妄想トラベル ~(車でいける)熊野詣の旅 DAY2~
なかなか遠出しにくい今日このごろ、そのうっぷんを晴らすため、憧れの地を脳内旅行してみたいと思います。
皆さんもぜひ、ご自宅でお茶を飲みながらトリップしてみてください。そして、おすすめのお店やポイントがあれば、ぜひ教えてください。
京都からスタートした熊野詣の旅、いよいよ本格的に熊野古道に突入です。
DAY2でめぐるのは、熊野古道 中辺路ルートの中でも前半のエリア(ピンク枠の部分)です。
1. 出発地点、紀伊田辺駅周辺
まず和歌山駅から、熊野詣の入り口紀伊田辺駅へ移動。特急くろしおを使って時間短縮です。ここで、熊野詣に向けての準備を整えます。
まずご紹介したいのが、KUMANO TRAVELという場所。
熊野詣をサポートするサイトも運営しているのですが、ここでトレッキンググッズや情報を手に入れることもできますし、さらには宿の手配を当日でも可能です。ぜひ出発前に1度立ち寄っておきたい場所です。
https://www.kumano-travel.com/
今回は申し込みませんでしたが、ガイドの方と一緒に歩けるツアーや川下りなど、色々とアクティビティも申し込めるようなので、ぜひチェックしてみてください。
次は、ご飯の調達です。
途中あまりご飯を買える場所がないので、お弁当を買っておくことをお勧めします。そして、熊野詣の定番となっているのが「めはり寿司」です。
高菜のお漬物で包んだおにぎりで、シンプルで最高に美味しいです。
たくさんお店があると思うのですが、今回は駅周辺のここに行ってみました・・・が、朝早すぎて開店前でした!めはり寿司は色々な所で売っているようなので、どこかで手に入れたいと思います。皆さんも開店時間のチェックをお忘れなく!
そして、本当は熊野古道を自分の足で踏破したいのですが、今回は文明の利器「自動車」を使って美味しいとこどりの熊野詣にしたいと思います。
駅前にレンタカー屋があるので、そこで車を借ります。
こういう時に便利なのが、乗り捨てサービス。一方通行の旅の際、返却場所を別の所に設定できて便利です。
2. 熊野古道の入り口、滝尻王子
さて、紀伊田辺駅から車を飛ばして最初に立ち寄るのは、滝尻王子。
熊野古道でいう「王子」とは熊野権現の御子神で、貴族が詣るときは各王子で儀式を行ったり和歌会を催したりしました。その中で、現在滝尻王子は熊野の霊域の入り口となっており、紀伊田辺駅からここまでバスも出ています。
まずは、ズボラな旅ではありますが、熊野詣の無事を祈願して参りましょう。その後、少しだけ熊野古道を歩いてみます。
ここだけでもかなり雰囲気があり、険しく、歩きごたえがあります。
そして、滝尻王子から10~20分ほどのぼった所にあるこの巨石が、「乳岩」とよばれ、狭い洞窟をくぐると「胎内くぐり」として安産祈願になります。これは、かつて熊野参詣の途中で産気づいた藤原秀衡の妻が、ここで赤子を産み、参詣の間、その赤子はこの大岩から滴り落ちる乳を飲み、オオカミが守り育てていたという伝説が由来だそうです。
さて、胎内くぐりを終えてまた車へ戻ります。
3. 近露王子で小休止
次に訪れたのは、近露王子。ちょうどお昼どきなので、小休止しようと思います。
まず訪れたのは「熊野古道なかへち美術館」。ここは、世界的に活躍している建築家ユニットSANAAが初めて手がけた美術館です。熊野の山の景色と調和して非常に美しい場所でした。中に入らず、建物をみるだけでも楽しめるお勧めスポットです。
Photo:MK Products
その後訪れたのは、こちらのカフェ。40年間酒屋の倉庫だった古民家をリノベーションされた「熊野野菜カフェ」です。
かわいい店舗の中で、しっかりとした食事から、カフェ利用もでき、良いブレークポイントになっています。
こちらのお店はゲストハウスも経営されているので、今度はゲストハウスの方も使ってみたいと思います。
4. 熊野古道歩き 発心門王子~熊野本宮大社
お昼ご飯をすませたら、2日めの本格的な熊野古道歩きに向かいます。今回は、発心門王子~熊野本宮大社のコースを歩こうと思います。このコースは初心者にも人気のコースだそうです。
車での旅の場合は、まず熊野本宮まで行き駐車場に停めます。その後、バスで15分ほどの発心門王子まで戻るのです。龍神バスというバスを使うのですが、本数が極めて少ないので、サイトで時間を調べてください!
発心門王子~熊野本宮大社は、歩いて約3時間程度、7kmの道のりです。
その道中、見所万歳で楽しそうなコースとなっています。
さあ、いよいよスタート。
スタートの発心門王子はこんな様子です。
快調に熊野古道を進んでいきます。途中は人が住むまちなみや、山の中など移り行く景色を楽しむことができます。
さらに進んだ、伏拝王子の伏拝茶屋あたりからは、果無(はてなし)山脈を一望できます。果無とは、すごい地名です。また、この茶屋では喫茶などもあるので、疲れたらここで雄大な景色を見ながら休憩するのも良いかもしれません。
そして、さらに進んでいきます。このコースも佳境を迎えるあたりで、ちょっと寄り道するとたどり着ける、その名の通り「ちょっとよりみち展望台」という所があります。そこからは「大斎原」が一望できます。「大斎原」は、後日詳しく説明しますが、熊野本宮が元あった聖地中の聖地で、日本一大きな鳥居がアイコンになっています。
そこから山を下ると、ついに到着、熊野本宮神社です。
約3時間の道のりですが、見所も多く紀伊山地の幻想的な自然も感じ、禊を受けた気分になります。(たぶん、きっと!)
5. 熊野本宮大社〜湯の峰温泉
熊野本宮大社を少し参拝し、本日のお宿、湯の峰温泉へ向かいます。
熊野本宮大社は、家津美御子大神(スサノオノミコト)が主祭神となっていますが、実は他の熊野三山の神様も祀られているのです。(熊野三山全てが3つの神様を祀っています。)この辺りの詳しい説明は追ってしたいと思います。
サッカー日本代表のシンボルである、八咫烏もいました!
当社のいたるところに見られる3本足のカラス。日本サッカー協会のシンボルとしても有名な、八咫烏やたがらすです。八咫烏は、日本書紀・古事記の「神武東征」という物語に登場します。
これは神武天皇が、宮崎県(日向)から奈良県(橿原)に都を移し、大和朝廷を開いて初代天皇に即位するまでを描いた物語です。神武天皇が熊野に到着された時、神の使者である八咫烏が奈良まで道案内をしたというエピソードから、熊野三山に共通する「導きの神鳥」として信仰されるようになりました。
現在の熊野本宮大社は、明治時代に移築された場所で元々は大斎原にありました。大斎原へは明日伺おうと思います。
その後、車で湯の峰温泉へ向かいます。
1800年前から存在する日本最古の温泉の一つで、いい感じの温泉街です。
その中心にある、「つぼ湯」はなんと世界で唯一、入浴できる世界遺産、だそうで、時間によって湯の色が七色に変わるとのことです。神秘的です。
つぼ湯周辺では、温泉卵や蒸し野菜なども自分で作れたりと、温泉街を歩くのもとても楽しい体験です。
そして、今晩泊まるのは、そのつぼ湯の目の前にある「あづまや」さん。
江戸中期から後期、もともと神官だった創業者がこの地にあづまやを創業しました。
とのことで、歴史を感じられる建物と相まって、神秘的な雰囲気を感じられる夜になりました。
本日も、早朝からたくさん移動して疲れたので早めに就寝します。
ダイジェストではありますが、要所をめぐり大自然に囲まれた温泉地で夜を明かす体験は、かなり非日常を感じられます。
また、明日も熊野詣をがんばりたいと思います。
熊野詣の旅 DAY2 工程表
07:30〜08:30 特急で移動(和歌山→紀伊田辺)
08:30〜09:30 車で移動(紀伊田辺→滝尻王子)
09:30〜10:30 滝尻王子〜胎内くぐり(往復)
10:30〜11:00 車で移動(滝尻王子→近露王子)
11:00〜12:30 近露王子で小休止
12:30〜13:30 車で移動(近露王子→熊野本宮大社)
13:45〜14:00 バスで移動(熊野本宮大社→発心門王子)
14:00〜17:00 熊野古道歩き(発心門王子→熊野本宮大社)
17:00〜17:30 熊野本宮大社参拝(社務所は17:00 Close)
17:30〜18:00 車で(移動熊野本宮大社→湯の峰温泉)
18:00〜19:00 湯の峰温泉街散策
19:00〜 あづまやチェックイン
妄想トラベル ~熊野詣の旅 DAY1~
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?