見出し画像

ハリウッドから日本へ。Canvaのデザイナーに、いろいろと聞きました

「日本で、日本の方たちのためにデザインの仕事がしたい!」

そう語るのは、CanvaデザイナーのTakuさん。アメリカでデザインを学び、ハリウッド映画にも携わってきた、凄腕デザイナーさんです。

Takuさん

普段使っているCanvaのテンプレート… どんなデザイナーさんが作っているのか気になったことはありませんか?

もうピンと来ているかもしれませんね。そう、テンプレートを作っているデザイナーのひとりが、Takuさんです。

今回のnoteでは、Takuさんのインタビューをお届けします!

海外で携わったデザインについて聞きました

ーー Takuさん、自己紹介をお願いします!

皆さん、初めまして!Canva Japan デザイナーのTakuと申します。アメリカの大学でデザインを学び、Canvaで働く前は、LA(ロサンゼルス)でデザインの仕事をしていました。

ーー ロサンゼルスでは、どんなデザインのお仕事をされていたのでしょうか?

映像関係の会社だったので、映像系のデザインを主に任されていました。

LAは場所柄、ハリウッド映画だけでなく個人で映画を作られている方達も多いので、その方達のプロジェクトのデザインなどもヘルプしていました。色んな方達とお仕事をさせていただき、日本にいたら経験できないような事も多々あったので、海外経験は僕の人生の宝です!かなりメンタルが強い人間になった気がします。(笑)

ーー どんな経験をされたのか気になります!エピソードをシェアしていただけませんか?

実際に映画撮影の裏側を見ることができたり、大物の方達とお仕事できたり、自分が携わった映画のDVDに自分の名前を発見したり。「頑張ってよかったなぁ」と思える瞬間が多々ありました。(Takuさんが関わった映画は、こちらのページに掲載されています。)

ーー 日本に帰国する決め手は何だったのでしょうか?

海外で人生の大半を過ごした後、何か新しいことにチャレンジしたいな?と考えていた時、真っ先に思ったのが、「日本で、日本の方たちのためにデザインの仕事がしたい!」ということでした。

思ったらすぐ行動!の性格なので、日本に帰国する決意をし、3年前に愛犬と共に帰国。20数年ぶりの日本での生活は、まだまだ慣れない事が多く失敗だらけの毎日ですが、新しい発見も多々あり、楽しんでいます!

Canvaで働くようになった経緯を聞きました

ーーどのような経緯で、Canvaで働くようになったのでしょうか?

アメリカでキャリアをスタートさせ、日本での就職経験のない自分が日本で働くのは、正直厳しいのかな、、、と帰国当初は実感させられたものでした。

それでも諦めずに探してた矢先、外資系の求人で見つけたのがCanvaでした。Canvaの名前は聞いたことがあったのですが、どういう会社なのか詳しいことは正直なところ知らなかったです。

すぐにCanvaのサイトに行き、Canvaのことを学んでいく中で一番感銘を受けたのが、Canvaの掲げるモットーの1つでもある、”Be A Force For Good”(より良い世界にするための行動をしよう)でした。

日本ユーザーの皆さんがCanvaを使って日々輝けるための手助けをする、それって自分がまさにやりたかった事に繋がるのではないか?!そう思い、その日のうちに履歴書を送信。その後シドニー本社とのインタビュー、テストやトレーニングを重ね、晴れてJapan Teamのデザイナーとして働くことになりました。

ーー 普段は、どんな方たちと一緒に仕事をしていますか?

普段プロジェクトを進めていく時は、アートディレクターのYumikoさん&Hoshimiさんとやり取りをしています。必要に応じて、Canvaのシドニー本社にいる方々とやり取りをする事も多々あります。

皆さんとても優しくて、Canva Loveに溢れた方達ばかりなので、とても仕事をしやすいです。世界各国にチームがあり、海外のデザイナーが手がけたデザインなども見れるのですが、各国ごとにその国独特の色使いや素材の使い方など違っていてとても面白いですし、勉強になります。

完全リモートの仕事で、Zoomなどのミーティング以外で誰とも直接お会いしたことがないので、いつか皆さんとお会いできたらなーと思ってます!Canvaシドニー本社にも行ってみたい!

インスピレーションの源泉について聞きました

ーー デザインのアイディア、インスピレーションはどこから湧いてきますか?

小さい時から観察大好き人間だったので、テンプレをデザインするときに限らず、普段生活する中で、人だったり、物だったり、街の色味だったりを常に観察してますね。

電車内の中づりポスターや街中で見かけるサイネージ、植物、電柱に無造作に貼られた面白いステッカー、あげるとキリがないんですけど、、、見かけた人の服装やアクセや色の使い方とかも。

ほぼアメリカで撮ったものですが、気になるなーと思って撮った写真などはポートフォリオサイトにあげています。

Takuさんのポートフォリオに掲載されている画像

今はなかなか難しいですけど、行ける時にはアートギャラリーに足を運んだりもします。グラフィックに限らず、写真展や建築なども好きなので、Canvaでデザインをするものは、いつも色んなもののミックスだったりします。

デザインしたテンプレートについて聞きました

ーー お気に入りのテンプレート、思い入れのあるテンプレートはありますか?

選ぶのが難しいんですが、しいていうなら、この2つが自分的にはお気に入りです!

ーー ひとつめ(左側)のテンプレートで、こだわったポイントはどんなところですか?

画像のクリックで、テンプレートが開きます

日本独特の縦書きや、文字遊び、和紙っぽいテクスチャーの背景を使い、ホワイトスペース多めのミニマルでクリーンな、ポスターのようなデザインにこだわって仕上げました。

ーー もうひとつのテンプレートで、こだわったポイントはどんなところですか?

Canvaの数ある素材の中から、『違う系統の素材をどう組み合わせたら最高か大会』みたいなのをいつも自分の中で開催していて、最初にカップルが自転車に乗ってる素材を選びました。

そこから、なんとなく幻想的な漠然としたデザインを想像してたんですが、いろいろ組み合わせた瞬間にすごくしっくりきたというか、ガッツポーズしましたね。

「違う系統の素材をどう組み合わせたら最高か大会」から

あとは、イラストも含め和モダンな感じを出したかったので、『寅』のフォントはそれに合うようなフォントを選びました。

画像のクリックで、テンプレートが開きます

素材やテキストの組み合わせでいうと、これもうまくいったのでお気に入りです。(笑)

画像のクリックで、テンプレートが開きます

ーー 作るのに苦労したポイントはどんなところですか?

苦労ではないんですが、日本の正月や日本の四季などに長い間触れてなかったのと忘れている事も多かったので、このキャンペーンの時はデザインを始める前に自分なりにいろいろリサーチしました。

あとこれは自分の悪い癖なんですが、こだわり過ぎてしまう部分があるので、日本のユーザーが使いやすいように、複雑なデザインにならないように、あと色んな世代のユーザーがいらっしゃると思うので、できるだけ幅広いデザインのテンプレートを作るよう心掛けてます。

ーー 自分なりのリサーチをしたとのことですが、どんな風にリサーチをされましたか?

アメリカは、どちらかというと正月よりクリスマスにカードを送り合う文化だったので、僕自身が日本の年賀状文化には長年触れていませんでした。なので、年賀状の流行りを見るために、SNSやウェブで検索をかけたりしました。年代によって使うデザインもバラバラだったり、僕の周りだとやっぱり子供がいる人は子供の写真を年賀状に入れたい人が圧倒的に多かったり。

あとは、Canva素材で全く年賀状と無関係のものでどうにか工夫して使えるものはないか、などリサーチしたり、デザインに入る前にちょっとイメトレしたりしてました。

ーー このテンプレートにまつわるストーリーや裏話はありますか?

去年引越しをしたんですが、年賀状キャンペーンの時がちょうど新しい街での生活に慣れてきた時期だったので、よく近所をインスピレーション探しの旅に出てました。

ーー Takuさん、本日はありがとうございました。新作テンプレートも楽しみにしています!

Takuさんのポートフォリオ

関連記事


この記事が参加している募集

今すぐCanvaでデザインしてみよう!