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イタリア人のオリーブオイル事情

日本でもすっかり普及しているオリーブオイル。
一般家庭でも日常的に使用している方が増えているのではないでしょうか?

和食が登録されたユネスコ無形文化遺産に、同じく健康的な食生活などが評価され登録されているイタリアをはじめとした地中海の食事にもオリーブオイルは欠かせない要素の一つ。
近年では世界的な健康意識の高まりからか、生産量・消費量が増加傾向にあるそうで、地中海食や地域とは関係のなかった中国やアメリカ・ニュージーランドでは著しく消費が増加しているんだとか。

地中海地域の国々にとってオリーブオイルは生活になくてはならないもの。
そんなオリーブオイル大国の一つであるイタリアでは、どんな使い方がポピュラーなのかイタリアでの歴史とともにご紹介していきましょう!
料理にはもちろん、スイーツにも美容にも、果てはおばあちゃんの知恵袋のような使われ方もあるようですよ。

"黄金の液体"オリーブオイル

オリーブの木は、シリアやパレスチナで栽培され始めたと言われており、そのあたりからトルコを経て、ギリシャに広まったとされています。その後フェニキア人によりスペイン沿岸や北アフリカ諸国、そしてイタリア本土へと伝わり、さらには大帝国を築き上げたローマ帝国により地中海沿岸の地域に広められました。

古代ギリシャ、ローマ時代には"黄金の液体"として崇められ、食用だけでなく灯油用、化粧用、薬用、工業用、宗教儀式にも使われてきたオリーブオイル。
生活必需品でしたが、ローマ帝国が拡大するにつれ、イタリア半島のオリーブオイル生産だけでは追いつかなくなり、ローマは需要を満たすために帝国の属州から税金の代わりとして輸入し始めます。地中海世界では古くから貿易の主要商品として、その流通を握る者に巨万の富をもたらしてきました。

オリーブオイルの主成分と効果

オリーブオイルには主成分であるオレイン酸やリノール酸といった健康効果の高い脂肪酸が含まれています。

これらは悪玉コレステロールを減少させることから、動脈硬化や生活習慣病の予防や、便秘の改善にも有効とされています。

さらに肌や筋肉にも良いビタミンAやビタミンEも豊富という優れもの!
オリーブオイルの成分はヒトの皮脂成分と似ていることから肌馴染みがよく、肌を保護し潤いを保つ効果、肌を柔らかくする効果、艶を与える効果も期待できるそうです。

そういえばレストランで働いていて火傷をしてしまった時、その時のシェフにオリーブオイルを塗られたことがありましたが、イタリアでも応急処置として行われているそうで理にかなっていたんですね〜。

当時はなんだ?って思ってました!ごめんなさい笑

長寿の秘訣はオリーブオイル

今流行りの「地中海式ダイエット」は地中海沿岸のギリシャやイタリアの食事法を取り入れたダイエットで、最大の特徴は、バランスのいい食事を楽しみながら痩せることができるという点で、食へのストレスを感じることなく続けられると人気。

そのダイエット法のルールの1つにもなっているのが「質の良い脂肪を摂取すること」。質の良い脂肪とは不飽和脂肪酸のことでオリーブオイルもこれに当てはなります。

日常的にオリーブオイルを使い、消費量も多い地中海沿岸の人は平均寿命が長くなっており、ダイエットだけでなく健康にも良いことが証明されています!

イタリア料理に欠かせないソウル調味料

料理に回しかけるという使い方は定番ですよね。
イタリアでは出された料理に塩や胡椒をかけて自分好みに味を変えるのは特に失礼にあたらないため、同じ感覚でパスタやリゾットなどに回しかけて食べるそうです。
こうすることで料理にオリーブオイルの風味が加わって美味しくなるんだそう。

一皿に対して使う量は人それぞれですが、よく言われるのは「食べ終わった時に皿にオリーブオイルが残っていれば入れすぎ」といわれています。

一回の量は別としてもパスタのほかリゾットやスープ、ピッツァなどにも使っていて、料理ならだいたい何にでもかけているんじゃないかという印象がありすごい量になるのは想像できますね。

もこみちもびっくりです(古)

サンドイッチを作るときバターのようにパンにかけて乾燥を防ぐためにも使いますよね。

ちょっと小腹が空いた時、オリーブオイルにパンを浸して食べるだけでも美味しい!フレッシュなものであればあるだけ手が止まらなくなってしまいます。

ですがこれは現地ではお行儀の悪いこととされといるので、くれぐれもレストランなどではやらないように注意です笑

食事の面でイタリア人にとってはなくてはならないもの。
日本人の醤油と同じような感覚で、油というよりも調味料としての立ち位置のように感じますね。

風邪をひいてもオリーブオイル

風邪を引いた時の民間療法はどの国にもあって、納得できるものから不可思議なものまでさまざまですが、イタリアverもあったので紹介します。

それは、喉が痛い時にスプーン1杯のオリーブオイルを飲むというもの。
医学的に効果が実証されているのかどうかは定かではないが、油により喉を保湿するのが目的かと思われ、喉が痛い時にスプーン1杯のハチミツを舐めるのと同じようなものかもしれないですね。

次回風邪を引いた時には試してみようと思います。

ウコンの代わりにもオリーブオイル

大量のお酒を飲むのはあまりお勧めできるものでもありませんが、どうせお酒を飲むなら、最後まで楽しく飲みたいですよね。

そんな時にもオリーブオイルが活躍!

アルコールは、胃と小腸で吸収されて血液中に溶け込みます。
血液で運ばれたアルコールは肝臓で分解・解毒されますが、分解できる量を超えた飲酒をした場合、そのまま血液中にアルコールが残り、「二日酔い」となってしまいます。

「空腹にお酒は良くない」というのはご存知の方も多いと思いますが、アルコールは約80%が小腸で吸収されます。
そのため、アルコールの吸収速度を緩和するためには食べ物を胃に入れておくよりも“小腸で吸収するものをアルコールより先に摂取すること” がポイントです。

オリーブオイルをはじめとする油は、小腸や大腸で吸収されるため、お酒を飲む前にオリーブオイルをスプーン1杯程飲むことで、アルコールの吸収速度を緩和でき二日酔い予防になるんだそう。
オリーブオイルをよく食べるヨーロッパの国々では、実際に飲酒前にオリーブオイルを飲むのが習慣になっている人も多いそうです。

ピッツァにもタバスコではなくオリーブオイル

イタリアにはタバスコがほとんどありません!
タバスコはアメリカ文化のため、タバスコがなんなのか知らないイタリア人も多いそうです!

ではイタリア人はピッツァに何もかけないのか?

否!やっぱりオリーブオイルをかけます!笑

ピカンテオイルと呼ばれる、唐辛子をオイルで加熱して辛味を出したオイルが一般的で、テーブルに常備しているイタリアンレストランも。
タバスコとは違って酸味がないので、ピッツァの味を変えることなく辛さも楽しめるので私もお気に入りです。

シェフズバンクオンラインの美味しい脇役

シェフズバンクオンラインの冷凍焼成ピッツァにも自家製のピカンテオイルをお付けしていて、なんなら私はこれが欲しくて注文しているところがあります(^^)

まず他ピッツェリアとの違いは圧倒的な辛味!
少量でもしっかりと辛いため、ピッツァが油でびしゃびしゃにならず、ピッツァの味を楽しむことができるのでとっても気に入っています!

ピッツァはぜーんぶ無くなったのに付属のピカンテオイルが1・2袋あまってしまってることありませんか?

私はそれを捨てずに、ペペロンチーノのパスタに使ったりしています!
十分辛いので追加で唐辛子を入れる必要もなく、唐辛子を焦がしてしまって大失敗ということもありません!

ぜひお試しくださいね(^ ^)



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