#掌編小説
きっかけはロリータ少女から
11月も終わりが近づくと、いよいよ吹く風の冷たさは厳しいものに変わる。
深夜に差し掛かる22時過ぎ、レンタルビデオ店でのアルバイトを終えた僕は、自販機で買ったホットコーヒーをダウンジャケットのポケットに入れ、肩をすくめながら自宅近くの公園のベンチに腰を掛けた。
27歳、独身。彼女もいない。
高校卒業後、役者を目指す為に、俳優コースのある専門学校に入学した。
「夢追い人」と言えば格好良いが、特
11月も終わりが近づくと、いよいよ吹く風の冷たさは厳しいものに変わる。
深夜に差し掛かる22時過ぎ、レンタルビデオ店でのアルバイトを終えた僕は、自販機で買ったホットコーヒーをダウンジャケットのポケットに入れ、肩をすくめながら自宅近くの公園のベンチに腰を掛けた。
27歳、独身。彼女もいない。
高校卒業後、役者を目指す為に、俳優コースのある専門学校に入学した。
「夢追い人」と言えば格好良いが、特