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かわラボ編集部 byかわっち
2019年4月6日 21:25
――2か月後。「お疲れ~」「わあ、久しぶり!」原宿駅の表参道口改札を出てすぐの柱に立っていた二人の友達が私を見つけるなり駆け寄ってきた。年末の原宿は普段以上に人で溢れていた。彼らはやり残したことを今年中に片付けたいというようにどこか急いていた。その流動する空気の中にいると、自身の時間感覚もまた早まっていくような気がした。「人が多いね~」「それねー、外国人とか多くない?」「なんか、海外っ
2019年3月29日 21:47
10月25日(木)15時、神保町。サトウとの打ち合わせに「大学生の女の子」は現れなかった。 「ごめんなさい、彼女、都合が悪くなっちゃったみたいで、明日の夕方なら空いてるみたいなんですけど、もし、社長の都合がよければ明日の夕方にセッティングし直しますけど?」「・・・そうだね、そうしてもらおうかな」正直、スケジュールを調整し直すのは面倒だか、若者の都合に合わせるしかない。 翌日。
2019年3月27日 21:31
10月最後の金曜日。アミカさんに呼ばれ、渋谷に来ていた。夕暮れのハチ公前広場は相も変わらず人でごった返している。習い事をしている場所が宇田川町なので、渋谷を使うことは少なくなかったが、こうして人と待ち合わせをするのは久しぶりだ。JR山手線の改札前でぼんやりと突っ立っていると、道行く人々が肩で風を切って移動しているのが分かる。その速さは歩くというより強歩だ。普段の自分もあんな感じなんだろうな。せ
2019年3月22日 21:47
「部数確認して」「本、この辺に置けばいいのかな?」「誰かー、ポスカ持ってる人!」 慌ただしい声が各所で飛び交っている。開店前のこの熱気が文化祭の前日のような空気を醸し出していて、一番好きかもしれない。 本日は同人誌即売会。二次創作もオリジナルもプロもアマも関係なく、渾身の作品を世に出す日だ。予定のない私は売り子として販売の手伝いに来ていた。 「椅子、もらってきました。
2019年3月18日 21:37
2018年10月17日(水)労働市場について調べ始めて1週間。その間、サトウとは何度か電話やメールでやりとりをしながら調べる内容やまとめについて話し合っていた。 「・・・そうだね、厚生労働省と内閣府、総務省のデータは使えそうだね。このデータを掛け合わせて言える事ってなんだろうね?・・・まっ、またデータが揃った段階でまとめる方向性については考えよ。はい、じゃあ、引き続きよろしく」 各
2019年3月5日 22:51
2018年10月10日(水) 10月も10日を過ぎているのに20℃を超す蒸し暑さ。秋の気配すら感じないダラダラと続く残暑に少し飽き飽きしていた。夜の肌寒さを過ごすには半袖だと心許無いので、外出する時は、半袖の上にロングの薄手ジャケットを羽織るのがここ2~3年の長い残暑を過ごすスタイルとなりつつあった。 会社を立ち上げてから5カ月、少しずつではあるが、今までの付き合いから仕事をいただけるように