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秋の養生 と おすすめ薬膳茶

一年を陰と陽の季節で考えると、陰の季節の始まり、ということになります。
これから陰が旺盛になっていくわけですが、私たちの体と心も影響を受けます。
寒さが増し体に厳しい季節に突入し、持病を持っている方は表面化したり、悪化したりします。
陽が減って陰が増えることで、気持ちが落ち込んだり内向きになったりします。

秋は、今まで以上に身体と心に耳を傾けて、極寒の季節を強い心身で迎えられるように準備をする季節なのです。

秋に起こる代表的な不調があります。
薬膳茶で緩和したり、予防をすることができますので、
是非参考にしてください。


秋は空気が乾燥します。肺に注意!

乾燥した空気の影響を一番受ける五臓が『肺』です。肺は乾燥に弱いのです。
乾燥すると空咳が出たり、免疫力が下がったり、
皮膚が乾燥したりします。

肺を潤してくれるお茶を選びましょう。 
 
百合(ゆりね)ゆりの球根の鱗片 
 肺を潤す。又、不眠や不安感を和らげる。
◆黄精(オウセイ)
なるこゆりの根っこ
肺を潤してくれます。
また、嬉しい作用として、白髪予防や、発毛促進、強壮強精力がありま   す。つまり、アンチエイジング効果です。 


これに +枇杷の葉 を加えると 肺を清め、咳を止める効能もあります。
+山芋 することで 滋養強壮力が出ます。ただし、粘りのある痰がで   る人、むくみの強い人はとりすぎないようにしてください。山芋は乾燥したものがお茶素材であります。

食欲の秋。消化を促してくれるお茶。

 ◆山査子さんざし(バラ科の実 さんざしを乾燥させたお茶)
さんざしは、見た目が姫リンゴの小さいような実で、ドライになったものにお湯を注いでお茶とします。
さんざしは、特に肉を食べ過ぎたあとの消化を助けてくれます。
胸やけや、気が滞って、気分が下がるときなどにも効果があります。 

+ナツメ をすることで、お茶が甘く美味しくなりますし、さらに消化を助け、脾の機能を上げる効果も期待できます。

+桂枝(シナモン)するとお血による生理痛などにも効果が期待できます。

特に冷え性の人は気温寒暖差に注意

9月10月は、まだ、日中の気温が20度半ばの日もありますね。
昼は暖かくても、夕方は冷え込んだり、日によっても気温のばらつきが多い季節です。
私も、洋服の選択を間違えて、風邪をひきそうになったりということがよくあります。
日ごろから体を冷やさないようにして免疫力を維持することが大切です。

そんな目的の薬膳茶は桂枝(シナモン)です。

◆桂枝(シナモン)は体全体を温めてくれます。寒冷蕁麻疹の出る方にもおすすめです。
紅茶と、はちみつと、生姜を入れたら、とても体が温まるし、美味しいですね。

秋は皮膚トラブルが悪化しやすい

漢方では皮膚の湿疹などは、炎症の一種と考えます。
下半身の冷えのある人でも、顔や首に皮膚にトラブルがある場合が多いですが、どこかで熱を発生していてそれが上手に発散できずに皮膚に出ると考えます。

自分がどのタイプなのか、わからない方の方が多いかもしれませんが、
肺を清める、胃の熱を冷ますことで肌荒れ、湿疹が改善されることがありますから、清熱効果のある薬膳茶を一度試してみるのも良いと思います。

そのようなときにおすすめする薬膳茶はびわの葉です。

びわの葉  
肺を清める、胃の熱を冷ます 作用があります。
肺は皮膚をつながっていると考えますから、肺を清める、養生することで、肌の調子も上がってきます。
今日ご紹介している、蓮の実やゆり根なども肺を養生する薬膳茶ですので、このあたりを積極的にとると、肺ーー皮膚の調子が良くなります。試してみてください。

秋は、陰の時間が多くなり鬱になりやすい。

秋は、陰の季節の始まりで、日照時間も短くなり、鬱の人が増える季節です。なんだか、やる気が低下している、前向きになれない、などという気持ちの変化も自然なことなのです。
そんなときは効能のある薬膳茶で助けてもらいましょう。

◆春ウコン 精神の安定、生理痛、生理不順、腰痛、肝機能を上げる
ウコンは肝臓の機能を上げることは有名ですが、最近の大学の研究で、血中アドレナリン濃度を上げてくれることが分かっています。
 
◆蓮の実   リラックス効果、食欲不振、動悸の改善
上記の効能の他にも、気を上げてくれる効果、漢方の脾という、消化機能の低下によるおりもの過多の改善にも効果があります。


今日ご紹介した薬膳茶素材は、熱湯を注いで5分くらい待っていただいて飲めるものです。紅茶や緑茶のような渋みも出ませんので、マイボトルに入れっぱなしで一日中飲めます。
とてもお手軽なので、是非薬膳茶養生を始めていただきたいです。
気が付いたら、不調が改善されていた、身体が軽くなってサクサク動く!という方々が多くいらっしゃいます。

下の写真は
大棗(なつめ)、金銀花(すいかずら)、蓮子(はすのみ)、杜仲の組み合わせです。
インスタグラムでも、薬膳茶の写真を上げていますので、参考にしていただけたら嬉しいです。



今日のお話はポッドキャストでも配信しています。


お知らせ続きで恐縮ですが、

「もっと漢方を知りたい、自分の体はどのような状態なのかを知って、セルフメンテナンスしたい」という方は、

『薬膳茶から始める体質改善オンラインプログラム』

を随時開催しています。

全2回のプログラムになっていまして、その方の症状をカウンセリングをオンラインで行ったのち、その方の症状に合わせた薬膳茶を一緒にお選びして、養生方法をご提案します。
スケジュールはベイスショップの販売ページを見てください。(スケジュールは購入ボタンから先に進んでいただいてからの表示になります。)

漢方でご自分のメンテナンスができる機会です。

是非お気軽にご参加ください。

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体の不調や季節ごとの症状でお悩みの方に、薬膳茶や漢方の考え方を上級漢方養生士と一緒に学びながら、体質改善を目指していただくオンラインのプログラムです。


薬膳茶、漢方薬等のお話を配信しますので、今後共よろしくお願いいたします。
読んでいただきありがとうございました♪

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