見出し画像

知ってますか?大事な指の使い方。

武術ケア#7 指の役割&かんたんケア

みなさんこんにちは、武術トレーナーヨウです。
今回は少し細かいパーツの使い方についてお伝えしたいと思います。
タイトル通り「指」のケアです。

以前、前腕と首・肩の筋膜のつながりについてお伝えしたと思います。
覚えていらっしゃいますか?

はい。そのため指も固くなると、前腕とならんで首と肩の凝りを誘発しやすくなる、というのはイメージできると思います。

ということは、
指の使い方次第で疲労の度合いも変わってきます

ですが現代では運動習慣が減ってきているにも関わらず、
手先の作業はなかなか減りません。
パソコン・スマホ、指先だけ動かしても
身体が動かない環境が整ってしまっています。

その為、腱鞘炎がなかなか治らなかったり、
首肩の凝りが取れず苦しい思いをされている方が多いのです。

1つの原因としては、腕の力みが原因で
手先にも首肩にも負担がかかる使い方になっているケースもあります。
はじめてご覧になった方はぜひ#1、#2の胸と背中のケア、上記の前腕のケアと合わせて試してみてください。

あとは指の使い方なのですが、
今回は指の役割と意識の仕方についてお伝えしたいと思います。

指は5本あるので、その5本がそれぞれの役割を担っています。
そして手は人体で一番意識の通り安いパーツ。
手の使い方が変わることのメリットを全力でプレゼンしたいと思います!

指の役割とは?つながりの違いを確認しましょう!

今回もケアの前に確認から参りましょう!

確認項目
・片方ずつ、手首のストレッチをします。
 手の甲側と反対側、両手で表裏確認をしてください。
 この時、どれくらい伸びるのか覚えておいてください。

・両手で手を握る・開くを繰り返してください。

・腕を伸ばした状態で、腕自体をその場で回してください。
 →手のひらがどのように回っているのか見てください。
 →どの指が軸になって回っているか確認できるまで回してください。


3つ目の項目が少し分かりづらいので捕捉します。
(記事を読み終えた後、動画でもご確認ください)

腕を伸ばしたまま、腕の位置を変えずに骨を回す感じです。
その時、手のひらが回ると思いますが、それがどのように回っているのか、そして、どの指が軸で腕が回っているのか確認して頂ければ結構です。

結論から言うと、手のひらの位置が上がったり下がったりする方が多いです。
例えば小指が軸になってる方が腕の骨を回そうとすると、親指が上の時と下の時で手のひら一個分、上下に位置がズレますよね?

そうです、ズレない方がいいということは、中心があります。
それは分かりやすい、「中指」が軸になります。

さて、ここで使い方の一つ目です。
片腕だけ、中指を軸にして
腕の骨と一直線を保ったまま回し続けてください。

中指が中心だということは、これが外れやすく、
そして中指以外が軸になっている、ということは、
手や腕の使い方に癖がある、もしくは偏っている

ということが分かります。

なので、とにかく中指の位置を上下に動かさないように腕を回す練習です。
はじめは軸が中指にないとすごく疲れます(笑) 
ですが、慣れてくると簡単に中指が意識できるようになります。
出来ればそこまで持って行ってから次に行きたいところです。

この時点ですでに腕の筋肉の使い方の
偏りが減りますので、反対側の腕と一緒に
もう一度回して比べてみてください。

もしかしたらすごく違和感があるかもしれません(笑)。
そして、肩を回したり、両手を上に伸ばしたり、
両手の軽さの違いがないか確認してみてください。

ここで軽さと左右での違いを感じられたら、
中指が真ん中でいいということは体感できるかと思います。


人の身体は筋肉が骨を引っ張って支え、動いていますが、
力を発揮する時の身体の使い方は
【力まず、伸びる意識】だということです。

これ、何が言いたいかというと、
腕の表と裏のバランスが均等な時が一番まっすぐ腕が伸びる時
ですよね?
中指が中心でない使い方はバランスが悪い為に「伸びない」のです。
偏って使っているということは緊張で「力みやすい」です。

つまり、

「皆さんの腕の力みが取れない原因の一つ」
だと言いたいのです。


この腕を中指軸で回すワークはこれだけで
偏りが減ってくれるので、これだけでも覚えておいてくださいね。

そして、真ん中が中指ですから、
じゃあ他の四本は何のためにあるか?
ということですね。

ちょっと腕を使っている時の事を想像してみてください。
中指が中心で、親指と人差し指が内側、小指と薬指が外側だとしておきましょう。この時、どちらが使いやすいか考えてみてください。

・物を押す、突き放すような動作
 バスケットボールのチェストパス

・持ち上げる、引っ張る動作
 綱引き
 

それぞれ、
押す動作 ➡ 親指と人差し指
引く動作 ➡ 薬指と小指

そして、このそれぞれの役割が正しく機能するために必要なのが、
先ほどの中心「中指」が軸になる腕の使い方です。

これはズバリ、肩と肘の位置によって決まります

『脇を締める』という言い方。
正にこれなのですが、実は脇と腕の空間の話ではありません。

肩が下がった状態での肘の位置が大事なのです。

これにより、肩甲帯が安定し、
腕の力がしっかりと伝わるようになるから
脇を締める、といった表現になっているのだと思います。

これは、足で、膝とつま先の向きをそろえるのと同じです。

ただ、唯一違うのは、
膝の場合、体重を支えているため、位置をたがえると
すぐに故障に直結すること。

肘の場合は脇が締まらないことで段々と腕の使い方に
癖がついていき、結果的に不具合が多くなる、ということです。

腕の使い方は危機感が少ない分、意識するのが難しいです。
そして多くの方は、この脇を締めるという言葉の意味が
分からずに知らないうちに癖をつけてしまいます。

腕の使い方は指から

そして、ここが今回のプレゼンの一番のポイントです。

手、肘、肩を通して腕の使い方が悪いと、首や肩に負担がかかります。
だから腕の使い方を大事に~、というのももっともなのですが、
まだまだ続くんです。

首と腰が繋がって、肩甲骨が股関節と連動していきます。

そして、背中のケアの際にお伝えしている通り、
上半身の筋肉が固いと身体が前に倒れない
⇒前屈ができない・骨盤が動かない

結果、足のストレッチが上手くいかない、となります。

おそらく、
足回りのストレッチで柔軟性が出ずに悩んでいる方の
ほとんどが上半身のストレッチと身体の使い方に
ポイントがあるのではないかと思っています。

というわけで、
なぜ腕の使い方が大事なのか、強調する理由を
ご理解いただけたでしょうか?

今回のテーマは手のケアでした。
こちらの記事では手のケアの重要性をお伝えしていますが、
YouTubeでは実際の手のケアと脇を締める為に必要な
実際の方法について解説しています。

今回はお伝えしたいことが多かったため、2つに分かれていますが、
ぜひ両方ご覧ください!

これが基礎となって、前屈や開脚のストレッチが、
痛みや無理無茶のない、効率のいいものになる事を
覚えておいて頂ければ嬉しい限りです。

僕はこの考え方で、今年のコロナ禍の自粛期間中に、
縦横ともに180°開脚を楽にできるようになっています。



これからそのストレッチの為にパーツを組み上げていきますので
また次回の動画も楽しみにしていてください!

最後までご覧くださりありがとうございます!
拳礼。( ^^)/@

⇩今回の動画です⇩


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?