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『アトランティスのこころ』 スティーヴン・キング

『アトランティスのこころ』 スティーヴン・キング

1960年から現代までのアメリカを、いくつかの人生に乗せて描いた長編大作。読書の高揚感をかき立てる、上下巻組の大型本だ。

物語の幕開けは1960年、コネティカット州郊外の住宅地。11歳の少年ボビーは、母親と二人でつましく暮らしている。
ボビーには毎日つるんで遊ぶ気の合う友人がいて、恋人になりそうな女の子もいる。目下の関心事は、どうしても欲しい自転車を購入するために、お金を貯めること。
そしてもう

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『ニッケル・ボーイズ』 コルソン・ホワイトヘッド

『ニッケル・ボーイズ』 コルソン・ホワイトヘッド

この小説はフィクションだが、実際の出来事がベースになっている。フロリダ州にかつてあったドジアー男子学校での凄惨な虐待と死の隠蔽である。

小説は、その少年院(作中では「ニッケル校」)での虐待を生き延びた一人の黒人男性の現在から始まり、過去の出来事が語られていく。

*****

アメリカ南部に暮らすエルウッドは、頭の良い生真面目な少年だった。
時代はまさに公民権運動が盛り上がりを見せていた60年代

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“Uncommon Type”  Tom Hanks

“Uncommon Type” Tom Hanks

ハリウッド俳優のトム・ハンクスによる短編集。
「ハリウッドスターが書いた」という宣伝文句のいらない、というよりそれがむしろ邪魔になるくらいの、素晴らしい一冊だ。海外文学好きには大推薦したい。
今回私が読んだのはアメリカ版のペーパーバックだが、日本語訳はクレスト・ブックスで出ているので、こちらも良書であること間違いない。

特に気に入ったのは以下の3作品。

<Christmas eve 1953>

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