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週報プークス11月 灯り、あるいは窓をつたう営み

前回の週報はこちらから。






11月13日(月) まじでふしぎ

週末から風邪でもアレルギーでもないのに、くしゃみ鼻水が止まらない。
冷風が吹くと、左目からの落涙も止まらなくなる。
顔面も冷えるし、人気ひとけのない散歩道でもマスクをつけねばと思うのだった。支度の終わりに思い立って、スヌードをくぐって外に出る。
そのとき時計は見てなかったのだが、それより前に見た時間から算出して13時の40分を過ぎた頃合いだったように思う。
しかし、徒歩30分ほどにあるファミレスで腰を落ち着けた際に、ノートパソコンの時計は14時55分と表示していた。
雨がまだらに降る道中だけども、足止めされたわけでもなく、支度に手間取り長引いたこともなく、ただ淡々と来ただけなのだが20分弱は、どこかに消えてしまったようだった。

先週は、ある出来事について、自分のなかで小噺ができたな、と思うことがあったので、エッセイとしてnoteに書こうと思う。



11月14日(火) 歩いて歩いて歩いて、それから引き返す

電車に乗って隣の駅へ。
今日は徒歩移動で、できうる限りの用を済ませなければならぬ一筆書きチャレンジがあり、まずは最寄りのダイソーを目指す。
金木犀の香りのするボディソープを買ったのだが、銭湯用に携帯のディスペンサーが必要になったのだ。また、ふつうの液体用ではなく、泡立てタイプのものでなくてはならない。
うろうろと探してトラベル雑貨の棚から、無事に手頃な容量のものを見つける。ストッパー付きで安心。
(吹き出し口の首につける誤射防止のあれ)
アイメイク用のフラットブラシと、アルファベットチョコのミニパックなどとお会計。ミニパックいいな! スーパーでいつも「こんなにはいらないのよな〜(あったらあったで食べると思うけど)」と思っていたので、このサイズ、いろんなところで売られてほしい……。

そういえば先日、両端ともUSB-Cのケーブルが1本なくなっていることに気がついて、喫茶店に立ち寄って確認。(なかった)。
やあ、お昼も近いし、ごはん食べ行くか、とずいぶん歩いたところで、はっ!と頭のなかで大きな声で「ユニクロ!!!」と内なる自分が叫ぶ。
そうでした。店舗受け取りの品が届いてたんでした。
なんならそれのために、この用事ツアーを開催したんでした 🚩 )))

それにしても数日ぶりに雨が止んで、晴天。きもちのいい銀杏の黄色と空色が見れたので遠回りもよしとする。
ユニクロに着いて、引き取りも完了。改めてごはんを食べに歩きだす。



11月15日(水) サザエさんをやる、あるいは算数の例題。

30分かけて着いたファミレスで、財布がないことに気がついた。
慌てて店を出る。
よくやる。本当によくやる。
閉店時間の迫る銭湯に行って、貴重品ロッカーに財布と鍵を忘れたまま出てしまい、路頭に迷ったことも何度もある(その節はありがとうございました、友よ……)。
昨年は財布の入ったかばんを置き忘れて、警察に引き取りに2度行った。
ちゃんと無事に戻ってくるから安心するほどに自分のポンコツぶりが引き立つ。
結局、銭湯の回数券も財布に入っていたため、持っていた荷物をA地点からB地点へ、さらにA地点に移動させるだけの日だった。
つかれた。



11月16日(木) ちくせう

USB-Cケーブルは家で見つかった。



11月17日(金) 珍しく、気づく

昨夜、銭湯から帰宅して、風の冷え具合も心地よく、完璧な状態でふとんに包まれスヤァ……したところ、2時ごろ地震で目が覚める。
朝方に調べてみたが、微弱な揺れで観測にはのらなかったようだ。



11月18日(土) 無題

寒い。風が顔に刺さる。



11月19日(日) 夢メモ

寝ようと思えばいくらでも眠れる、といった具合で、昼を過ぎてもまだ眠れた。目覚めてはうとうととまた眠るを繰り返して延長戦、夢をつぎはぎで見ていた。
前にも夢を書き留める、ということをしていたのだけど、見る頻度に覚えることが追いつかなくなって最近は止めていたが、かなり記憶に残っていたので、今日はそれについて書く。

・田舎の駐車場のような広いアスファルト地のスペースがあって、同級生(記憶と合致しないが、ここではそういう設定)と旧友たち(これは本当)とブルーシートを広げて集まっている。
雑談を楽しんでいると、隣の市民ホールの建物の前に、人が集まりはじめた。詰襟とセーラー服の並ぶなかから、赤いスウェットを来た男性が「よう」と片手を挙げている。
まぎれもなく岡崎体育(敬称略)。
岡崎体育(敬称略)が、わたしに声をかけてきた。年末年始の親戚の距離感で。

・4階建てのビルのなかには女性ばかりが居た。
全辺が窓のシルバーのぴかぴかのファサードには、フーシャピンクの二等辺三角形が挿している。
何かのセミナーだったかもしれない。
わたしとMちゃんは吹き抜けのエスカレーターを降りて、エントランスを目指した。それはキラリの光景によく似ていた。
(キラリは、富山市の中心地にある美術館と図書館)
入り口そばの傘立てから、わたしの傘(鈴木マサルのマントヒヒ柄)を取ろうとすると、Mちゃんが後ろからわたしの傘もろとも2本を拾いあげて渡してくれた。Mちゃんの傘は、硬めのビニールにポリ素材でやわらかいピンクの縁取りがされていた。
雨はもう降ってなくて、ビルを出たけど、見渡す限りアスファルトの黒い地面が広がり、ひび割れから気まぐれに草の芽が見えた。
むなしい気持ちにさせてくれた。


起きて、天気予報と窓の風景から寒いだろうか、と思ったが案外、強い風は寒さがなくてあたたかった。
機嫌を良くして散歩する。



今週も読んでくださり、ありがとうございました!

chicca

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