好きなモノは血となり肉となる/映画『コンフィデンスマンJP プリンセス編』鑑賞。

先日、ようやく映画『コンフィデンスマンJP  プリンセス編』を観に行った。

劇場版をいきなり観に行く人はあまりいないのかもしれないが、ドラマ版、スペシャル版(運勢編)、劇場版1作目(ロマンス編)を観て登場人物を理解しておくと、より楽しめると思う。

以下、ストーリーはスルーして、登場人物のネタバレ含みます。

ダー子、ボクちゃん、リチャード、五十嵐といったいつもの面々以外にも、スタアやジェシー、波子など、過去作品に登場した詐欺師やハニートラッパーとも久々の再開(重要→★永遠のコンフィデンスマン・ジェシーはロマンス編も最高ですので、まだの方は、そちらでも色気やら笑いやら可愛さやらがダダ漏れのジェシーをどうぞ)。

波子役の広末涼子さんは、若い頃より、クドカンのドラマ『11人もいる!』で演じた幽霊のお母さんあたりからの方が断然好み! 舌足らずな喋り方でリチャードと戯れる波子、そこはかとなく可笑しみが漂う。

そして赤星(江口洋介さん)。宿敵・ダー子たちのことを憎からず思っているのがうかがえて、シブ可愛い。シ・ブ・か・わ・い・い。あれ? 赤星って、『ヤッターマン』でいうところのドロンジョ様枠? 劇場版3作目も制作決定とのことで、次回も彼はまだまだ絡んでくる予感。


個人的なお気に入りは、大富豪フウ家の執事・トニーを演じた柴田恭兵さん。

学生時代の夏休み、実家から車で1時間の小さな映画館で柴田さんに会った。渋くてかっこよかった。あれから20年以上。歳を重ねてさらに渋く、そこに人としてのやわらかさやしなやかさまで滲み出ていて(演技ならそれはそれで凄い)堪らない。トニーを自然と目で追ってしまった。ウッドハウスの小説に出てくる執事ジーヴスは30代と思われるけど、ずっと歳が上の設定なら柴田さんがいいな。


今作は、あの人もこの人もと豪華キャストが登場し、エンドロールは大忙し! しかし流れる字を追い続け、一瞬「ん?」「あれ?」と思ったのは、たぶん自分だけじゃなかったはず。

最後の最後まで……
おのおの、抜かりなく。


映画やドラマ、ライブ……。その楽しみを取り上げられたら生きるのムリ。 ムリ、ムリ、ムリ! エンタメは自分に必要不可欠なものなんだなあと、大きなスクリーンでダー子たちを見つめながら再認識した。好きなモノや推しのいる人生、バンザイ。そのキラキラしたモノは、いつだって傍らにある。

それらを自分の糧として、身を逞しくする(滅ぼさない)。

この先も、そうありたいです。

この記事が参加している募集

記事を読んでくださり、ありがとうございます。世の中のすき間で生きているので、励みになります! サポートは、ドラマ&映画の感想を書くために使わせていただきます。