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求人に「会社の雰囲気」や「今後の展望」って必要?

今回は、以前求人の取材したお客さんの話をしたいと思います。

取材では、「会社の雰囲気」や「今後の展望」など、会社の内部でしか分からないことも積極的に聞きます。その時も質問してみたんですが、「答えるのが難しい」「そういうのはあまり書きたくない」と言われました。

でも、言わせてください。会社の雰囲気や今後の展望は絶対に書いた方がいいです。理由はこの記事で説明してきます。

「会社の雰囲気」は具体的に、「今後の展望」は正直に

ここで言う会社の雰囲気は、よくありがちな「和気あいあい」や「アットホーム」ではなく、「20代の社員も、50代の社長と野球の話で盛り上がっている」や「人好きな人が多いから、新人が入ってきたらすぐに話しかけに行く」など、より具体的な内容のことを指します。

今後の展望は「数年後に支店を作る」などの具体的なものでも、「地元密着で一つ一つのお客さんを大切にしたい」などざっくりなものでも構いません。大事なのは、今考えていることを正直に伝えることです。設立が浅い会社であれば、どうして会社を立ち上げようと思ったのか?などを盛り込む場合もあります。

どうして「会社の雰囲気」や「今後の展望」が必要なのか?

社内の雰囲気や今後の展望は、各企業ごとに違います。

これらを書くことで、同業他社との差別化にもなりますし、「こういう雰囲気の会社いいな」「将来こういう考えを持ってる会社だったら自分のやりたいことに近づけるかもしれない」と、会社そのものに魅力を感じる人の応募につながります。

結局一番関わるのは社内の人たち

冒頭で出したお客さんの求める人材は「長く働いてくれる人」でした。では「1社で長く働きたい」と思う人は、転職する時に何を考えているのでしょうか。それは「この会社は長く続けられる会社なのか?」ということです。

・働く環境は自分に合っているのか?
・会社の考え方は自分に合っているのか?
・10年20年後はどういう働き方になっているのか?
このように将来を見据えた部分まで考えて仕事を探しているのです。

上記に挙げた3つのうち「働く環境」について考えてみます。
働く環境は、仕事内容、給与、休日、勤務時間、待遇…さまざまあります。しかし、毎日大きく関わってくるのは同じ会社で働く人です。仕事の大半は会社の人と一緒に過ごすのだから「どういう人がいるのか?」「自分のスタンスに合ってそうか?」は重要です。

仕事内容や条件面だけで「いいな」と思って入社しても、「この会社、居づらいな…」と感じてしまったら長くは続きません。

求職者は「会社の方向性は自分と同じなのか?」を考える

これに加えて、会社の考え方も重要です。たとえば運送会社に「自分はドライバーだけやっていたい」と思っている人がいるとします。しかし、会社の多角化で「君は来月から営業だ!」と言われたらモチベーションがなくなって続かなくなってしまいますよね。すると、同じ条件でドライバーとして働き続けられる別の会社へ転職してしまう可能性もあるわけです。

しかし「今はドライバーだけど、もっといろいろな仕事に挑戦したい!」と思っている人であれば、他職種にジョブチェンジできることは嬉しいはずです。会社の提案を前向きに捉えてくれる人が入社するためには、これからどこに向かうのかを明確にすることが必要です。

抽象的な質問に答えるためのヒント

「会社の雰囲気」や「今後の展望」は、聞かれても答えるのが難しい質問です。まして、自分で考えるなら尚更でしょう。そこで私からは、考える上でのヒントを皆さんに出したいと思います。

まず会社の雰囲気は、抽象⇒具体に徐々に変換していきます。たとえば、自分の部署はどんな印象か?と聞かれて「和気あいあいとしている」と思ったとします。では、どんな場面で「うちの部署って和気あいあいとしているなぁ」と感じましたか?具体的に思い出してみてください。

すると「仕事が終わってから30分ぐらい近所にできたスイーツ店の話について盛り上がってたなあ」など「和気あいあいとしていた場面」が出てくるはずです。そうすれば「仕事終わりにスイーツの話で盛り上がるほど、和気あいあいとした職場です」という文章が作れます。

会社の今後の展望は、社長などしか分からない場合も多いです。そのため、会社のホームページで社訓や理念を確認するのが一番の近道です。何度も出てきた単語や、会社で作った造語などがあれば、意味とともに盛り込みましょう。機会があれば、社長などに取材して、「これからどういう会社にしていきたいか」を聞いてみるのも手です。

まとめ

これから求人を作りたいと考えている方は、ぜひ会社の雰囲気や、今後の展望を盛り込んで、より会社に合った人材獲得を目指していきましょう!

求人作成で困っていることがあればコメントやTwitterのリプライ・DMなど何でもお寄せください。運送業の方であれば、業界専門の求人媒体をご紹介することもできますので、興味がありましたらご連絡いただければと思います!

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