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今さら聞けない⁉転職活動のキホン

広告や時代に流されないように

転職の相談を受けていて気がつくことがよくあります。
特に最近増えているのが「4月には転職をしたいんですけど…」、「新卒時代に落ちた企業が中途採用をしているので転職したいんですけど…」、「転職するなら今しかないと思っているんですけど…」という相談が増えています。

厳しいことをいうかも知れませんが、こういう動機から始まる転職って失敗するリスクが非常に高いということに気づいていませんか?
また、自分が納得できる転職先を探すのであれば、見つかるまで探し続けることはできないのでしょうか。

以前にも書いていますが、心技体が揃っていないと冷静な判断をすることはできません。
100人いれば100人が納得できる転職というのは難しいんです。
その1人1人に真摯に向き合うエージェントはほとんど存在しません。
自分の力でやり続けることって勝ち取ることができる可能性を上げていくしか方法はありません。

エージェントは仕事を紹介してくれますが、ゴールは入社をしてもらって、3〜6ヶ月は在籍してもらうことに重きをおいているエージェントが9割です。
ペナルティーなく、信頼関係を壊さないようにすること、会社に対して損害を与えないことがエージェントの目的です。

転職後もこまめに連絡をくれるエージェントはほとんどいません。
彼らの頭の中には常に数字がうごめいているため、鮮度のいい候補者、または企業が好きそうな候補者を見つけることに奔走してしまっているからです。

残りの1割のエージェントはエンドユーザーという考え方をしっかりと持っている人です。
転職後もこまめに連絡をもらい、業界の情報やトレンドと同時にあなたの会社のことについて聞いてきたりします。
そこから転職のタイミングを見計らうのと同時に、新規開拓のチャンスを狙っているといます。

新規開拓がしにくくなっているからこそ、新鮮な情報を手に入れるチャンスが入社した人から得られる情報というわけです。
そこから人脈を作るヒントを得て、共通の知人や先輩方に紹介をしてもらうということです。

また、あなたもその会社で実績を残して転職をする際にも、きちんとした推薦をしてくれるため、書類選考の突破率が7割近くまで跳ね上がります。
推薦する理由がしっかりとしているため、採用企業側にも「ぜひお会いしたい!」という気持ちにさせてくれるからです。
そこにはストーリーがあり、この人を採用することで発展できるイメージが湧いてくるため、書類選考の突破率が高くなる原因があります。

ちなみに通常のエージェント経由で応募をした場合は、10〜15%が平均相場と言われているので、その5倍近くは書類選考の突破率が跳ね上がれば、面接のチャンスも増えるということになります。

転職の成功の良し悪しはなんで決めるか!?

退職する理由の7割は上司や部下との人間関係が原因になっていて、長時間労働や賃金関係が残りの3割。
転職の軸を何に重きを置くかでこの選択が大きく変わってきます。

やりたいことを仕事にするという転職軸であれば、上司やチームメンバーとの相性を確かめておきたいところ。
内定を頂いたあとに食事会のリクエストをしてもいいでしょう。
時間を共有して、一緒に働く仲間であれば、事前に知っておきたいこともたくさんあります。
入社後に期待値より低かったとか、仕事のやり方、考え方を理解するまでに時間がかかるなど、入社前の不安についてかき消すことができる方法。

人事を通して内定を保留しながら、食事会のセッティングを依頼することは可能ですから、ドンドン人事にいっていきましょう。

長時間労働環境については入ってみなければわからないと答えられてしまいますが、自分で業務量を調整することができれば問題ありません。
人事に対して個人の問題だけではなく、全社的に残業をさせない風習をとっているのか、残業が多くなることは評価が下がることにつながるのかなど、気になることは細かく質問をしてもいいでしょう。

賃金関係については、人事に聞いてもいいですし、面接の中で質問をすることも可能です。
平均的な場合についてはデータがあるので、直ぐに回答をしてもらえることも多い。
あくまでも平均的なケースなので、個人差がありますし、評価制度が変わることもありますから、一概にそれだけが目的になるとリスクが増える可能性もあるでしょう。

エージェントは手段の1つ

エージェントは営利団体であり、利益のためなら不幸な転職であったとしても、幸せな転職ですといい切れる人たちが揃っています。
彼らは入社をしてもらい、3〜6ヶ月経過をしてもらえばいいんですから。

エージェントに対して情報をくださいと言ってもそう簡単にはくれませんし、面談担当者の印象が悪ければランキングが下になってしまい、なかなか紹介をしてくれないというジレンマに入ってしまいます。

対面の面談については面接をされているという意識を持ってください。ここでいい加減な印象になると紹介をしてもらえないこともありますから。
表情や態度から無言のサインを感じながら、こういう会社なら合いそうだな、この案件ならいけるかななどと、値踏みをしている状態なので、いい会社を紹介してもらいたいと思うのであれば、面接のように真剣に対応をすることがいいでしょう。

電話面談については、登録が主になりますからいい案件があれば紹介します。というケースが多いというのが特徴です。
スカウトメールで反応があったけど、案件に合うかどうか分からず、推薦が厳しい場合はこちらになる可能性が高い。

エージェントに仕事を紹介してもらうという期待をしてはいけないし、いい会社を紹介してくれるとは限らないので、期待しないほうがいいでしょう。
過度な期待をしてしまうと裏切られた時、その落胆は大きくなるので、掲示板にのっているようなことが起きてしまいます。

また、年代別、業界別によってエージェントを使い分けなければならないのですが、大手総合商社型のエージェントに登録をしてしまったりしてしまうと時間と交通費が無駄になってしまうので注意が必要です。

転職活動はいつしたらいいいのですか!?

careercreatorとして相談を受ける時にいつも聞かれる質問。
私は常に在職中に転職活動をしたほうがいいといい続けています。
なぜなら、心技体のうち1つでも余裕がなくなると、冷静に判断ができず、ブラック企業に入社をしてしまったり、市場価値より安い年収で入社を決めてしまうからです。

ここでいう心技体というのは、心の余裕を持つこと、スキルの劣化を防ぐこと、体内時計やサイクルが狂ってしまわないようにするためです。
健全に過ごして冷静な判断ができるから、オススメしています。

現職中に転職活動をすると、バレるのが心配です。

面接時間については19時、20時からという企業も多くなっています。
現職中の方については仕事が終わった時間で面接をしてくれる企業も多くなっていますし、土日でもいいですよという企業もあります。

最近では残業時間の調整があったり、ノー残業デーなど働き方改革の影響もあり、オフィスでの残業時間がめっきり減りました。
その時間をうまく活用して面接にいくこともできます。

また、4月以降になると年次有給休暇を5日以上消化しないといけなくなりましたので、これを有効活用すれば昼間での面接もうまく組むことができるようになります。

私は現職中にスケジュールを先に入れるようにしていました。
定時で上がりたいとすると、終業時間以降についてはスケジュールを埋めていました。
非公開予定あり!と書いておくとスケジュール調整が簡単にできるようになりました。

そのかわり、週1日、2日の業務が比較的空いている曜日を狙ってやっておくことによって怪しまれないようにしていました。

離職後にやったほうが効率的じゃないですか!?

現職中に転職活動をすることはご法度だとか、時間がないからできないので、離職後にやったほうが効率的と考える人もいますが、答えはNOです。

理由は次の通りです。

〜お金編〜

1:退職理由によっても異なりますが、失業保険をもらうまでに時間がかかる。(離職票が届いて、ハローワークにいって1週間から3ヶ月程度かかる)
2:任意保険を利用すると100%負担なので、高額出費につながる。
国民健康保険と国民年金に切り替えても、出費がかさむ。
3:住民税の支払いが届き、出費がかさむ。
→給与から天引きをされていたので、こんなに払っていたのかと初めて気づくことが多い。

〜心編〜

4:友人からの連絡をスルーするようになり、疎遠になる
5:お祈りメールが来ると、否定されているような感覚になる
6:転職先が見つかるのかどうか不安になり、睡眠がうまくとれない

〜身体編〜

7:出費が気になり、食事に影響がでる
8:生活リズムが乱れてしまい、昼夜逆転現象を起こしてしまう
9:運動不足になって太ってしまう

〜面接編〜

10:ブランクがあると何やっていたの?
11:資格をとってこの会社でどう活用するの!?
12:アルバイトとかしていなかったの!?

いろいろな理由が複合的に関わってきますので、現職中に転職活動をしたほうが健全的であり、企業の面接官にツッコまれないようにする方法としては一番いい選択肢になります。

面接編についてはブランクが3ヶ月は黙ってスルーする企業が多く、3ヶ月以上になると、ツッコまれてしまう原因になります。

お金がなくなる、心に余裕がなくなる、身体がなまっていくと面接にも影響が出てしまうため、長期戦になるケースもあるので、年齢を重ねている人ほど現職中に転職活動をしましょう。

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