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エッセンボンノック

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日々考えていることや旅での気付きを言語化したエッセイ集。迷言から名言まで、言葉の宝探しを。写真は旅先での1枚。気が向いたら有料化します。
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2021年12月の記事一覧

世界と戦える、かも。

世界と戦える、かも。

ポーカーなら世界と戦えるかもしれない。僕は確信した。

「メジャーリーガーになる」

小学校の卒業式でのこと。壇上で僕は、自分の夢を語った。僕はずいぶん前から、世界を見据えていた。

だけど、現実は理想通りにいかないものだ。高校野球ではベンチ入りすら果たせなかった。野球では世界と戦う土俵にも立てなかった。

メジャーリーガーへの夢は諦めたけど、世界への夢はまだ終わっていない。むしろ、ここからが始ま

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初めては切ない

初めては切ない

初めてってなんか切ない。さまざな初めてを経験する度に思う。

ありとあらゆる初めてを経験したい。初めてに対する好奇心とワクワク感は抑えられない。初めての場所に行きたいし、初めての作品を鑑賞したいし、初めての感情と出会いたい。

けれど、「それ」が終わった後に込み上げてくる切ない気持ちもあるから不思議。だって、初めては一生に一度で、経験できないから。

初めてを求めているのに、初めてが終わると切ない

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謎の男。

謎の男。

僕は謎の男である。周りからすると、謎らしい。大学を卒業後、企業に所属せず、国内外を転々としているアラサー男子。

たしかに、謎かもしれない。

僕だって自分自分が不思議でならない。自分ですら、この先どこで何をしているのかわからない。僕が僕を謎だと思うのだから、僕以外の誰かが僕という人間を謎めくのは当然の流れ。

映画や小説の世界に浸っていると、僕自身もフィクションの一部のような気がしてくる。でも、

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何気ない日常に気付きを

何気ない日常に気付きを

パンデミックにより、旅という日常が消えた。この2年間、実家でのんびりと暮らしている。森の散歩から始まり、読書で終える毎日だ。

何気ない日常である。何気ない日常は退屈だと思っていた。刺激的な毎日ばかり求めていた。しかし、何気ない日常こそ、素晴らしいことであり、おもしろさが詰まっている。

朝の散歩コースは、幼少期から見慣れた景色。だけど、1秒たりとも同じ景色ではない。風の心地よさ、冬の厳しさ、虫の

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今年も目標を達成できなかった

今年も目標を達成できなかった

今年も年初に掲げた目標は達成できずに終えそうだ。年初の目標なんて、達成できる訳がない。年初の勢いで掲げた目標だから、年末までその勢いをキープできる訳がない。

そもそも、年初の目標なんて覚えていない。ただ目標を設定してみた。なんとなく、心地よいから。旅の最中よりも旅を計画している時の方がテンションが上がるのと同じ。

目標が達成できそうができまいが、忘れようが関係ない。目標を設定する行為そのものが

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