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2022年家計調査 「ぎょうざ」 宮崎が連覇

本日午前8時半に、総務省統計局から2022年の家計調査が発表されました。2022年の家計調査から、二人以上の世帯の「ぎょうざ」の数字を集計した内容をご報告いたします。
なお、家計調査の中で「ぎょうざ」はどこまでを含めているのかは、過去の記事をご参考ください

ぎょうざ 支出金額(1世帯あたり)

  1. 宮崎市  4,053円

  2. 宇都宮市 3,763円

  3. 浜松市  3,434円

  4. 鹿児島市 2,999円

  5. 堺市   2,590円
    全国平均 2,017円

ぎょうざ支出金額では、宮崎市が二連覇となりました。おめでとうございます。
以下は月次の累計をグラフにしたものです。

総務省統計局の家計調査「4-1 都市階級・地方・都道府県庁所在市別」
2022年ぎょうざ支出金額を一般社団法人焼き餃子協会でグラフ化
単位:円/世帯あたり

宮崎市は6月で宇都宮市に抜かれながらも、7月以降は猛烈な勢いで追い上げていって290円差の日本一となりました。

総務省統計局の家計調査「4-1 都市階級・地方・都道府県庁所在市別」
ぎょうざ支出金額を一般社団法人焼き餃子協会でグラフ化
単位:円/世帯あたり

4000円を超える支出金額で争っていた

宇都宮と浜松も粘りましたが、往年の強さは無くなっています。どちらも外食は伸びているので、消費が内食から外食に戻った結果かもしれません(一方、宮崎市は外食が伸びていない)。もはや、現在の家計調査の基準では測りきれないレベルに餃子文化が成熟した都市であるということだろうと思います。

4位の鹿児島市はこれまでも上位にありましたが、いよいよ4位に食い込んで来ました。宮崎同様に畜産王国であること、2022年に鹿児島ぎょうざ協議会が設立し、積極的に地元イベントで鹿児島の餃子の魅力を伝えてきたことがこの結果につながっていると思います。以前にもお伝えしたとおり、焼き餃子協会としても南九州ぎょうざダービーを引き続き盛り上げていきたいと思います。

ぎょうざ 購入頻度(100世帯あたり)

  1. 宮崎市888回

  2. 前橋市775回

  3. 浜松市740回

  4. 長野市734回

  5. 甲府市733回
    全国平均 607回

購入頻度でも宮崎市がずば抜けての一位で、購入頻度では2020年から三連覇となりました。

総務省統計局の家計調査「4-1 都市階級・地方・都道府県庁所在市別」
ぎょうざ購入頻度を一般社団法人焼き餃子協会でグラフ化
単位:回/100世帯あたり

支出金額と照らし合わせても、宮崎市は購入頻度が上がれば支出金額が上がっていますので、地元でのイベントやメディアでの露出などで餃子への接触を増やすことで、購入頻度が上がったのだろうと推察しています。

総務省統計局の家計調査「4-1 都市階級・地方・都道府県庁所在市別」
ぎょうざ購入頻度を一般社団法人焼き餃子協会でグラフ化
単位:回/100世帯あたり

宮崎市は昨年の1,031回というべらぼうな回数にはならず例年並みとはなりましたが、購入頻度は他都市に比べて圧倒的に強いです。やはり地元の「冷蔵生餃子」の人気が根強いからだと考えられます。

群馬の前橋市は購入頻度では上位に上がってくる都市であり、また冷凍調理食品の支出金額も全国平均よりも低いので、冷蔵生餃子が多く流通している地域である可能性があります。群馬は関東工場の集積地であることや、餃子に必要なキャベツや豚肉の名産地でもあるので、今後も注目していきたい地域です。

「ぎょうざ」以外の品目からの分析

前述のとおり、宇都宮市と浜松市の「ぎょうざ」支出金額は減少傾向にあるものの、冷凍調理食品は増加傾向にあります。特に2020年以降が顕著です。宮崎市も急激に増えているのがわかります。

総務省統計局の家計調査「4-1 都市階級・地方・都道府県庁所在市別」
冷凍調理食品 支出金額を一般社団法人焼き餃子協会でグラフ化
単位:円/世帯あたり

家計調査では冷凍餃子は「ぎょうざ」ではなく「冷凍調理食品」に入っています。日本冷凍食品協会の発表でも、冷凍餃子は2020年から2021年にかけて売上が111%となっています。

続いてのグラフは、「食料」への支出金額を表しています。全国的に2011年以降は増加傾向だったのが2020年から落ち込んでしまっています。全国的には2022年は再び増加しているのに、鹿児島や宮崎は横ばい。

総務省統計局の家計調査「4-1 都市階級・地方・都道府県庁所在市別」
食料支出金額を一般社団法人焼き餃子協会でグラフ化
単位:円/世帯あたり

2020年から食料費を抑制してきたのに、ぎょうざへの支出が増えている宮崎や鹿児島は、底力を感じます。2023年以降も上位が期待できそうです。

宮崎では餃子イベントてんこ盛り

宮崎県内の餃子屋さんが集まった宮崎県ひなた餃子連合会のもと、宮崎県内で餃子のイベントが多く開催されています。その結果、宮崎県民の餃子熱が高くキープされているような状況です。

この宮崎の餃子熱を観光客に持ち帰ってもらおうと、宮崎空港内では宮崎県内の冷凍餃子をまとめて購入できるイベントも開催中です。

宮崎市内でも、地元の餃子をまとめて買えるイベントが目白押しです。

宮崎県ひなた餃子連合会のホームページでも、随時イベント情報が発表されていますので、ぜひチェックしてみてください。

そして、その餃子熱を掻き立てる、宮崎ぎょうざ応援ソング「てげうま!!」は、一度聞くと宮崎の餃子を食べずにはいられなくなる精神状態になります


宮崎がぎょうざの街であるということは、この数年でかなり認知されてきました。しかし、なかなか宮崎以外でこの餃子を食べる機会がなく、宇都宮や浜松の餃子と比べて美味しいのかどうかも分からないという方も多いと思いますので、焼き餃子協会としても関東で宮崎の餃子を食べてもらうイベントを積極的に開催していこうと思います。もし見かけましたら、ぜひ試してみてください!

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