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#78 いつかの続きを~歌物編~

おはこんにちこんばんは。
年度も変わり4月、ようやく桜が満開になり🌸春を感じられるようになった!
僕はここ2.3年ほど、この時期「なんとなーくほんのり目がかゆい」です。
寝不足なのかな?そんな気がする。花粉症ではないです。
寒暖差のせいかな?たまーーーに軽めの鼻ズビもあるんだけど、どう考えても寒暖差のせいだと思います。
花粉症ではないです。


少し時間が空きましたが、

の続き…歌編のなんやらを、記しておこうかなと筆を取ります。

聴いてくれた方々、気にしてくれた方々、
みんなみんなありがとう!


茶番劇

初っ端ですが、この曲は最後まで入れるかどうかめちゃくちゃ悩みました。
度が過ぎるほど、自分すぎる。
僕はクリエイターです。アーティストではないと思ってます。これニュアンスの問題だからどう言うのが正解なのか難しいんだけれども。
でも…良いのか悪いのか"壁"がすっ飛んでしまった時があった。2020年頃。

皮肉なのは、すっ飛んだ壁が悪い意味で戻ってしまった時があった。忖度という形で。
僕は「忖度」という言葉、好きじゃないです。これを含めても自分すぎる。
羨望と道化って、演ずる術があります。
結構簡単に身につけられます。
いやはや…良いことなのかな悪いことなのかな。
この頃までの己の人生と、コロナ禍における会得と代償、だったような…

僕にとっての「東京」は誰かが泣いている場所なのかなと思ってます。
どこかの誰かに「一人じゃないよ」ということを言いたかったのかも、しれません。否言われたかった。
今聴くと、そんな気がする。当時の僕は本当に苦しかったんでしょう。
そんな僕の心が出ている、アーティスティックが前面に出た(出てしまった?)楽曲でした。
やっと、昇華出来たね。
誰かにとっては、どこの誰とも知らぬ、ただの茶番劇。


あのね

この曲とっても聴かれているんです!
嬉しい限りです、ありがとうございます!

僕は元々「歌もの書き」として作家を目指した身ではないです。
「魂売ってでも何でも書ける作家になれたら強くなれるかも…!」
なんて20歳の頃思ってましたが、音楽の世界はとてもとても残酷でした。
あとは、割愛。

そんな人生の中で「この人の歌の為なら全力出したいし世に知られて欲しい!」
と思ったのがこの曲のシンガー若海千尋さんです。

https://x.com/chipipiyo06?s=21&t=pG2ryy8m4Ue-twsAXZtqsg


彼女と出会ったのはインスト編ラストで収録した

https://nexpost.wixsite.com/nexpost/marrymeeeeeeeeee

ミュージカル「Marry meeeeeeeeee!!」
という作品でした。
彼女の歌の表現力に度肝を抜かれて稽古場で泣いたのはよく覚えている…ちょうど色んなことがあった時だったので余計に。

今思えば…あの頃は"歌"に対して偏見を持っていたのかもしれない。
ある種学生時代の悪しき名残。
これが初めてポジティブに昇華された時でした。
当時、無理矢理「頑張る」をしていたのは事実。
どうやら呪いは己で昇華するしかないらしいね。

この曲は、僕が「この子の歌声は、もしゃロック調バラードがハマるんじゃないか…?」
と思い、書き始めたのがスタート。
僕の想定を遥かに超える歌をいただき…素晴らしい楽曲になったな!と心から思います。

ミュージカル、色々勉強してきた上でクリエイターも演者も凄く難しい表現の場だなと思ってます。
今となっては…自分の中でたくさんの反省もありつつも、心の底から尊敬の意を表せる作品ジャンルだなと思います。
そんなこんなが一つの形で昇華された本楽曲、心の底から作って良かったなと思います。
クリエイティブって楽しい!


凪に唄えば

楽曲のテンション感と言葉の危うさをどうにかバランス取れないだろうか…
と思って作っていた曲でした。
元々はボーカロイド用に書いていた曲なので、実際に歌おうとするとなかなか難しいと思います。

結論から言うと、この曲はわざと音と言葉を乖離させる形、"楽曲温度の違和感"を作りました。
音楽的アハ体験というか。
カルチャーとしてはここ最近すっかりなくなっちゃいましたが、ジャンルとしてこの曲は
ポップレクイエム
に相当します。

僕が知る限り、この曲がポップレクイエムの元祖。

数年前、僕が大好きだったクリエイターさんが亡くなりました。
彼へのオマージュをほんのりと含みながら、
再起のパワー
をどうにか掛け合わせられないか…と思いながら作った曲です。
届くかな…届くと良いな。

そして「夕凪歌う〜」のメロディは僕が大好きな
「ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番の第3楽章の第2主題」です。

この曲は、僕が生まれて初めてクラシック音楽と呼ばれる音楽で泣いた曲で。
書かれた経緯も凄まじいんですが、検索すれば簡単に出てくるお話なのでここでは割愛します。
絶望〜歓喜へ、届くかも分からない願い、
たかだか4分の中に色んな想いを込めていた楽曲でした。


テノヒラ

間違いなく今っぽくはない本曲、コロナ禍が始まった頃に軽いスケッチを書いていた曲でした。
妙に長いイントロ、時代を逆走してますが腰を据えて制作にあたり「省略する」ということは、心が許せなくて出来なかった。

何かしらの作品のためでもなく、コンペのためでもなく、自分のために日記のように作っていた本曲。
ならば「凪に唄えば」のアンサーソングと言いますか、相反する曲を書こう!と思って作りました。

大事な人がいなくなった、その事象が今か過去かは関係ない。いなくなったという事実しか現実にはないんです。

あの事件はあの事故は時間と共に風化される?
生きてりゃなんとかなる?時間の問題?
そんなこんなの綺麗事、僕は全力で拳を握ります。
今でも忘れない2019年の京都アニメーション火災事件、この事件によって後輩が巻き込まれてこの世を去りました。


この曲は僕の実体験を含んだ上で、制作に向き合った楽曲でした。
そんな理由もあり、後半で(永遠に咲く〜)ショパンエチュードOp.10-3通称「別れの曲」のメロディをわざと引用しました。

ここ数年「命」の扱いがやたら軽くなっているなと僕は感じています。
そういった作品が多いなと思いながらも、作者様は「命」を軽んじている訳ではないのも分かっています。
いずれ必ず死ぬのが人間という生き物です。
「いつかが来ないなんて、もうさ、分かっているんだよ」
幸せの形は十人十色だからこそ、今を生きる幸せは大切に握りしめていたいなと僕は思います。
あの掌の温度は、忘れない。


左様なら、さらば

唯一のボーカロイド曲!実はボカロ、15歳の頃からちょくちょく手をつけていたんですが、作れど作れどなんだか納得が行かず出しては消してを繰り返してました。
そんな中でようやく公開できた曲でした。

この曲はシンプルに「卒業」。
いつか青い頃の自分を思い出して思い耽る。
ラスサビにはオケに「仰げば尊し」を織り交ぜています。
(↪︎アルバム的には、凪〜テノヒラの流れを昇華させたい願いもあり。)
出会いがあるなら、別れもある。

コロナ禍で卒業式すらまともに出来なかった子たちがたくさんいることを知った2020年、自分がどれだけ恵まれていたのか…ということを実感しました。
「俺が若い頃は〜」なんて永遠に言いたくないなと心に誓ったこの数年の中で、これから先の人生老害にならない程度に
大丈夫だよ
という言葉を「うるせえな…」と思われない程度に、ちょっとだけ背中を押したい曲を書いてみました。

僕は人生に絶望した事が何度かあります。
その初めてが15歳の時だった、自⚪︎未遂も犯しました。
高校、行きたかったな。
しんどかったし辛かった。でもなぜかまだ生きてる。
まだよく分からないけどたぶん、"まだ生きてる"なら理由がある。
とはいえ言葉と音楽だけで「大丈夫!大丈夫!」なんて言うのはポジティブの押し売り過ぎる。説得力に欠けるよな…と思って

"MVの一部は言葉一つ一つを自分の手で書き起こす"

という事をしました。
鉛筆も、たまには良いね。


Garakuta Galaxy

お祭りテンション!なんやかんやあるけど何でも良いやん、楽しみ方なんて一つじゃねえわな、老若男女なんか関係ない!

中身なんてあろうがなかろうが何でも良い!
テメェはテメェだ大丈夫だ!
めんどくせぇならめんどくせぇ言葉で踊れ!

みたいなやたらアッパーな曲を、コロナ禍真っ只中な当時に書いていました。良くも悪くもブッ壊れてたのかもしれない…笑

本アルバム制作にあたり、
「歌物ラストはこの曲しかない!」
と思っていたので、アルバムを聴くと「ん?どした?」
と思われそうな流れをわざと作ってみました。
しっとり終わってごちそうさまでしたは、ちょいと意に反する。
(元々「ガラクタギャラクシー」は
「各クリエイターが織りなすアーティスト集団」
として本気出して活動予定だったんですが、コロナ禍により企画が完全に頓挫した経緯がある中で、唯一の完成曲です。)


この曲…実はガッツリMVも作ってたんです。笑
After Effectsって面白いね!

(リマスターにあたりアルバム収録は結構テコ入れしてますが…笑)


曲も映像もとにかくゴチャゴチャしててうるさい、情報過多でよく分からない。
でもなんだか面白そう、か…?気のせいか…?

僕はワクワクの原点って「え!?」みたいな、
「なにこれ、なんじゃこりゃ」
が大事な感覚、だと辿り着いた。
良くも悪くも「違和感」が大好きです。
この曲はそんなこんなの感覚を引っ提げて「は?」を目指した楽曲でした。
歌詞も外郎売りばりに言いづらい歌いづらい…
だからこそ!演者経験がある方にお声がけし歌ってもらいました。
(本当に凄い方ばかり、ありがとう!!)

曲としては「自分としては書いたことがない曲想」を念頭に置きながら、
過去と現在の「流行り」を折衷したもとい「ぐちゃぐちゃにした」ので我ながらどう作ったのかは今となっては…イマイチ分かりません。
それだけ「作る!」というクリエイティブなエネルギーは強いものなんだな、と自分事として感じています。

「傷口見えても良いじゃない」
の後半部分は特にすごく自分事というか、うるさい曲ながらも言いたいことだったなと今でも思います。





僕は先月、2024年相変わらずカオスな令和すぎて
「あ、俺誕生日だったわ今日!えっと色々どうなってます?」
てな具合に歳を重ねました。
まぁそんなこんなもいずれ時間が解決してくれることを願いながら、頑張りながらも頑張りすぎず生きていきたいなと思うわけです。

コロナ明けの桜、綺麗でした。

曇天

些細な楽しみこそ、人生の華。
全然人のこと言えませんが僕も精進して生きたいなと思います。


ここまで読んでくれたあなた、とってもありがとう。
桜咲く人生になりますように。
ではでは…また!👋

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