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うだうだ読書感想文

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長い感想文。Instagramにも。プロフィールからどうぞ。
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あなたの正義。私の宝もの。

あなたの正義。私の宝もの。

遅ればせながら、
あけましておめでとうございます。

年末から元旦にかけて読んだ本。
朝井リョウさんの「正欲」

ずっと読みたくて、でも何故か怖くて、図書館で借りることにした本。
あ。そうです。
わかりやすく朝井さんハマってます。

面白かった。本当に面白かった。
あっという間に読み終えてしまった。
もちろん、腹を抱えて笑った可笑しさではない。
一瞬で読み終えた本を一言で語るなら、「面白いよ」と言

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大人のためのクリスマス本

大人のためのクリスマス本

ああ、クリスマスか。

朝の情報番組での「3日連続クリスマス特集!」。
外出した時に建物や木々に巻かれている電球。
スタバの紙カップの赤色。
日常を過ごしているだけで、それは強く意識させられる。

もう部屋を飾りつけたり、プレゼントを何にしようかと考えたり、ケンタッキーかモスチキンか予約したりすることはなくなった年齢だけど。
(たぶん年齢じゃなくてね、性格だよね。私の場合)
見渡した時に視界に入る

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誰でもない、私の体と心を整えることの大切さ

誰でもない、私の体と心を整えることの大切さ

私にとって必要な本との出会い

Instagramを見ていたときに、
フォローしている方の投稿である本が紹介されていた。

帯に書いてある。
「これでいいや」で選ばないこと。
「実は好きじゃない」を放置しないこと。

その言葉にハッとした。
読みたい、と思ってすぐにネットで購入した。

いつもなら次出かける時に本屋に寄って探そうとする。
余程楽しみにしていた好きな作家の新作すらも、
できたら店舗に

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価値はなくても、せめて理由がないと生きてはいけないと思ってた

価値はなくても、せめて理由がないと生きてはいけないと思ってた

大学三年生、数年前から就職氷河期。
印刷するのと同じように大量に書いた履歴書の多くは、
きっと企業に届いたその日のうちにシュレッダー行き。
運よく面接まで行けてもテンプレにのせた「わたしの強み」なんて、
ニコニコして聞いていた人事の人はあくびを噛み殺していたに違いない。
だって、ほら。このざまだ。

就職が決まることが勝ちなら、私は負け続けていた。
ああ、一刻も早くスーツ脱ぎたい。
でも社会人にな

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私にとっての読書

私にとっての読書

「趣味は何?」とか「一人の時は何してるの?」って聞かれた時に、
私は今も「本読んだりとかですかね」と答えると思う。
ちょっと、相手の顔色を伺いながら。

と言うのも、ずいぶん昔、その問いに読書と回答したら、
「そうなんだぁ」とだけ返されて、以降全く話が弾まなかったことがあり、
それが思いの外、堪えた。
以降は、読書と別の趣味らしきを添えることが多々ある。
まぁ、そんな質問も最近はあまり聞かれないけ

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はじめての読書から、今まで。

はじめての読書から、今まで。

初めて意識して本を買うようになったのは、小学生の頃だった。

私の住んでいた田舎は山に囲まれていて、最寄りのスーパーに行こうものなら片道車で40分。信号機は2つしかなく、街灯なんて見当たらない。小学校の全校生徒は30名程で、野生の動物達の方が圧倒的に多いんじゃないか。もちろん本屋なんてもってのほか。家にある母の料理本と父や兄の漫画、絵本、学校の図書室が、私の知る本のすべてだった。
小学生になってや

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