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【芸術の秋】今月観た都内の展覧会6つ【ホックニー展、モネ展、やまと絵、トーハク、あ、共感とかじゃなくて、MOT】

今月は芸術の秋ということで、都内の展示を6つ見てきたので紹介するね🤞

やりたいことやったもの勝ち!エモ消費」を今年の抱負に掲げているので、毎月「エモ活」と称して楽しかったことを記録しているよ。
今月はアートを沢山見たので「芸術の秋」として個別で記事にするね。


(エモを)求めよ、さらば与えられん🤞
Ask, and EMO will be given to you.  


▼今月の展示


▶︎デイヴィッド・ホックニー展@現代美術館

非常に良すぎたホックニー展。

ご存命のお爺ちゃんなんだけど、空間の捉え方をキュビズム的に試みたり、時代と共に新しい技法に手を出したり、キャンバス50枚を使ったクソデカい絵を書いてみたり、70歳超えで「iPad使ったろ!」って取り入れるチャレンジ精神がパワフルすぎた。

序盤ではホックニーの立体へのチャレンジが見られて、逆遠近法やキュビズム的な捉え方を試行錯誤してた。

逆遠近法は元々遠近法が発明される前の描き方に近いけど、遠近法がない時代と、遠近法を分かった上で敢えて壊して再構成したのでは大違い。グッと絵の左右の奥側に引き込まれる力強い絵だった。

歩きながら撮影した大量の写真を並べて風景を再構成してるコラージュ作品。

歩きながら視点をお庭の手前から奥まで動かした時の感覚って、一枚の広視野な写真よりもこのコラージュの方が近いかもと考えた🤔多視点ってこういう表現もできるのか…!


ここからはカラフルで楽しいiPadアート。

メイキング動画が流されててわぁぁっと感動したんだけど、製作過程がそのまま何度でも再生できるのはデジタルアートならではだよねえ。美しい絵が早送りで描かれていく過程はいくらでも見ていられた…楽しかった…🥹

iPadで描いた絵が印刷されて美術館に並ぶって凄いよね。

デジタルアートはいくらでも印刷できちゃうから、その絵画の実物には価値がない。(せいぜい印刷代とか資材代くらい)
美しさと描いた人のステータスに価値があるんだよなと考えた。

沢山複製できる意味では版画に近い感じかな。
原版すらコピーできちゃうけども!

原画自体に価値はなくて、それをデッカく豪華に印刷したり、作成過程を動画で流したりする、空間にして初めて価値が出るアートなんだろうね。そう言う意味ではiPadアートはインスタレーション(空間芸術)的な楽しみ方になるねぇ。


圧巻だったのがノルマンディーの12ヶ月の季節の移り変わりを一枚の長ーーい90mの絵にしたコレ。

東洋の絵巻物の視点を固定しないことで横長にする技法(?)を取り入れたらしい。

1月の冬からはじまり春夏秋冬の移ろいを眺めながら歩いてぐるっと巡れるの、とっても素敵な時間だった!2周しちゃった。

私も親の絵が描きたい…!と燃えたので今回のポスカはこれにした。

ホックニーの描く肖像画は装飾の少ないシンプルな室内が濁りのない色彩で描かれていて清涼感が好き。


いつもなら買わない中身が選べないガチャタイプのキーホルダー。勝率が高そうすぎてチャレンジ。
好きな絵が出てきて嬉しい〜〜!🥳
商店街のビジュアルとお揃い🫶

ホックニー展に感化されて思わず描いた絵。

あの感じはどうやったら出るんだろう😂と思いながらそれっぽさを目指した絵。
これまで似顔絵は推しへの想いが燃え上がるたびに描いてたけど、10分くらいでサッと風景画を描くのも楽しいな!

展示は終わったけど、デジタルアートはネットでいくらでも見れるのでみんな見て…!



▶︎モネ展@上野の森美術館

去年から絶対行こうと思っていたモネ展。今月は割とプライベートが変則的で平日急に時間ができたので、思い立って行ってきた。平日でもかなり混んでてびっくり…!

みんな大好きモネ。最近は色んなものでコラボグッズ化もされてて流行ってるよね☺️
看板からしてもう美しい…
蓮の池を歩いて入場するのが楽しい。
床にセンサーがついてて水面が揺れる〜!

印象派が生まれる前の絵(肖像画とか風景画とか)、印象派黎明期の絵(筆使いが明らかに変わる)、印象派で飯が食っていけるようになった絵、と進むんだけど、どんどん好みな絵が出てきてやっぱりモネ好き…!が爆発🥹❤️‍🔥

特に今回は「連作を連作として」見れたのが贅沢すぎた。

西洋美術館収蔵の橋、アーディゾンの教会、企画展で見た大聖堂とか連作のうちの一枚は何度も見たけど、並べて見たことはなかったんだよね。本来並べて見るように描かれたものだしね

移ろう時間や季節を同じモチーフで描いた連作を複数枚並べて見られて贅沢だった〜🥹❤️‍🔥
水面の書き方もすごかった。波が揺らいでキラキラ反射するのか、静かな鏡面に空がそのまま反射するのか、透過するのかの描きわけがすごい。
モネが何度も描いた睡蓮の庭。
右が庭を描き始めた初期の作品で、左が後期のもの。
後期の絵はきっとよく晴れてた日で左手前と右奥には木が生えてたんじゃないかなと想像させられる😌

初期はお花にフォーカスされてるけど、段々お花自体ではなく池の水への空や風景の映り込みや光の印象が描き込まれるようになって全然違う絵になっていくのが面白かった。

モネの絵は3mくらい離れてみるのが好き。

筆致をがっつり残して色が濁らないようにするのが印象派だから、近くで見ると線にばかり目がいってなんのこっちゃなんだけど、離れてみると急に全体が分かって素敵に見えたりする。色んな距離で見方を変えるのが楽しい。

今回買ったポストカードはこちら。

ポストカードは展示会につき基本一枚にしてるんだけど、モネ展はいーーーっぱい欲しいポストカードがあって3枚に😂
「積みわら」が3連で見れて同じモチーフでもこんなに季節で振り幅があるのね…!とめちゃ感動したので買った。

並んでるの可愛い。
美術展ではポストカードを買って、しばらく飾って余韻に浸ることにしてる
友達に教えてもらった無印のファイルに思いついたタイミングでファイリング。
過去に行ったポストカードを見返すのも楽しい!



▶︎やまと絵@東博

源氏物語と百鬼夜行が肉眼で見られるチャンスだと!?と聞いてトーハクの「やまと絵展」へ。今月は見たい展示が盛りだくさんでホント忙しい…!🥰

大好きな葛飾北斎と鳥獣戯画はピンポイントの展示を何回か見たんだけど、
「やまと絵」として日本絵画全般を見るのは初めて!

平安時代に唐から絵を描くことが伝来して以来、唐から来た「唐絵」に対して、日本の風物や物語を描いて発展した絵のことを「やまと絵」と区別するんだって。

これまで西洋絵画ばかり見てきて、やまと絵展で衝撃だったのが、日本の絵ってだいぶボロボロなこと。

キャンバスじゃなくて紙に描くし、湿度が高い保管環境だから劣化が激しいんだろうな🤔

1000年前の平安時代に描かれた絵はめちゃボロボロで、それでも1000年間大切にされ続けて今ここにあるんだよねぇ。歴代の保管してきた人の愛が詰まってる😌big love…🫶


この特別展は写真NGなので印象的だった絵のネットの画像と写真をば。

源氏物語の中の、光源氏の息子夕霧くんが主人公の「夕霧」。小学生の時に漫画版で読んだから肉眼で見られて嬉しい!

私が見た時に展示してあったのは「夕霧、横笛」。物語はこんな感じ。
やぁ!オレはイケメン光源氏の息子、イケメンの夕霧!こっちは友達でイケメン出世頭の柏木!(イケメンしか出てこない世界)
柏木はパッパの妻と浮気してんだ。オレのママじゃ無いけど複雑だぜ!浮気を疑われた柏木はなんやかんやで死んじゃった。ジーザス!
オレに腹違いの弟が生まれたけど、柏木にめちゃ似てるんだ。こりゃパッパの子じゃなく柏木ジュニアだな!?
と思ってたら、柏木が亡霊になって「僕の遺品の横笛、僕の息子にあげて…」と出てきたので生まれたベビー(奥)が怯えてる。オレ(左)が心配して見にきたシーンがコレだっっ!!

パパの嫁と自分の友達が子供を作る世界。
だがそれでこその源氏物語!
天井が透過して斜め上から見る構図は、高貴な人を描く時に特有の描き方らしい
これは四大絵巻の一つ、信貴山縁起。
ファンタジーなので、妖精的なやつが凄いスピード感で飛んでて漫画的な表現だよね。
昔の人にとってのファンタジーエンタメだったのかな
みんな足を止めて見ていた、地獄草子。
令和の今までも惨たらしく引き込まれる絵。
平安時代に見た人はとんでもなく怖かっただろうな🤔

前にも見た鳥獣戯画は安定の可愛さ。百鬼夜行は初めて観たけど可愛い。

地獄絵図的なおどろおどろしい感じ(呪術廻戦を読んでの偏見)かと思いきや、
ご機嫌にテクテク歩く感じがすごく可愛い…!
可愛いので今回のポストカードは百鬼夜行に。



▶︎トーハク本館

東京国立博物館の本館、やまと絵のついでに久々にパトロールしたら進化してて楽しかった。

半沢直樹の銀行のシーン、ここだよね。
シャチハタで各色をスタンプしながら浮世絵作りを体験できるコーナー。簡単に綺麗にできて嬉しい。
子供は1人もいなくてアラサーからシニアが夢中になってるのがサイコーだった。大人の遊びだ…!
こっちはフリーでスタンプできるコーナー。
山を複数配置して稜線を作ろうと思ったら、この山は富士山らしい。富士山が2個あるパラレルワールドジャパンになってしまった😂
トーハクの根付けコレクション。顔が可愛い。
俵屋宗達の屏風の複製。秋草の描写がオシャレ。
おしゃれすぎてこういう柄のワンピース着たい。
アイヌ文化の部屋。ゴールデンカムイのカバー裏に毎巻アイヌの服が描かれてるんだけど、アイヌの服の紋様や色使いは可愛いよね。
聖おにいさんでもクッションがわりに使われていた邪鬼。
悪い子なので踏んづけられるシステムらしい。
踏まれてるけど嫌そうな顔じゃ無いし、踏み心地が良さそう。
浮世絵は葛飾北斎ばかり見てたんだけど、歌川広重のも素敵だった。ネコちゃん!!
浮世絵の空の藍色グラデーションの感じが好き。


▶︎あ、共感とかじゃなくて。@現代美術館

ホックニー展と同時開催の展示も気になってセットチケットで見てきた「あ、共感とかじゃなくて。」。

現代アートはまだよく分からないんだけど、
展示のメッセージが良くて見に行った

SNSには「それな」「わかる〜〜!」な共感が溢れている時代だし、共感は優しさの源にもなり得る大切な感情。
一方で、大切な感情ゆえに、安直に薄っぺらな共感をされたり、「共感するよね?ねっっ!?」と強制されると気持ち悪い。

そんな時には「あ、共感とかじゃなくて。」とあえて共感を避けるのも、一つの方法では?と示すのがこの展示のテーマ。

「共感ではない選択肢」がテーマの展示なので、パッと見で何なのかが分からないどころか、じっくり見ても「なんなんだこれは…??」な作品が沢山。ほぼ分からなかった。

見ても解釈しづらい作品と向き合い続けて観て「分からん、解らん…!」と苦しかった。作品を見る時に無意識に何を表そうとしてるのか考えてたことに気付かされたよ

分からないなりに一度そのまま受け入れて考えてみること。大事な学びだったな😌


▶︎MOTコレクション

ホックニー展のついでに現代美術館が収蔵する作品のコレクション展も回ってきた。
今回開催されていたのは被膜虚実。

鹿のアートが美しかった。
泡という単位で表面を覆うことで鹿をドット化してるんだけど、泡を覗き込むと中の鹿が見えて面白い。

遠くからだと肩書とか所属しか見えなくて単純化されて見えるけど凝視して知ろうとすると全然違う中身が見えてくることを、誇張表現してるってコト…!?と考えさせられた。

現代アート、まだ全く詳しく無いけど、こうやって意図を考えるのは楽しい🤞

基本無知なまま観に行くので横尾忠則の展示も「誰だ…?」と知らずに見てみたらグラフィックが平面的な浮世絵ベースに写真や西洋絵画、蛍光色という異物をぶち込んでるのがオシャレで好きだった。浮世絵の渋めの色使いに蛍光色を合わせられるバランス感覚すごいな🙏



まとめ

今月は沢山アートを見に行ったよ。

・iPad絵画が楽しいホックニー
・みんな大好き印象派のモネ
・教科書で見た日本の絵が大集合のやまと絵
・あ、共感じゃなくて。という面白いテーマ
・トーハクやMOTの常設展も楽しい

沢山見に行ったけど、まだ見たい展示はあるから来月も充実のアートライフを送りたいな🔥


見に行けばエモが待ってる美術展
詳しくなくてもとっても楽しい!(五七五七七)

終わりッッ!


エモ活記録マガジンはこちら。

エモーショナルで豊かな人生にしていくぞっ🥰




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