渋谷の雑居ビル6階のドキドキベトナム料理

ー総じてもりもりー

この日は行きたかった美術館と本屋さんに行ったあと、これまた行きたいと思っていたベトナム料理屋を目指すことにした。

「ミス・サイゴン」

ミス・サイゴン (渋谷/ベトナム料理)

Googleマップを頼りに歩いていると、８階建てくらいの雑居ビルの看板に「6階　ミス・サイゴン」とあるのを見つけた。

ここか。

入り口はうっすらとしていて不気味。

エレベーターまでの道を恐る恐る進む。

ごくり。

怖すぎる。

運よく女の子がいたので一緒にエレベーターに乗せてもらい、6階へ。

もしここで1人だったら引き返していたかもしれないし、エレベーターで他の人が乗っていたらたぶん引き返してたし、途中から誰かが乗ってきても降りてただろう。

怖かった、、。

なにごともなく無事に6階に着くと、今までの緊迫した雰囲気とは打って変わって優しいおじいさんが「いらっしゃいませ」とほほえんでくれた。

安堵。

店内にはアジアっぽい音楽が流れていて、ソファーは全部きれいなエメラルドグリーンで、きれいな絵画まで飾ってあった。

なんだここ。

ほっとした私は、その気持ちのまま1番おいしそうなもりもりメニューを注文した。

30分くらいしてやっと登場したこちら。

「巻き揚と豚焼き肉のせビーフン」

横から見るともりもり！

よく見るとたっぷりの豚肉の中に巻き揚（春巻きみたいなもの）が何個もころがっている。

大根はピクルス漬けになっていて、もやしは日本でよく見るのよりも細くて、ピーナッツとフライドオニオンが香ばしかった。大葉もいい味。

お肉はソーセージかな？ってくらい柔らかくてジューシーで、巻き揚の中にもこれまたお肉が詰まっていて、パリパリしていておいしかった。

付属のタレには唐辛子がたくさん浮いていたから辛いのかと思っていたけど酸っぱいだけだった。

たくさんかけて食べ進める。

おいしい。

何よりお肉がたくさんのっているから、ラーメンのチャーシューみたいに計画的にちびちび食べる必要もなくて幸せ。

・・・

途中、隣に座っていたお姉さんが私と違うメニューを注文した時、「大と小ってありますけど、大ってどのくらいですか？」と聞いていた。

すると店員のおじさんが「ちょうどこれですね。」と言って私の丼を指さした。

（ウッ、妙に恥ずかしい、、。てか私の大だったのかい。）

・・・

さらっと完食してお店を出た。

またさっきのエレベーターに乗らなきゃいけない。

かけ足でのって、かけ足で降りて、ビルから出た。

午後の渋谷の大通りにはたくさんの人がいた。

こっちが日常。

・・・

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