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ひとりじゃないよって、私以外の人への言葉だと思っていた。

その傷をわたしが癒せるかなんて

わからなかったけど。

一緒にいたらなんとかなると思って

寄り添えば傷は癒えるのだと。

癒しと言う言葉はすかんって

その人がいったけど。

それほど癒されたいとはおもっとらんって、

拒まれて。

その後知り合った人にあなたを救いたいって

思ったって言われてわたしは得も言われぬ

想いにさらされているのがわかった。

傷ついていたのか、わたし。

救わなければいけないぐらい満身創痍に

見えていたことが恥ずかしかった。

その手を払いのけたかったし、そんな弱く

ないと思いたかったのかもしれない。

好きな人には依存していたにもかかわらず。

家からひたすら逃げたかったにもかかわらず。

若気の至りでいろいろあるし。

その若気の至りをわたしは若気じゃない年齢

までひっぱってきたのだと思う。

今はすべてとはいわないけれど、かなりその

傷はかさぶたになってるという自覚はある。

うっすら傷跡は残っているけど。

時間が癒したのかもしれないけれど。

この間新聞で

「傷口」に「ふれる」と「さわる」について

書かれていた言葉にであった。

傷口にはさわってほしくないけれどそれが

<「触れる」となると、相手への痛みへの配慮が含まれている>

と、考察されていた。

さわるは、それこそもう一度痛みがぶり返す感じが

するし。

触れるは、なるほど相手が少しでもいやだと思う

ことに気を配っている感じもする。

傷の分量はおなじだったとしても、そこに対峙する

まなざしが、<ふれる>はやさしい。

その方はこうつづられる。

<「ふれる」と言った時には、どこか、内側へと向か
う信頼や、双方へ共振するいたわりへの予感がよびだ
され、力が蓄えられる>

この言葉に新聞の中の1ページに

出会った時目の前が開けた気持ちがした。

触れてくれる人がいるということは

ひとりじゃないってことで。

わたしはnoteに来るまでひとりじゃないって

言葉はうさん臭かった。

けっ! って想っていたし。

嘘ばっか言っとけよぐらいの気持ちだった

けど。

それはわたしが開いていないからで。

リアルな人に対して開いていなかった。

フィクションの中では十分にコミットして

いるような暮らしだったけど。

そしてnoteにやってきてうろうろして

いたら。

最初の頃はあのコメント欄はなきに等しい

ものだったけど。

はじめて温かいコメントを頂いて、今

誰かと喋ってるから大丈夫だって思った

ことを覚えてる。

わたしがなにか言葉をここに置いておくと

誰かがレスポンスしてくれて。

それが1日1日つながって、ある日、

会ったこともないあの人やあの人が

じぶんの心の中に占める割合が増えて

いった。

ふと夜中、今日もひとりじゃなかったって

思うことがあって。

ふとじゃない、ひしひしと想った。

ひとりじゃないって、実感できないときは

空々しい言葉なのだ。

リアルじゃないから。

それフィクションの世界でしょみたいに。

でも、わたしは孤独に馴染んでいたけど

あ、ひとりじゃないって感じたのは

まぎれもなくnoteのコメント欄だった。

そんなことを思っていたら、10月から始まってる

THE NEW COOLNORTER賞の『始まる部門』に

ついて事務局長の一奥さんがこんなふうに

綴られていた。

コメントもまた一つの批評であり、作品である。
「自分と同じような目に遭った人がいるんだ」
と受け止めるよりも、その人の出会ったことに、自分から入り込んでいって、そこでまったく知らなかった世界が新しく広がる。
これが「世界が始まる」ということだと考えます。
どうか、新しいめぐり合わせが皆様にありますよう。
その場となることができれば、THE NEW COOL NOTER 事務局として、これほど嬉しいことはありません。どうぞ、よろしくお願いいたします。

10月は『始まる世界』部門です。

リーダーのこれでも母さんがとてもわかりやすく

温かくこの賞へのコンセプトや想いを記事にされてます!

これでも母さんからのメッセージです。

これからの時代を生きる人たちへ
やさしい世界が1ミリずつでも広がりますように


応募要項はこちらです⇊


言葉のキャッチボール。

受け止めた言葉をまたやわらかな弧を

描くように近くへそして遠くへ放つことが

できる言葉。

noteの駅に降り立ってからずいぶん遠くに来た

気がするけれど、その距離に比例するように

たくさんの出会いとかけてくれた言葉があった

ことを今とても感謝しています。

仲良くしてくださったみなさんありがとう

ございます。

そんな想いを糧にみなさんの想いに触れるように

言葉を綴ってゆけたら。

スタッフ一同心よりご応募お待ちしております。


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傷口に さわらないでね 子供が言った
いつの日か ふれてもいいよと 言えるその日まで


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いつも、笑える方向を目指しています! 面白いもの書いてゆきますね😊