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『機能不全家族で育ちました』 “毒親”という表現に疑問を持ち、たどり着いた“機能不全…

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『機能不全家族で育ちました』 “毒親”という表現に疑問を持ち、たどり着いた“機能不全家族”。 私の父と母は、毒親だったかは分からないけど、私たち家族は確実に、“機能不全家族”でした。 生い立ちは多少不幸だったかもしれないけど、夫と子どもに恵まれ、今は幸せに生きています。

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“毒親”という表現

人生で一度だけ、母に「あなたは毒親です」と言ったことがある。私が実家を脱退する最後の日だ。 便宜上、他人に伝わりやすいように“毒親”や“絶縁”という言葉を使うこともあるが、実は自分自身、この表現にあまり納得していない。 “毒親”という言葉があまりにも主観的であること、ブームも相まって、かなりカジュアルに使われている事が原因だと思う。 “毒親”という表現がアリなら、“毒子ども”というのもOKになってしまう気がする。実際、親から見た私は、孫にも会わせない“毒子ども”に見えて

    • 私の成長記録

      ここ最近、第三子の妊娠等もあってバタバタしており、なかなか更新ができない日々が続いていたが、ふと思い立って筆を執った。 私は、今まで散々『毒親』や『機能不全家族』という言葉を使って実家を否定してきたが、実はもう、恨んではいない。 しかし、気を抜くと“恨まなければ…!”という謎の強迫観念に襲われるので、ここに備忘録として残しておこうと思う。 自分だけが見る日記に書くと、どうも言葉遣いが悪くなってしんどくなるので、私の場合、人の目に触れる場所の方が丁度良かったりするのだ。

      • 衰えるということ

        子どもの頃、なんで親は速い曲のリズムが取れないんだろう?と思っていた。当時流行っていた、GReeeeNのキセキを全く正しく歌えていなかったのだ。 こんな簡単なことなのに…と子どもながらに思っていたが、今、アラサーにして同じ症状が出つつある(笑)。最近の曲に早口の傾向があるとはいえ、音楽好きの私にとっては由々しき事態だ。 人は必ず老いる。経験値は増えても、筋力や能力は基本的に落ちていく。頭では若い頃のように動けると描けても、その通り動けることは、ほぼないのだ。 その事実を

        • 自分のだめな所

          昨日は、再び「自己愛性パーソナリティ障害」についての動画を見た。最近著書を拝読した、益田裕介医師のチャンネルだ。 改めて見てみて、ほとんどが自分には当てはまらないことに気づいた。多分、父から自己愛性パーソナリティ障害の気質はもらっている可能性があるものの、育てられた環境によってだいぶ抑えられたのだと思う。 その点については、「父のようになりたくない」と思わせてくれた両親に感謝している。私も、父のようにわがまま放題に育てられていれば、周りの人に迷惑をかける人間になっていたか

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        “毒親”という表現

          都会と田舎

          最近、朝と晩がめっきり寒くなり、すぐそこに冬の気配を感じさせられる。日中は晴れていれば半袖でもいけるくらいだが、やはり季節は着実に冬に向かっているのだろう。 さて、月末にはハロウィンがやってくるが、それが終われば次はクリスマスがやってくる。そして、帰省ラッシュの時期になる。 もう慣れたものだが、私は今年も実家には帰省しない。というか、経済的な問題で年末年始やお盆は義実家にも帰省しないことになっている。 運良く周りには観光スポットがたくさんあるので、毎年帰省の時期は近場に

          都会と田舎

          真顔がきつい件について

          つい先日のこと。 ホームセンターでぐずる子どもをなだめるお母さんがいた。一人でさえ大変なのに、複数の幼児の相手をするとなると言わずもがなである。 かくいう私も、子どもたちの機嫌を取るのにてんやわんやになったことが幾度となくある。そして、そんな時に助けてもらえたりすると、本当にものすごく心が楽になるのだ。 そんなこともあり、困っているお母さんを見るとできるだけ、「何かすることはないかな?」と心を配るようにしている。 しかし、先日は思いも寄らない結果になった。 直接あやし

          真顔がきつい件について

          きょうだい児

          障害のある子どもの兄妹のことを、「きょうだい児」というらしい。 実際に、体験したわけではないけれど、私は彼らの気持ちが少し分かる気がする。 子どもの自己肯定感というものは、一説によると、親から「ひいき」されることによって培われるらしい。 「他の子どもに比べて、あなたが一番だよ」というメッセージを子どもなりに受け取っていれば成功、という感じだろうか。 兄妹がいたとしても、健全な家庭ならばバランス良く愛を伝えているのだと思う。 そう考えると、私は、母親からひいきされた経

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          最近の気付き

          人はそれぞれ、暮らしの中でいくつかの役割を演じていると思う。家族のいる人であれば、家の中でもそれが続くだろう。 私も、母親を演じる合間に、ふと一人の時間に息をつく。もちろん、母親役が嫌なわけじゃない。しかし、役割をこなそうと必死なあまり、疲れてしまうことがあるのも事実だ。 父は、私の中で絶縁どころか、そもそも絶つ縁すら形成されていなかったと感じる人だ。しかし、母に比べたら、父は彼なりに「父親」という役割を演じていたように思う。 それが「正しい父親像」という訳では決してな

          最近の気付き

          バチェラー5を観て。

          諸事情により、かなり更新期間が空いてしまったが…。今回は毛色の変わった話題ついて話してみようと思う。 何を隠そう(?)、私はバチェラーが大好きである。バチェロレッテも観てきたが、どちらかというとバチェラーの方が好きだ。何故ならば、綺麗に着飾った女性がたくさん出てくるからである。バチェラーを観る一番の理由がそれだ。 出演を決めた理由は皆それぞれだろう。正直、本気で結婚したいと思って来ている人は少ないと思う。蓋を開ければほとんどが売名目的なのではないだろうか。 それでも、私

          バチェラー5を観て。

          #卒親のススメ

          私が親と絶縁したのは、まだ下の子が産まれる前のことである。 関東住みのしがない主婦。平々凡々な人生を歩んでいるつもりだった私が、なぜ親を見切り、“普通”から脱線する選択をしたのか。 それにより、今どんな日々を送っているのか。 自分なりに、振り返ってみようと思う。 私は、九州の田舎に、第二子・長女として生まれた。兄妹は兄が1人。自分以外、家族みんなが長子だった。 幼い頃は、それなりに愛されていたのだと思う。親と共に笑っている写真も沢山ある。しかし、物心ついてからは親の

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          実家に帰りたくない人へ

          もうすぐお盆が来るが、私はもちろん実家へは帰らない。義実家とは、普通に仲良くさせてもらっているので、子どもたちを連れて帰る。子どもたちのありのままの様子を、「かわいいねぇ、かわいいねぇ」と全肯定してくれる祖父母が居てくれて、本当に感謝している。 自分のため、ひいては子どもたちのために実家と縁を切った訳だが、子どもたちにとっての祖父母を減らしてしまうのには申し訳なさがあった。 悪影響があるとはいえ、一応子どもたちのおじいちゃんおばあちゃんには変わりない。それを、私の独断で交

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          母が事故に遭った話。

          それは、私が実家から脱退した後、つまり、絶縁後に起こった。 母が事故に遭ったのだ。 ある夜、その時家族の中で唯一連絡をとっていた兄からLINEが入った。 「お母さんが事故に遭った」 聞くと、どこかから転落したらしい。 “転落”ーーーと聞いて、私はすぐに“自殺”を思い浮かべた。 「私のせいで、私が絶縁したせいでお母さんが死んだらどうしよう」 縁を切っていても、連絡を絶っていても、反射的にそんな言葉が頭を巡った。 流石に気分が悪くなり、育児を夫に任せた。家事は終わ

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          一人部屋を持った事がない子どもはどうなるのか?

          前回の記事で、後述すると言っていた件について。 タイトルの通り、私は一人部屋を持った事がない。家の大きさの問題ではなく、金銭的な問題でもなく、単に母親が父親と同室を嫌がったからだ。 もう一人は兄なので、必然的に母は私と同じ部屋で寝ることになる。幼い頃ならまだしも、小学校、中学校……そして、大学を卒業し、社会人になるまで、私は母と一緒に寝ていた。 普通はどうなのだろうか?テレビに出るような大家族や、家が小さい場合を除いて、ほとんどの人が一人部屋を持っていたのではないだろう

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          一人部屋を持った事がない子どもはどうなるのか?

          現在に至るまで。

          なぜ今、私がnoteを始めたのかというと、親のことであまり悩まなくなったからである。 以前は、しょっちゅう悪夢を見たり、暇さえあれば親への文句で頭がいっぱいになったりしていた。 しかし、子どもへの影響を懸念した私は、自助グループや心理相談などを利用し、また、時の力もあって次第に親について考えることがなくなっていった。 行政のおかげで、かかったお金はほぼ0円である。もし、同じような悩みを抱えている方がいたら、とりあえず役所か保健所に行ってみて欲しい。まず、相談をしないと、“

          現在に至るまで。

          父について。

          これまで、母のことを主に書いてきた訳だが、父ついてあまり語っていなかったように思うので書いてみる。 父は、治安の悪い片田舎の出身で、水商売の母親とそこに来るヤクザに囲まれて育ったらしい。父親を早くに亡くし、長男としてそれはそれは可愛がられたそうな。 (とはいえ、全部母から聞かされたものなので信憑性がどこまであるかは疑問だが) 父は発達障害の傾向もあるらしく、遠足に行った時などに「よく迷子になっていた」と何故か誇らしげに語っていた。先述のヤクザとのやり取りを語る時も自慢げ

          父について。

          実家のメンバーから脱退した話

          脱退の意志を告げたのは、最初は母からの電話だった。 元々は急に脱退をする気は無くて、徐々にフェードアウトしていこうかなと思っていた。しかし、第二子を妊娠中、「里帰りはしない。手伝いもいらない」と告げていた私に、「1週間そっちに行くから」と宣った母に、堪忍袋の緒がきれてしまった。 この人にはもう、話が通じないのだーーーと思った。何度も何度も理由を述べて説明していたにも関わらず、それまでの話がまるで無かったかのように返答を覆すのだ。 私が手伝いに来てもらいたく無かった理由は

          実家のメンバーから脱退した話