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「今の気持ち~高校生の悩み、進路選択~」

受験生の夏休み。
勉強に全力投球を。

この言葉を先生や周りの友達から何度聞いただろうか。

押し付けるな。

高校生というの自由な時間を勉強だけに費やすことが本当に有意義なのだろうか。自己理解もしていないまま大学を選び、やみくもに勉強することが本当に彼らのためになるのだろうか。

とりあえず大学に行けばという時代は終わった。VUCAの時代とも呼ばれ、僕らが将来、転職を幾度かすることは免れないという。

大学に行く、限られた10代における4年間という時間的コスト、数百万円という金銭的コスト。その両方に見合う価値を大学は提供できているのだろうか。加えて、提供できていたとして、僕らは自己理解を深め大学を選べているのだろうか。

高校では大学に入るための学力をつけることができる。入るための試験に合格する方法を教えてくれる。ただ、高校はどうやって大学を決めるかという点については教えてくれない。

朝7時から夜7時まで学校に拘束される毎日の中で、僕らが本当に興味があり、大学という膨大なコストをかけて過ごす時間に見合う何かを見つけられることはできるのだろうか。

今、高校生の方も、もう大学に行ってしまった方をよく考えてみてほしい。大学への進路決定における情報がなにであったかを。

多くの受験生は、とにかく勉強しなければという洗脳に近い圧力によって、一番大事な何をしたいのかという点を考えることをおざなりにしている。

高校と大学進路をきめるときに必要だったことは、偏差値と気になる学部の名前のみであった。もっといえば、文理選択のときに、そもそも受けられる学部が限られるにもかかわらず、その時点で何かを真剣に考えることはなかった。

僕は今、そのせいで非常に後悔をしている。点数がとりやすかった、理系にすすんだのだが、よくよくやりたいことを考えてみると経済学部の内容であった。仮にも、経済学部は理系でも受験が可能だが、それでも選択の幅は少ない。

この高校生の進路選択について僕は、大きな社会問題だと思っている。政府が教育のカリキュラムが古い、入試改革だ、プログラミングが大事だと言っている間に、すくなくとも僕は進路選択の可能性を失った。

当事者が高校生で、社会的に権力を持っていないこともあるのか、この問題について多くの人は知りもしなければ、考えもしないだろう。当事者である僕たちや一番近くにいる先生、親でさえも、さぞ当たり前のように言語化も何もできていない分野への淡い興味と偏差値で決めることに違和感を持っていない。

僕も進路に悩んだ一人だった。周りにも進路に悩む友達がいた。

もっと、高校生の進路決定について真剣になってほしい。それは僕らにも言えることだし、先生や親、学校、国にも言えることだ。

当事者として気づいてしまったから、この問題を解決すべく学生団体を立ち上げて、活動を始めた。だけれども、何かを変えるまでにはまだまだ遠い。

少しでも、興味がわいて、共感してくれた方がいたらコメント等をいただけたらうれしいです!




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