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学生が面接で問われるポイント!成果よりもプロセス

フリー面接トレーナーのnoriさんです。

面接初心者🔰のための面接対策コーナー、略して【めんたいこ
悩んでいる人も、これから考える人のためにも、今みなさんが向き合っていくことについて書きますよ。

今回は面接において、アピールすためのポイントを面接官目線で確認してきましょう。

企業(公務員なら自治体・官庁)が学生にから聞きたい話と学生が企業に対してアピールしたい話の違いがあります。
実際にこのような記事がありました。

今日はこの記事を使ってお話します。

今日の【めんたいこ40】

記事の中の一節を引用します。

コロナ禍であらゆる活動が制限された学生生活を送り、ますます自信をなくしている学生もいるのではないだろうか。企業の人事担当者からは「アルバイトやサークルでリーダーを任されたというエピソードがすごく多い」「何か、派手であったり華々しいエピソードや成果を語らなければ価値がないと思っているのでは」といった声を聞くことも少なくない。

2022.12.20 日本経済新聞社
就活で話す学生時代の経験 選択理由や学んだことが重要 就活のリアル

コロナ禍に限ったことではありませんが、学生時の就職面接では、「大きな出来事」という、どこか雲を掴むような得体の知れないエピソードを探している傾向があります。
それは面接に対する不安やSNSなどで周囲との比較経験値の乏しさからくる自己肯定感の低さゆえに、ありもしない幻想を掴もうとしていると感じられます。

そうはわかっていても、どうすることもできない気がするのは、学生さんの立場で言えば当然のことかもしれません。

それでも、冷静になって考えることが、面接対策では必要です。

面接官の視点

面接が自己PRの場だと考えれば、確かに結果を伴った出来事を話したいのは自然なことです。

しかし、本来の面接は相互理解の場です。
ありもしないエピソードを披露したところで、就職後の未来には不安しか残りません。

残念ながら、学生時の取り組みの成果に、さほど差はないのが実情です。
これは、学校の偏差値が高いとか低いとかの話ではなく、そこまで大それたことはなく、あるいは、部活での成果を話されても、それが凄い事なのかどうかは意外と伝わらないものです。

そこで、大切になるのは、受験者の人柄です。
正直さや前向きさ、勉強熱心、まじめさ等といったことです。
この人柄を知るために、面接では根掘り葉掘り質問が繰り返されます。

面接官は受験者からどうやって人柄を知るかと言えば、第一に、表情や話し方、声の大きさ、態度、服装などといった、話の内容(言語)以外の情報から感じることができます
第二に、話の内容(言語)情報から推察できます

それでは面接官側が見ている、聞きたいポイントを紹介します。

企業は「なぜそれに取り組もうと思ったのか」「そこから何を学んだのか」を見ている。アルバイトやサークル、部活やゼミのテーマなど数ある選択肢から、その活動を選んだ理由に、学生が大事にしている価値観や志向、強みなどの「人柄」が現れる。そして、それらの経験から学ぶ姿勢に、これからの仕事で成長につながる「熱意」や「可能性」を感じることができるのだ。

2022.12.20 日本経済新聞社
就活で話す学生時代の経験 選択理由や学んだことが重要 就活のリアル

上記のように、活動を始めた理由(動機)とその取り組みの過程と結果から学び取ったことを聞きます。

結論を先に述べます。
学生は
”活動自体の価値”よりも”個人の価値観”を重視です。

個人の価値観が大切

例えば、
「コンビニのアルバイトでクリスマスケーキの予約取りをがんばって、売上を前年よりも1.5倍にしたことに貢献した」
という結果を意識したエピソードを使ったとします。

その時、面接官は、1.5倍の凄さがわかりません。
元々低かったのか、それとも実績が高いにも関わらずさらに高めたか等、インパクトを求めた話しでもその価値が伝わなければ意味がありません。

それよりも、
「なぜがんばろうろ思ったのか?」というその活動に対する動機を聞くことにその人の仕事に対するモチベーションという価値が見えてきます。

店長に言われてしぶしぶ・・・

という本音もあるかもしれませんが、よくよく考えたときに、「スタッフと競うことが楽しかった」や「自分のお店が好きだから貢献したかったから」などの話も価値を感じます。

前者は競争心があり、後者はチームワークや愛社精神を持つことが想像できます。

このように、面接で問われているのは活動自体の価値ではなく、本人の価値観です。

活動の成果ではなく、経験的学習の成果を見つける

繰り返しますが、活動自体の価値は伝わり難いものです。そのため、「自分がやった活動はこんなに凄い!」という活動アピールに陥らないことが大切です。
そこでもう一つのポイントは、経験からどのようなことを学習できたかです。

これは、言われなくともわかっている方も多いと思います。
例えば、(先ほどの事例をもう一度使います)
「コンビニのアルバイトでクリスマスケーキの予約取りをがんばって、売上を前年よりも1.5倍にしたことに貢献した」
この話に対して、「何を学んだか?」と問うと、

・積極的に声をかけることが大切だと思った
・みんなで力を合わせることが大切だと思った

等の表現が多く聞かれます。
これらは、間違いではありませんが、残念ながら経験からあまり学習ができていないと感じます。

冷たい言い方をすると、

経験する前から大切なことはわかっていたのでは?

ということです。

これは、面接対策でよくある話ですが、直前に表面的なことだけ考えた結果、いうなれば考えなかった面接対策です。

大切なことは、経験を振り返ることです。
これは、一人で行うよりも他者にも聞いてもらい、問いやフィードバックをもらうことで振り返り効果が高まりますので、信頼できる方に聞いてもらいましょう。

簡単に話しますが、振り返りを適切に行うというのは、
5W1H等で自分に問い、その経験を詳細にしてみることでどこに本来の価値があるか探ることだと考えています。
また、自分の変化を探ることも大切です。最初と最後では必ず変化があります。前向きに表現したら、人は経験を通して進化しています。

もしかしたら、本当に学んだことは、
・自分の活動一つ一つが売り上げに繋がっていて、これまでよりも効率よく仕事を行うようになった
・チームプレイで仕事をしたことで、自分の苦手を認識できて、さらにどうやって人にフォローしてもらうかを見つけることができた

等とより深い学びが見つかるでしょう。

最後に

面接で、自分が考えてきたこと以外が聞かれると、その面接は不安になりがちです。面接が終わった後もモヤモヤが続く傾向があるようです。

確かに、全ての質問を予測し全ての答えを用意することは無理です。だからこそ、こういった面接官が聞きたいポイントは抑えておくべきで、さらに自分で予め深堀をしておくことで、本番の面接で自信をもって答えることが可能です。

そうは言われても、自分には何もない・・・と感じる人ほど、自分を過小評価している傾向もあります。

だれしもが、多様な経験を積んでいます。
その中で学びや個人の価値観を見出すことができれば、思わぬ自信に繋がることはよくある話です。

できたらみなさんと一緒に話をして、その良さを一緒に見つけたいものです(^^)

今回はここまで。それじゃあまた(@^^)/~~~

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引地憲幸(フリー面接トレーナー☆noriさん)
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