『ヤバイ集中力』鈴木祐⑤
本の要約を始めてから本日で5日目となりました。既に私の中には「要約」することが使命となっている気がします。
このまま継続すれば本書で言う「マイ儀式」になるはずです!今後も頑張っていきます!
本日は鈴木祐の『ヤバイ集中力』の第4章を要約していきます。
第4章「物語を編む」~セルフイメージを書き換えて「やる」人間になる~P.147-P.180
1.「なりたい自分になるため」には物語が効く
一部の人類学者の間では「人間の文化は夜間の物語によって作られるのではないか?」と考えられている。この推測は確実とまでは言えないものの、かなり正確な情報である。カラハリ砂漠で原始的な生活を送るサン族の就寝前の団欒時には話の内容の81%が「物語」についてであることがわかっている。世界中で今も人々が映画や小説に多大なリソースを注ぎ込んでいることから、「物語」が人類に大きな役割を果たしていることがわかる。
人間が「物語」をどのように必要とするようになったのかは、原始時代の例をもとに説明する。原始の環境で私たちの祖先が疫病により死んでしまうところを想像すると、突然の悲劇により仲間はおびえ、死の理由を探すだろう。当時は科学も未発達であったため、病気かすらわからず何らかの原因を探すのだ。そこで、霊に取りつかれたなどの理由をつけ、不可解な現象に原因と結果を与えたのだ。これが「物語」の始まりである。
つまり、「物語」は無秩序への不安を和らげる手段として誕生したのです。
「物語」の他の機能は個人としてのアイデンティティの構築である。これから派生して、仲間たちと同じ「物語」を語ることで集団としてのアイデンティティ作り上げることもできるのだ。
現代人は、原始時代に比べて「自分が何者であるのか」という確固たるアイデンティティがはっきりしていないため、アイデンティティの対処に困り、集中力が削がれてしまうのだ。
何が言いたいのかというと、確固たるアイデンティティがあれば、集中力アップに繋がるということだ。そこで、どのように自らにアイデンティティがあるのかと思い込ませるのかというと、
①集中力アップに役立つ新たな「物語」を作る。→例)「私は読書家だ。」本を読む集中力が続かなそうな状況でも、「読書家」という自己像を守ろうとする意識が働く。
②「物語」に沿った行動を続けて「獣」を説得する。
である。
2.セルフイメージを上書きする5つの方法
「物語」の力で「獣」を説得するのには、やはり「反復」が必須であり、時間のかかる地道な作業である。しかし、この地道な繰り返しには5つのショートカット方法がある。
①ステレオタイピング→有名な人を思い描くだけで人間のパフォーマンス(集中力)がアップする現象。
②ジョブ・チェンジング→問題のタスクに対して、自分に新たな「肩書き」を付けること。例)病院の清掃員に「清掃の仕事は治療のプロセスの一つであり、あなたたちは病院のアンバサダーなのです」と伝えると清掃員のモチベーションが上がり、集中力のアップも起こる。
③指示的セルフトーク→「ひとりごと」を使って集中力アップを狙う技法。例)勉強に使う場合「今自分の勉強が止まったのは、どこがわからなくなったからだ?問題を解く違うアプローチを考えてみろ!どうしてもわからないままなら次の問題に移れ!」
④VIA SMART→ノースセントラル大学の実験で効果が確認されたWEBサイトを用いた集中力アップのテクニック。
⑤ピアプレッシャー→仲間からのプレッシャーを受けることで集中力がアップすること。最も効果が高い。このピアプレッシャーを正しく使うには、「集中力が高いひとたちのなかに紛れ込む」ことが必要であり、これさえ守れば良い。いわゆる競争意識の誘発である。
以上です。
私もこの毎日要約する習慣は友人の何人かでやっているのですが、かなり“ピアプレッシャー”を感じています。笑
明日も頑張ります!
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?