『○○心』から考察するサッカーメンタル
はじめに
本記事のテーマは、メンタルです。
今回は、『心』がつく言葉に着目し、曖昧なメンタルを整理し、あえて、区別化を図ってみたいと思います。
では、簡潔に各メンタルを列挙していきます。
①平常心
最初に思い浮かんだので『平常心』から記していきます。
平常心=メンタルコンディションの印象です。
連想される関連ワードとして『落ち着き』や『リラックス』があると思います。
天敵は、気負いからの過度な緊張や萎縮が考えられます。
試合(本番)で本来のパフォーマンスを発揮する上で、欠かせないメンタルです。
では、本番で平常心を保つには何が必要か?
ズバリ、準備が大切です。魔法はありません。
“小事が大事”
ジュニア年代を指導する身として、“本番論”に関して論及したいのは『指導者にとって、練習こそ本番である』という事です。
日々の練習を惰性で過ごしていては、試合(本番)で平常心を保つ事は出来ません。
選手時代に気付いておきたい境地です。
②向上心
『目標とメンタルは、表裏一体である』
以前、読んだ本に記されていた言葉です。
注釈すると、目標や夢は熱源であると捉えています。
(大きな夢や目標、明確な目的意識を持つ事が大切です。)
延いては、向上心の有無・大小に関わります。
これらは、練習に取り組む姿勢から日頃の体のケア、食事等、細部に至るまで影響を及ぼす必須メンタルだと思います。
③敵対心
ライバルチーム同士のダービーマッチを想起させる『敵対心』もメンタルです。
『負けてたまるか』という気持ち。
敵対心から起因する負けん気の強さ。
これらは、敵対するチーム間のみならず、個々人でもありますし、自チーム内にも存在すると思います。上手に利活用したいメンタルです。
④愛国心
『愛国心』と言えば、サッカー元日本代表の10番であり、監督としてビーチサッカー日本代表をW杯ベスト4へ導いたラモス瑠偉さん。
現役時代から度々、“日の丸”への熱い思いを口にし、背中でも語られてきた日本サッカー界のレジェンドです。
ここで取り上げる『愛国心』とは、つまり、帰属意識の事です。
チームスポーツであるサッカーにおいて、重要なメンタリティの一つではないでしょうか?
又、クラブチームも例外ではありません。
カタルーニャ州のFCバルセロナや“バスク純血主義”を貫くアスレティック・ビルバオ等が代表格として有名ですが、各クラブが地名を冠した地域スポーツであるJリーグ(特に地方クラブ)にも求められるメンタリティだと思います。
⑤闘争心
インテンシティ(強度)が増す現代サッカーにおいて、必要不可欠なメンタリティが『闘争心』です。
チーム(集団)は、個の集合体です。一人一人が『勇気』と『責任』を持って、闘えるか否か。
集団心理のデメリットには、リンゲルマン効果(社会的手抜き)がありますが、チームスポーツであるサッカーにおいては、一人一人に『闘争心』が求められます。
端的に言えば、サボらず頑張る。
“勝負の神様は、細部に宿る”
その姿勢は、集団心理のメリットであるシナジー効果(相乗効果)を発揮するはずです。
⑥克己心
某強豪女子高校サッカー部の監督さんがミーティングで用いる言葉に『克己』があります。
女子高生にとって、認知語彙や使用語彙にはない言葉だと思いますが、そこを逆手に取った引用でしょうか?
意味は、『己に打ち勝つ』です。
サッカーにおいても、人生においても、必ず波がありますし、勝負の世界には、勝ち負けがありますが、己に打ち勝つ事は、モチベーションを保つ上でも重要なメンタリティです。
⑦自尊心
最後は、『自尊心』です。
プライド、誇り、自信。。
重要なメンタリティですが、“過信”という落とし穴もあります。
又、自尊心は、根幹となる哲学との親和性が高く、PDCAサイクルを回したトライ&エラーの先に築かれた“ブレない哲学”が確固たる自信(確信)に繋がると考えています。
“心は熱く、頭は冷静に”
最後に
一緒くたにされがちなメンタル(心)ですが、その中身は、様々です。
今回、取り上げたものは、ほんの一部に過ぎません。
筆者自身、今後更に学んでいきたい分野の一つでもあります。
駄文、ご高覧頂きありがとうございました。