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高野山の宿坊に泊まってみた

今日は高野山で宿泊した
宿坊について書いてみます

実際に訪れたのは1ヶ月前で
だいぶ間あいてしまったけど
あまりない経験やったので
忘れないうちに…😁

関西から高野山に訪れる場合
日帰りすることも可能ですが
今回は麓の九度山から町石道を
歩くため一泊したかったんです🙌

高野山までの道のりは以下記事で

今回は奥之院まで歩いた続きから

宿坊とは

主に仏教寺院や神社などで、僧侶そうりょ氏神うじがみこう、参拝者のために作られた宿泊施設である。本来は僧侶や参拝者のために特化した施設だったが、現在では一般観光客も積極的に受け入れる施設も増加し、それに伴い設備やサービスの拡充の傾向がみられる。

Wikipediaより

以前より存在は知ってて
宿という漢字がついてるので
宿泊できそうという印象はあるが
寺院や神社に併設された施設なので
観光での宿泊はできないと思ってました

その後、友人が観光で宿泊した話を聞き
機会があれば…と思ってたけど
予約時に宿坊以外の選択肢があると
悩みつつも普通の宿を選んでしまってた

印象が変化したのは昨年11月の吉野
初めて宿坊に宿泊してみてから✨

吉野で宿泊した宿坊は
寺院の中にある施設ではあるが
設備やサービスは旅館に近い
初めての宿坊には最適な宿でした🙌

古い木造建築なので
音が響いたり寒かったりあるが
建築好きとしてはそれ以上に
魅力を感じる部分が多くあり
贅沢な時間を過ごせて大満足でした

吉野で宿坊に泊まったあと
次は本格的な宿坊に泊まりたい‼️
そんな想いが芽生えてたとこでの
高野山に泊まる機会なので
本心は最初から宿坊やったのかも🤗

高野山の宿坊に泊まる

高野山を訪れるのは3回目でした
ただ以前は日帰りや別で宿泊したので
高野山で宿泊するのは初めて

しかもこの日は歩きメインなので
可能なら高野山内で探したかった
という理由からエリアは限られ
選択肢のほとんどが宿坊でした

宿泊施設から宿坊選ぶというよりは
宿坊から気に入った宿坊を選ぶ感じ🤗
探した時期が遅めやったけど
思ったより予約可能な宿坊が多くあり
値段と場所と口コミ参考に選んだのが
今回紹介する宿坊持明院じめいいんさん

宿坊持明院

今回宿泊した宿坊持明院は
根本大塔から続く金剛界町石道※
(※詳細は歩いた記事参照)
隣接しているため一度通ってた🤣

車道に面した石畳から入る

前の記事でも触れましたが
高野山は全域が金剛峯寺境内で
その中に117もの寺が存在してる
持明院もその中の一つだそうです

最初は緊張する

立派な門を潜る

道路沿いに持明院とあり
予約した名前とも一緒やけど
普通の宿泊施設と違って
大々的な看板が存在しないので
入るまでが物凄い緊張した😅

吉野でも同じ感じやったけど
1人やなかったので楽やった

正面が本堂
入って左の建物

門の奥にも案内板の類はなく
さすがに本堂からは入らんよな…
と左の建物に恐る恐る近寄る😓

すると事務所の方が気付いてくれ
玄関まで来てくれました
(慣れないもので申し訳ない)

宿坊の玄関

案内してくれた方は
若いお坊さんでした

ちなみに高野山は真言宗で
真言宗ではお坊さんのことを
和尚わじょうさんと言うらしい
そして役職により呼び方も異なるが
ここでは僧侶全般の総称とされる
お坊さんと書かせてもらいます

長い廊下を抜けた先
この日泊まるのは日輪の間

廊下から板の間を経て部屋へ
スリッパも畳敷きで履き心地👍

8畳縁側付き和室

風呂トイレ洗面は付いてないが
宿坊なので贅沢は言えません🙏
電気ヒーターとこたつがあり
心配だった寒さは安心の設備🙌

寒さも修行のうちと言われそう…
という時代遅れな印象でした💦

持明院には大小4つの庭があり
部屋は全て庭が望めるそうです
日輪の間からも整備された庭🌱
窓際の椅子にすわりのんびりすると
高級旅館かと思ってしまう優雅さ☺️

お風呂で極楽に

案内してくれたお坊さんが
お茶と甘味を持ってきてくれ
時間や設備の案内をしてくれました

甘味のお皿

大意としては「ああ ありがたい(弘法大師様はずっと昔に御人定されたにもかかわらず)高野山の奥之院には今だに弘法大師様がおられ、私達を見守りおすくい下さるんだなあ。」

高野山金剛流御詠歌

この歌は天台宗総本山
比叡山延暦寺座主であられた
慈鎮和尚じちんわじょうの作とのことで
弘法大師の教えが真言宗だけでなく
宗派を越えたものであることが
解る歌だそうです✨

浴衣に上着、タオル類、歯ブラシ
アメニティもしっかり揃ってる

17時、風呂に行く

お風呂は温泉ではないが大きめ
17時〜21時までと短めですが
入る人少ないので十分👍
(チェックインは18時最終)

男湯は5人まで

この日は早朝から歩き続けて
高野山上では寒かったので
温かい湯を浴びるだけで気持ちよく
湯船に浸かったら極楽でした😆

玄関

脱衣所から廊下に出ると極寒で
玄関横を通ってなるほどなと…

部屋に戻り夕食

体が冷えきらないうちに
部屋に戻るが廊下が長い…

18時、部屋で夕食

夕食の時間は18時からのみ
時間が選べないのは
一般的宿と異なるとこですが
個人的には指定されたほうが楽♪

料理は肉や魚のない精進料理で
味付けは薄めですが
一口食べてうまっと感じるほど
全ての料理が美味しすぎた

料理見て足りるかなと思ったが
びっくりするくらい満腹に😋
健康的すぎる食事でした

ちなみに夕食には
僕の苦手な高野豆腐が3つも😓
なんでこんなあるんや…
と思いながら食べてるとふと思う

高野豆腐の高野って高野山?

凍り豆腐(別名:高野豆腐)とは、豆腐を凍結、低温熟成させた後に乾燥させた保存食品。乾燥状態では軽く締まったスポンジ状で、これを水で戻し、出汁で煮込むなどして味をつける。

高野豆腐は凍り豆腐の別名
発音が似てるから当て字かな
と思ったがそうでもないみたい

高野山で木食応其もくじきおうごによって製法が完成された凍り豆腐が精進料理の1つとして日本全国に広まったものとされる。高野豆腐と呼ばれるようになったのは江戸時代に高野山の土産物として珍重されたからといわれる。

また東北地方にも同じ製法のみ豆腐という保存食があり、高野豆腐系と凍み豆腐系を戦後になって統一する呼称としたのがこおり豆腐。

Wikipediaより

統一呼称が凍り豆腐らしいけど
今の今まで知らんかった💦
地域で呼び名の異なる食べ物
多々あるけど高野豆腐もそれか?
高野豆腐って全国で通じんのかな🤔

18:40、寝床完成

話が大きく逸れましたが
若いお坊さんが夕食後に
御膳の片付けと布団敷いてくれた
最近は旅館でもセルフ敷きがある中
なんとまさか敷いてもらえるとは🙏

早々と寝床できたけど流石に早いが
横になったら寝れそうな疲労感
テレビ見つつのんびり過ごした

朝のお勤めと朝食

朝は6時半に起床😪
早起きして向かう場所
普通の宿なら朝風呂やけど
宿坊なら本堂でのお勤め🙏

寝ぼけ眼で廊下に出てトイレへ
極寒に身震いして目がさめる

廊下の仏像に挨拶
本堂へと続く長い廊下
古い襖絵

本堂へは一度外に出るが
玄関や窓が解放されてるからか
全くもって気温差を感じない🤣
(部屋の外は外気と一緒)
寒いが部屋を出てから長い廊下を
歩いてきたため慣れてしまってた

本堂へ…

本堂内はロウソクの灯りのみで
入った瞬間は何も見えんかったけど
30分のお勤めが終わる頃には
豪華な本堂内部の装飾や仏像が…

旅先のお寺で、しかも早朝に
お経を聞くの初めての経験で
最初は眠さ寒さがあったけど
徐々に頭が無になっていく感じ
耳を通して頭を流れるお経の意味
全く分からないのに落ち着く感じ
すぅ〜と心が浄化されてる感じ

うまく言葉にはできんけど
色々な感情になりました

本堂の外は氷点下6℃
池の水は凍ってた

普通ならガクブルな空気なのに
本堂から出て部屋への道のりは
気持ちが豊かになった感じで
あまり寒さを感じてなかった
(心の湯上り状態☺️)

7:30〜朝食

部屋に戻ると二度寝を阻むように
布団は片付けられ朝食が来てた
朝食も夕食と同様の精進料理
けど同じく美味しく満腹でした😋

朝食後はこたつでのんびり…
二度寝も少しだけさせてもらい
居心地良すぎて退室したのは
チェックアウト最終の10時前😓

お寺でだらだらしてしまい
よくないよなと思いつつ
来た当初の緊張感はどこへやら
滞在して分かったのは
宿坊は最高の宿やということ🙌

玄関

普通の宿だとお客様扱いされ
過剰なサービスに疲れることも…
ただ宿坊ではそれがない
設備やサービスは最低限整ってるが
いい意味で放置されてる感じや
適度な制限も心地よく感じました

本堂と庭

あくまでもメインはお寺で
その片隅に宿泊させてもらってる
この感じ、民泊や民宿と似てる
とはいえ他の宿泊施設の
どれにも分類できない体験ができる
そう感じる一番の理由は
お寺という非現実的な空間
そして高野山という場所もあるかも

再び高野山の街へ

室内にいるとだらけてたけど
外に出てお寺の外観を見ると
自然と背筋がピッとなり
門を通るとお世話になりました🙏
と、お辞儀したくなってしまう

前回泊まった宿坊とはまた違う
宿坊の良さを実感できた宿でした
高野山には他多数の宿坊があるので
機会あれば利用してみようと思います

宿名:小坂坊持明院
場所:和歌山県伊都郡高野町高野山455
プラン:おまかせ和室一人旅用
料金:税込12,100円
HP:http://www.koyasan-jimyoin.com

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