【採用強化】4000万円の資金調達から見る、CASTが描く未来
独自の薄型センサーをコア技術に持つ、株式会社CAST。
このたび、4000万円の資金調達を実施したことをご報告します。
2022年1月にリリースした、配管減肉モニタリングシステムなどの実証先の確保や技術開発を加速していきます。
また資金調達に伴い、事業成長が見込まれるこのタイミングで採用も強化していきます。ソフトウェアエンジニア・システムエンジニア・ファイナンシャル領域(財務等)などの仲間を募集中です。
今回の資金調達から見るCASTが描く未来について、代表の中妻啓さんに話を聞きました。
資金調達の背景
CASTは、リアルテックファンドと肥銀ベンチャーファンドの共同出資により、4000万円の資金調達をしました。これからCASTの薄型センサーを用いたあらゆる場所に取り付け可能な「つけっぱなし」の配管モニタリングシステム実証先を確保し、モニタリングシステムの開発・設置・運用を行っていきます。
共同出資を受けた2社は、CAST創業前から関係性があり、法人化の後押しもしてくださいました。2017年には、2社などが連携して実施している創業支援プログラム「熊本テックプランター」に参加していまして。
「熊本テックプラングランプリ」で最終的にピッチを行いましたが、その日に至るまで1年間くらいはプログラム内で創業支援をいただいていました。おかげで全国大会のように位置づけられている「ディープテックグランプリ」にも進出し、受賞できたのです。
創業以前から私たちの歩みを見てくださっていたこともあり、資金調達に至ったのだと思います。「CASTの技術を用いて、“危険な場所でセンサーを手に持ち、人が検査して回る”製造業の苦役解消を実現したい」思いに、共感していただきました。
CASTのコア技術について
CASTのセンサーのコア技術は「薄型」「耐熱」「フレキシブル」の3つです。特許を取得しており、唯一無二の技術と言えます。
2022年1月には、その技術を最大限に生かしたCASTの製品を初めてリリースしました。配管減肉モニタリングシステムと言って、人が入りにくい高温・高所・狭所などの危険な環境につけっぱなしにできます。事故を招く配管の減肉を事務所などの遠隔地で把握できるよう、モニタリングできるシステムです。
とはいえ、今は配管モニタリングシステムができた段階。さまざまな工場の設備に取りつけて、どのように対応したらその製造現場で働く人の危険を回避できるのかを考えなくてはなりません。製造現場に抱える課題や工場の設備はそれぞれ違うからこそ、カスタマイズして初めて苦役を解消できると考えています。
製品ができて、ようやくスタートラインに立ったところですね。
実証を一緒に加速させていくエンジニア募集
現在CASTでは、資金調達のメインの目的でもあった実証を担うソフトウェアエンジニアやシステムエンジニアの方々を募集しています。
人の代わりに検査を行う製品はできたので、今度は計測値を遠隔地でモニタリングできるようにしていかなければなりません。お客様にとって実際にCASTの製品で計測した結果が見やすい、わかりやすいものとして伝わるようにカスタマイズしていくフェーズを、一緒に行っていきたいです。
具体的には要件定義から始まり、システムを作るための計画を立て、ときには自分でもプログラムを書くなどを担当していただきます。製品とお客様をつなぐ役割なので、コンサルティングに近いかもしれないですね。
お客様それぞれが抱える課題は異なり、それぞれに合わせたカスタマイズのご提案を実行することから、同じ仕事をくり返すことにはならないと思います。必要なスキルもお客様によって微妙に変わるだろうから、自身のスキルアップにつながるのではないでしょうか。直接お客さんの反応が聞けるのは、エンジニアとしてやりがいを感じられるはずです。
資金調達を実施し、これから成長していくベンチャー企業だけど、実際はおっとりしている社風です。先日深山が話していた“純朴”という言葉は、その通りだと思います。
「一致団結してみんなで高みを目指そう!」というよりは、互いを必要以上に干渉せず、自分がやるべきことをコツコツとやっている会社です。無理をしないことをよしとする雰囲気があります。
互いを信頼しているうえで自由度がある会社です。一人ひとりが自立して働く環境が向いていると思う方は、のびのびと働けるんじゃないかと思います。
製造業の安全確保の概念を、根本から見直そう
CASTの挑戦は、まだまだ始まったばかりです。資金調達を経て、製造現場の苦役を実際に解消していくべく、実証を加速させていきます。
実証の先でモニタリングシステムの開発・設置・運用が進めば、配管など設備の破損や不具合のリスクを減らせます。人による点検からモニタリングシステムの「つけっぱなし」に移行することで、検査を行うたびに足場などを組み立てるコストも削減できますし、社員さんが事故に巻き込まれるリスクもかなり減らすことができます。CASTの技術の実用化が進めば、従来の製造業の安全確保の概念を、根本から見直せるんですね。
製造業のみなさんが安心して働ける未来を、一緒に作っていきませんか?
新しいことをやりたい、事業成長に関わってみたいエンジニアのみなさんは、ぜひ一度話をしましょう。また、事業成長を支えるファイナンス担当なども募集しています。営業やバックオフィス業務が得意な方も、ぜひお話しできると嬉しいです。
興味のある方は、担当の深山までお気軽にご連絡ください。よろしくお願いします!
コンテンツ設計・取材・執筆:小溝朱里
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