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夫婦で本を薦め合うABD

妻が夫に『ベストパートナーになるために』(ジョン・グレイ)

夫が妻に『弱者の居場所がない社会』(阿部彩)

を薦め、それぞれが読んでABDを行いました。サマライズは目次から気になる箇所を部分的に行い、それぞれの本について対話をしました。
 『ベストパートナーになるために』では、男女の特性から、互いにどのような声掛けをしていくとうまくやっていけるのかという視点を中心に対話しました。男性と女性の違いは思ったより興味深く、根本的な心的メカニズムすら違うのではないかと思えました。男女がなかなかかみ合わない理由が少しわかったような気がしました(わかったような気になっているのがよくないのかもしれませんが笑)。社会学における「男性学」「女性学」という分野にもとても興味が湧きました。
 一方『弱者の居場所がない社会』は、「居場所」の意味を改めて考えさせられました。ある人にとってあたりまえのことが別の人にとってはそうではないことから生じる「偏見」「見下し」が、次第に社会的弱者(あくまでその社会に限っての)の尊厳を奪っていく。そのことこそ、居場所のない社会を作っていくプロセスそのものなのではないかと思いました。
 一見全く違う二つの書籍でしたが、「人と人がお互いの尊厳について考えながらコミュニケーションしていくことの大切さ」という意味の場に立てば、実は共通項が多かったなと感じました。(2019年5月4日(土))

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