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子供よりも私が成長しないといけないな、と常々思っている事をこのたび克服しました。

「そ~んな悪態つくんなら今日は一人でサッカー行きなね!!」

この私のぶち切れた一言から、昨日息子(10歳)は、今まで何度もさせようとしていた初めての ”一人で電車に乗って” 全行程1時間のサッカー練習場への移動をやりこなしました。

「え!?…いーよ!一人で行っても!」

と、売り言葉に買い言葉。息子も引くに引けない状態に発した言葉でございます。

え?10歳でしょ?別にたいしたことないじゃない…と思われた方、確かにそうなんです。10歳だったらとっくにバスや電車を乗り継いで学校行ってるよ。って方もたくさんいらっしゃると思います。

しかし、ところ変われば。みたいなものもありまして。

思い起こせば、私がまだ東京に住んでる頃、ランドセルが歩いてるんじゃないかと思うくらい小さい小学生が、朝のラッシュに紛れて電車を乗り継いで一人で通学しているのを見て最初は驚きを隠せませんでした。

改札を通る時のあの低さ。
田舎から出て来て電車に乗り慣れなかった私にはその小さな姿がとても頼もしく見えたのを思い出します。

(そしてそんな小さな姿に一度「これ落としましたよ」と定期を拾ってもらった事もあります。笑。)

まあ、息子にしてみれば今まで何度も一緒に歩いて電車に乗って通ってる場所だから、大丈夫だとは思うけれど、まだ携帯電話を持たず、万が一の時の連絡手段を持たない息子を一人行かせることに躊躇い始める母。

だって、かなり交通量の多い道路沿いだし...←一人言い訳が始まる。

自分で言い放った言葉なくせに弱気になり始め、出かける20分前あたりから一人コソコソ一緒に出る準備を始めた私を見て、

「ママ、どこ行くの?」

と、息子より聞かれ、

「え、サッカー?」」

と返すと、

 「えー!なんで?今日は一人で行くって言ったじゃん!?」

と嫌がる息子。

「え?そうなの?なに?一人で行きたいの?」

と聞くと、

「うん、一人で行ってみたい!」

ですって。

…なんだか流れが変わってきたな…

と形勢逆転。

一人で行きたくないとお願いしてくるのかと思いきや、本人の心の準備は整ったようで、自分から「やってみたい!」と言うのであれば、その意思汲んでやらねば。と一人で行かせることに。

とは言え、やはり心配なので「時間差で後から行くからね」、と息子には伝え、颯爽と旅たつ息子を見送る母。

まるで「初めてのおつかい」な気分。

息子の後を追い電車に乗ってからも、息子の乗った車両には変な人が乗ってなかったか、親切な人はいたか、座れたか、など思いは巡り全く落ち着かない。

電車を降りた後も、車がビュンビュン走る4車線ある車道のすぐそばを歩かないといけないので、

「絶対土手よりを歩いてね、大トカゲが出てきても噛まれる方が車にはねられるより全然いいから」と話していたのを思い出す。←(一度出てきて危なく車道に飛び出てしまいそうになったもので。)

ちゃんと土手側歩いたかな~。

などと考えながら歩いているとやがて練習場が近づいてきた。これで息子がいなかたったらどうしよう。とドキドキしながら入っていくと、

ちゃ~んといました。

は~、よかった......

近付いて、「大丈夫だった?ドキドキした?」

と聞くと、

「うん、ドキドキしたけど楽しかったよ!」

と言う息子の姿と、その昔東京で出会った小さなランドセルの男の子の姿がダブって見えました。

こうやって少しず成長していくんだな~と、一人しみじみ。

渦中にいると煩わしくて早く独り立ちしてくれ!って思う時も多々あるけれど、いざその場に立つと実は子離れできなさそうな自分に心が揺らぐ。

飛び立つ準備ができて、飛び立つ決意ができた時は、親もそれを信じて飛び立たせてあげないと。

手放すって実は難しくて寂しいけれど親は子供の成長を邪魔してはいけない。

子供はいずれ旅立ってしまう。でもきっと居心地のいい場所ならいつでも戻って来てくれる。

巣立ってもいい、でも疲れたらいつでも休みに戻って来ていいんだよ。というメッセージが安心感を与え、さらに大きく翔けると思ってもらえる。そんな空母的な存在に私はなりたいと思いました。

シンガポールにも児童館のような場所を作りたい!という思いから育児支援コミュニティKidsPriorityCafeを発足し日本に帰国後も主催運営しています。頂きましたサポートは有り難く運営費に使わせて頂きます🙏また、コラボ希望も随時受け付け中!お気軽にご連絡ください😃