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東京 | すべて朝から始まるから、朝ごはんを食べたいホテル。

その朝を特別なものにするのは、なにより朝ごはん。
わたしは平素、食欲より惰眠を優先したいので、朝ごはんを食べることは滅多にありません。それはホテルステイにもおいても、変わることなくベッドとギリギリまでお友達。
素泊まりプランを利用することが多いのですが、その中でも例外で朝食が目当てのホテルはいくつかあるので、一皿一皿を並べていきます。
施設情報はのちほどまとめておくので、目次からどうぞ!




ホテルの朝ごはん、というワードは悪魔的。

きっかけは、秀良子ひで よしこさんのコミックエッセイ「おしゃべりは、朝ごはんのあとで。」でした。

突拍子もなく朝ごはんのためだけにフランスへ旅もするゴーカイな漫画
香川編のうどんツアーもいつかしてみたい


2巻の1話目で、パレスホテル東京のモーニングブッフェが登場。
高級ホテルならではの卵料理のサーブや、この世のありとあらゆる旨味入りのカレー、とりどりの一品が揃ったブッフェのメニュー。
それを見て、いつかティファニーじゃないけど朝食を……、とささやかな夢を持ったのでした。秒で叶えましたが。
(写真に残っていないのが悔やまれますが、おいしゅうございました)
漫画本編ではその後、山の上ホテルのモーニングを真造圭伍さんと共に堪能していたり!ホテル朝食に留まらず、朝ごはんを目で楽しみ、味で楽しみ、足を運ぶ体験として楽しむ良き漫画です。

お客ひとりひとりをエスコートしてくれる、それだけで充分に特別感を引き立たせているのに、さらに素晴らしい料理が我よ我よと待ってくれちゃってるので、ブッフェはいつも容量との戦いだなって思う。
大食い向きでない腹具合と、朝あんまりごはんを食べるムードじゃないところを、「ホテルの朝食」というタイトルだけで、もう胃のコンディションは整えられ、ベッドからさっぱりすっきりばっちり抜け出られて、ごはんを食べるんだぞ!わたしはッ!ってキャラクターも変わるので、引力がすごい。
とにかくすごいのだ。

銀座 | 空色が付きだしてる外を眺めよう。

エクスペンシブな朝を迎える、ホテル ザ セレスティン銀座
サービスからのメッセージカードもうれしい


まず渡される、CASITAカシータのモーニングのメニュー表を見てほしい
フォントがかっこいい……!(うっとり)
料理がサーブされるもっと前から、世界観は始まっている・・・・・・
この年のクリスマスの朝は、透き通って真っ赤なスパークリングワインと、CASITAのアメリカンブレックファストで幸先よく始まった。
卵のメニューに、フレッシュな野菜サラダにフルーツ、そしてたっぷりのパン。これは……、玉手箱というやつでは……?
ホテルで食べられる朝食へ期待が高まるのは、思うにパンにある。
バターにしろ、ジャムの瓶にしろ、いちいち小さく揃っていてかわいい。
しかも全部、使い切っていいという、貧乏しょーもない感情がときめく。
メゾンカイザーのパンが数種、木箱にちょこんちょこんと入っているのも、またかわいい。そして、きちんとおいしい。やはりこれは……、玉手箱というやつでは………?
「春はあけぼの」くらいのささやかなテンションで、いちいち喜べてしまうのだ。
(この調子なのでデパ地下のパン売り場は、当然のごとく魔境です。トングという武器と、トレーという盾で何ができようか)

クリスマスのウェルカムドリンク
しゃれちらかし悦に浸るべき色



渋谷 | 眼前いっぱいの緑を吸い込んでたたずむ。

TRUNK(HOTEL)のワンプレート
やっぱりそこはかとないおしゃれさは、家では出せなかったり


カリカリのベーコンって、家でも作ればできる。
でも、カリカリにするまでの忍耐がないので、まだ柔らかく、けれど火はちゃんと通った状態でいただいてしまうことが多い。
目玉焼きのはしっこだってそうだ。
焼き目のブラウンのふちどりが、白い皿の上でコーディネートを引き締めてくれるし。
そこに色とりどりのサーモンとサラダのオープンサンドが差し色になって、ここで侮れないのが小さいハッシュドポテト。
ひとつはカリカリホクホクを楽しんで、残りはこぼれた黄身と絡めて。
ここは夜中、フロント併設のBARに人が絶えない。だからか、朝は緑葉と風だけが同席してくれる。
この頃、屋外ストーブのいる寒さ。でも富山よりは断然、あたたかいから晴れてたし、テラスの席にして大正解。ほかにお客も居なくて、じわ〜っと良さを噛みしめる空間だった。
ビジネスミーティングの集団が来るまでは、TRUNK(KITCHEN)をひとりじめ。

食後のコーヒーとは別に、お茶も出してくれてありがたかった
体がゆっくりあたたまったら、散歩して館内ストアでおみやげを探す



渋谷 | ぜんぶ食べたから2周目です。

基本のサラダプレートと6種類の中から選べる主菜
これはベーコン&ソーセージエッグ、ベイクドビーンズ


sequenceシークェンス MIYASHITA PARKにしつこく泊まっていたのは、浅草・自由が丘・西早稲田と、行く先々が渋谷から1本で行けるところだからで。
しつこく泊まっただけあって、併設のアジア料理のレストラン、Dong Xiドン・シーでの朝食も1周まわって全て楽しんでしまった。
となると2周目は、ほぼほぼ好きなもののリピートになるわけで、わたしのお気に入りは豆乳スープと油条。
オーダーしたあと、ドリンクコーナーからミルクとブラックコーヒーを注いで、天井の高いレストランから宮下公園を見下ろす。
一面のガラスの奥には、スクランブルスクエアや渋谷のビル群があり、否応なしの「都会」、その画を感じさせてくれる。
昼ともなればTikTok撮影の若者が公園のあちこちにいて、夜もコーヒーを片手に数秒でも長く、時間を分かち合う色とりどりの人々が肩を寄せ合っている。
だから朝だけは結構、静かだ。
都会って、人が多い。でも都会って、24時間うるさいわけじゃない。
そんな当たり前も1泊だけのホテル滞在では、伺い知ることはできないんだよね。

赤羽 | この小鉢は一杯のごはんを味わいつくすためにある。

本マガジンでは2度目の登場
これは本当によく考えられていると思うから何度も推す


この小さきものたちは、すべてご飯を美味しくするために添えられたもので、ペース配分にいつも迷って大体は、白飯がなくなってから、のりをパリパリしている。パリパリ食べるのが、ふつーに好きなのです。
納豆、山芋(漬けサーモンのせ)、梅干し、ひじき煮、明太子、焼鮭、たまご焼き、大根おろし、味付けのり、お味噌汁。
これは想像されるホテルライクな朝食からは離れているかもしれないんだけど、だからこそ潔さみたいなものを感じてて、すごいなって思ってる。
本音を言えば、ごはんおかわり行きたい。あるいは大盛りでお願いしたい。
ご飯わしわし食べてる!ってことが、窓の外を通り、赤羽駅に向かう通勤通学の皆さまの頼もしさと重なって、やたらと元気が出るから、やっぱりまた赤羽HOLIC HOTELに泊まるのだろうな。

泊まっても、泊まらなくても、朝はやってくる。

ホテルステイに、朝ごはんを食べることってあんまりなくって。
冒頭でもお伝えした通り、チェックアウト日もギリギリまで部屋で過ごしたいので、そうするとお昼ごはんをどこかで食べることが多いんですよね。
連泊の際は素泊まりのプランにして、食べたいときだけ朝の腹具合で行けるか決めています。おなか空いてないのに、せっかくだから!は身体がしんどくなってしまうので、わたしはそうしています。

「ホテルの朝食」には、ときどき、億劫な朝のわたしを覆すほどの魔力を放つので、それを存分に浴びたい!ホテルステイを楽しんだ、というボリュームを最大限に引き出すものがあります。
食事が供されるのを待っている間に、ゆっくりと周りを見て堪能する時間が結構、好きなんだな。

じぶんZINE「pooks プークス」では、わたしにまつわるボディポジティブとフェミニズム、そしてホテルステイの記録を書いています。

ボディポジティブとフェミニズム、自撮りのInstagram
https://www.instagram.com/cccbypks/
ホテルステイ記「chiccaとホテルの物語」 for Instagram
https://www.instagram.com/cccbypks.hotel/

お仕事のご依頼はこちらからどうぞ。


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note公式にご紹介いただきました



施設情報

ホテル ザ セレスティン銀座
〒104-0061 東京都中央区銀座8-4-22(GoogleMap
TEL 03-3572-3111
https://www.celestinehotels.jp/ginza/

銀座CASITA
〒104-0061 東京都中央区銀座8-4-22 ホテル ザ セレスティン銀座 14F
TEL 03-5537-3535
営業時間は下記ウェブサイトを参照
http://www.casita.jp/ginza/

TRUNK(HOTEL)
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5-31(GoogleMap
TEL 03-5766-3210
https://trunk-hotel.com/

TRUNK(KITCHEN)
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5-31 TRUNK(HOTEL) 1F
TEL 03-5766-3202
営業時間は下記ウェブサイトを参照
https://trunk-hotel.com/kitchen/

sequence MIYASHITA PARK
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前6-20-10 MIYASHITA PARK North 4F
GoogleMap
TEL 03-5468-6131
https://www.sequencehotels.com/miyashita-park/

Dong Xi
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前6-20-10 MIYASHITA PARK North 5F
TEL 03-6712-5730
営業時間は下記ウェブサイトを参照
https://dongxi.tokyo/

赤羽HOLIC HOTEL
〒115-0045 東京都北区赤羽1-4-4(GoogleMap
TEL 03-6903-8406
https://www.holichotel.jp/akabane/

実乃里 de バル
〒115-0045 東京都北区赤羽1-4-4 赤羽HOLIC HOTEL 1F
TEL ホテルと同じ
営業時間は下記ウェブサイトを参照
https://www.holichotel.jp/akabane/restaurant/


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