを嫌なほど実感していますし、組織や仕事上の課題(どうしてうまく行かないんだろう?みたいなやつ)もわかってきます。なので、それを解決するために最適な学びが得られるところで学べば良いのです。

「これいつか使うのかなー」と思いながら授業を受けるよりも、「これを解決できるようになりたいからこの勉強をしたい!」と思って学ぶ方が効率的だと思いませんか?

学ぶタイミングとして、一度社会に出てから学ぶというのは今の日本ではあまりスタンダードではないですが、海外では20%(5人に1人)※が社会人になってから大学に進学しています。対して日本は2%と非常に少ない数値です。その背景として、終身雇用が基本の社会で「会社の業務を学ぶこと」が重要な文化だったこと(そう、もう過去の話!)が影響しているのではないかと言われています。
終身雇用が崩壊しつつあるので、今後日本の数値も上がっていくんじゃないかな。
※参考)25歳以上の学士課程への入学者の割合(国際比較)

大学に行くタイミングは、社会に出てからでも決して遅くないと私は思います。

自分の目標さえ見失わなければ、20代後半〜30代で大学に行くのはとてもおすすめです。むしろ社会人学生の方が、制約のある仕事と違って自分のやりたいこと、学びたいことを一直線にできるので楽しさが倍増するように思います。

現役でしか大学に行けないとしたら、それは大きな誤解だし、今大学に行けないからといって希望を捨てる必要もない。
奨学金を借りて大学で学んで、社会人になってから返済するのも一つの手段ですが、もう少し人生の時間軸を大きく捉えて、自分に合ったやり方で進学すれば良いのです。

「今」奨学金を借りて大学に行くしかないと思い込んでしまうことが一番私が心配していることでした。世の中いろんな人がいます。「パッチワーク」みたいな人もいるんだなーと頭の片隅に置いておいてもらえれば。

以上、パッチワーカーのつぶやきでした。



2017/07/14 追記
Facebookに投稿したら、友達から「返済義務のない給付型奨学金をいろんな団体や私立大学(中堅校含め)が提供しているけど、知ってるか知らないかの差も大きい」というコメントをもらって、調べてみたら実は色々な団体が給付型奨学金を提供してるんですね。こんな色々あるなんて知らなかった...こうゆう情報ってちゃんと本人に届いてるのかな?

なお、団体から学校に募集通知が届いている場合があります。みなさんが在学している学校の学生支援課などの窓口で、給付型奨学金の募集通知が届いていないかを確認しましょう。
参考)返さなくていい給付型奨学金を運営している団体


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