ブブチチ

グラフィックのアートディレクションやデザインを生業としています。琵琶湖のほとりで奥さん…

ブブチチ

グラフィックのアートディレクションやデザインを生業としています。琵琶湖のほとりで奥さんと黒いモジャモジャのトイプードル♀と一緒に暮らしています。最近は、やんちゃなキジトラ柄の子猫♂が加わり、2人と2匹の家族になりました。

最近の記事

グラフィック・デザイナー(50代)の苦悩 テーマ#13 日記のススメ

こんちには。いかがお過ごしですか。ブブチチです。 もう、春は目の前ですね。みなさんにおかれましては季節の変わり目、 お風邪など召されておられませんか? さて、noteではいつもデザインや仕事に関することをとりとめもなく書かせてもらっていますが、今回は少しばかり趣向をかえ「日記を書く」という行為について思うところを綴ってみたいと思います。 デザインにも遠からず関係していることとはいえ、いつもよりさらにとりとめもない話になるかもしれません。どうか、ゆるりとご一読いただければ幸

    • グラフィック・デザイナー(50代)の苦悩 テーマ#12 黒い要求

      みなさん、いかがお過ごしですか。ブブチチです。 琵琶湖の渇水が騒がれて久しい昨今、我が家の前に広がる浜辺も、ここ数年来見たことない水の減りようで生態系への影響をとても心配しています。 気のせいか水鳥たちの飛来も例年に比べて少ないような・・・。もうじきコハクチョウがやってくる時期なのですが、果たして大丈夫かなと動物園の飼育係(僕の憧れの職業)のような心配を毎日しています。 さて、余談はこれくらいにして今回のテーマにまいりましょう。今回のテーマは「黒い要求」です。二時間ドラ

      • グラフィック・デザイナー(50代)の苦悩 テーマ#11 デザインの価格設計について

        すっかり寒くなりましたね。みなさんは風邪など召されておられませんか? 少し前から、我が家のストーブにも火が入りました。 僕も愛犬(♀)もエアコンより断然ストーブ派。「ストーブを愛する会」というものがあるのなら、会長の役を引き受けてもいいぞと思うくらいに、あの優しいぼんやりとした暖かさが大好きです。 そして、野良から新しく家族になった子猫(♂)にも、ストーブ前でのうたたねの幸せを教えるという罪なことをしてやりました。これで奴も間違いなく会の一員になると思われます。 余談は

        • グラフィック・デザイナー(50代)の苦悩 テーマ#10 ”否定評価”の回収方法

          いかがお過ごしですか?ブブチチです。 僕が暮らす滋賀県はもうすっかり冬の装いを強めつつあります。冬の琵琶湖は夏に比べて比較的穏やかな日が多く、時折、鏡のような湖面に映りこむ風景の美しさにハッと息を呑むことがあります。冬の琵琶湖も一見の価値あり。ぜひ、みなさんも遊びにいらしてください。 さて今回は、この年齢になってもいまだなかなか思うようにコントロールできない課題のひとつ、提案したデザインが否定的な評価を受けた時のあり方について少し考えてみたいと思います。 できることなら

        グラフィック・デザイナー(50代)の苦悩 テーマ#13 日記のススメ

        • グラフィック・デザイナー(50代)の苦悩 テーマ#12 黒い要求

        • グラフィック・デザイナー(50代)の苦悩 テーマ#11 デザインの価格設計について

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          グラフィック・デザイナー(50代)の苦悩 テーマ#09 あなたと仕事がしたい

          いかがお過ごしですか?ブブチチです。せっせっとこれを執筆している今、膝の上では子猫♂が腹天になってグースピー、グースピーと寝ています。彼は、田舎道の端っこでミーミーと独りぼっちで泣き叫んでいるところを妻に保護され、つい最近、我が家にやってきました。何もかもが不安だらけだっただろうに、今はすっかり無防備な姿をみて、何故か今度は僕が泣きそうになる昼下がりを過ごしています(照笑)。 さて、今回のテーマは「あなたと仕事がしたい」です。もう、先にオチを明かしてしまいますと、ここにデザ

          グラフィック・デザイナー(50代)の苦悩 テーマ#09 あなたと仕事がしたい

          グラフィック・デザイナー(50代)の苦悩 テーマ#08 デザイナーの使い方

          いかがお過ごしですか?ブブチチです。朝晩はすっかり肌寒くなりましたね。我が家の愛犬(黒いモジャモジャのトイプードル♀)は、夏のあいだは用意された自分のベッドで寝るのですが、いつぞやのタイミングで僕のベッドにやってきて、くっついて隣で朝まで眠るようになります。それは僕に、夏が終わったことを気づかせてくれる大切で愛おしい恒例行事のひとつです。 さて、今回は「デザイナーとは・・・」という視点で書いてみようと思います。しかしながら「かくあるべし」みたいなそっち系のお話ではありません

          グラフィック・デザイナー(50代)の苦悩 テーマ#08 デザイナーの使い方

          グラフィック・デザイナー(50代)の苦悩 テーマ#07 ジャイアンな思想の人

          「私、◯◯◯社がやってるこの広告がすごく好きなんですよ〜。ちょっと急ぎで明日までしか時間ないんですけど、写真差し替えて、これをわが社バージョンにちゃちゃっとアレンジしてくれませんか。それと写真差し替えるだけだから出来るだけ安価でお願いできますか?」 いつもなら時候のご挨拶とともに書き始める僕ですが、これからお話しするエピソードの衝撃を少しでもみなさんと共有したく、のっけからこんな冒頭で始めてみました。 みなさん、こんにちは。いかがお過ごしですか?ブブチチです。新しく家族の

          グラフィック・デザイナー(50代)の苦悩 テーマ#07 ジャイアンな思想の人

          グラフィック・デザイナー(50代)の苦悩 テーマ#06 たかが返信、されど返信

          いかがお過ごしですか?ブブチチです。最近、我が家に子猫が仲間入りを果たし、2人(夫婦)と2匹(モジャモジャの黒トイプードル♀とキジトラ子猫♂)の世帯になりました。田舎道の端っこで消えかかっていた小さな命をどうしても無視できずに、奥さんの胸に大切に抱きかかえられてやってきたその子猫は、今では先住犬である黒いモジャモジャ姉さんの後を追っては、水の飲み方やゆっくり休める涼しい場所などを見て一生懸命覚えているようで、その微笑ましい風景にホクホクしています。 さて、今回はいつも以上に

          グラフィック・デザイナー(50代)の苦悩 テーマ#06 たかが返信、されど返信

          グラフィック・デザイナー(50代)の苦悩 テーマ#05 わかりあえない人

          いかがお過ごしですか?僕が暮らす滋賀はずいぶん過ごしやすい気候になってきました。琵琶湖で冷やされて吹いてくる北風のおかげか朝晩は少し肌寒いくらい。あっという間に秋が訪れるような予感がします。 さて今回は、僕がこれまで出会った香ばしい人々のお話しです。唯我独尊、とっても特徴的な方々との関わりをどう考え、たち振る舞うか、僕なりの視点でつらつらと綴ってみることにします。 無礼よりも厄介な人々メールやSNS、オンラインワークが市民権を得た現在といえど、人との接触が全くないまま仕事

          グラフィック・デザイナー(50代)の苦悩 テーマ#05 わかりあえない人

          グラフィック・デザイナー(50代)の苦悩 テーマ#04 A、B、Cの約束

          まだまだ残暑厳しい毎日ですね。みなさんはお変わりなくお過ごしですか?僕はと言いますと、つい最近は少し大きめの競合プレゼン案件のお手伝いをさせていただきました。この文章を書いている時点では残念ながらその結果はまだ出ていないのですが、せっかくの機会なので、今回は提案するデザイン案についてのお話しを少しだけさせてもらおうかなと思います。 3つの案、セオリーと関係多くの場合、僕たちデザイナーは、ワークに着手する前にクライアント側からその案件における要望や条件についてのオリエンテーシ

          グラフィック・デザイナー(50代)の苦悩 テーマ#04 A、B、Cの約束

          グラフィック・デザイナー(50代)の苦悩 テーマ#03 見た目について思うこと

          いかがお過ごしですか。滋賀は久しぶりの雨空模様。ここしばらくの猛暑で目に見えて減ってきていた琵琶湖にも再び水位が戻りつつあります。水鳥も魚もひと安心。 さて、今回のテーマは「見た目について」です。 服装ひとつで損をするのは勿体無いよ。先日、知り合いのデザイナーが「服装のことでクライアントから嫌味を言われた」とたいそう不満そうに僕に話し始めました。その日は少し大きめの競合プレゼンだったそうです。彼曰く、クライアントの担当者とは以前から取引がある関係で、いつもはお互いがラフな

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          グラフィック・デザイナー(50代)の苦悩 テーマ#02 安定という名の桃源郷

          いかがお過ごしですか。毎日、びっくりするくらい暑い日が続きますね。我が家の愛犬(黒トイプードル。もじゃもじゃの女の子。12歳)は、この季節になるとエントランスの冷たい床の上に降り立ち、下駄箱の下で長く伸びて昼寝する事を日課とします。家の中でどこが一番涼しい場所かを知る事においては僕も妻も彼女には敵いません。 余談はさておき、今回はフリーランスのデザイナーなら誰しも夢見るであろう「安定」について少しお話ししてみようと思います。 大きな不安とささやかな安心の繰り返し多くの方が

          グラフィック・デザイナー(50代)の苦悩 テーマ#02 安定という名の桃源郷

          グラフィック・デザイナー(50代)の苦悩 テーマ#01  存在が薄まっていく怖さ

          さて、何から書き始めようかなとipadを手に取り、うぬぬぬと考えていたら良いテーマを思いつきました。今回は「怖さ」について少し考えてみたいと思います。 フリーランスのシニア・デザイナーには様々な「怖さ」が存在すると思います。 代わりの若いデザイナーなんて幾らでもいる怖さ。衰えていく身体パフォーマンスとはうらはらに何かあっても誰も助けてくれない怖さ。世間から見ればいい歳なのに社会的信用はゼロの怖さ。集中力の持続時間が短くなってきた自覚がある怖さ。金曜日夕方に依頼があったのに

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          グラフィック・デザイナー(50代)の苦悩 〜プロローグ〜 デザインで食べていくという事の残酷さ

          みなさん、こんにちは。そして初めまして。フリーランスのグラフィックデザイナー(50代)のブブチチと申します。なにとぞお見知りおきくださいませ。 40代はじめ頃までマーケティング・エージェンシーのクリエイティブ部門にて、サラリーマン・ディレクターとして給与をいただき暮らす日々を送っておりましたが、思うところあって組織を離れ、以後、紆余曲折ありながら現在はフリーランスのグラフィック・デザイナーとして活動しています。フリーランスとしては2023年11月に10年目を迎えます。 僭

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