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グラフィック・デザイナー(50代)の苦悩 テーマ#09 あなたと仕事がしたい

みなさん、こんにちは。フリーランス・グラフィックデザイナー(50代)のブブチチと申します。デザインを生業にして30数年。気がつけばシニアと呼ばれるにふさわしい年齢になっていました。noteでは、デザイナー人生においての出来事や学んだ事を自身の体験を交えながらつらつらと自由に書き連ねています。お時間ございます時にゆるくご一読いただければとても嬉しく思います。

いかがお過ごしですか?ブブチチです。せっせっとこれを執筆している今、膝の上では子猫♂が腹天になってグースピー、グースピーと寝ています。彼は、田舎道の端っこでミーミーと独りぼっちで泣き叫んでいるところを妻に保護され、つい最近、我が家にやってきました。何もかもが不安だらけだっただろうに、今はすっかり無防備な姿をみて、何故か今度は僕が泣きそうになる昼下がりを過ごしています(照笑)。

さて、今回のテーマは「あなたと仕事がしたい」です。もう、先にオチを明かしてしまいますと、ここにデザイナーとしての僕の理想像があります。こんな風に思ってもらえるデザイナーでありたいと常日頃から切望しつつ、そんな理想を実現するために何を続けていかないといけないのかを未だ試行錯誤している50代。

自身への学びと整理のために綴ってみたいと思います。今回もまた、ゆるりと最後までお付き合いくだされば幸いです。

うらやましい人

同業種ではありませんが、僕の知人のひとりに、いつもいろんな人から指名で仕事を受け、かつそれを長期にわたって継続させている女性がいます。いわば僕が理想とすることを体現している人。

それは、彼女の仕事に対する誠実さとクオリティが成す結果であることは明白な事実ですが、側から見ていると、ただそれだけが理由であるようにも思えません。

彼女のどんな才能が、そんなうらやましい環境を創っているのだろうかと真剣に考察してみて気がつくのは、彼女にはいつも素敵な愛嬌が溢れているということです。

なんともつかみどころのない話をして申し訳ないです。でも、本当にそうなのです。

仮に彼女から仕事に対する専門力を省いたとしても、それでも、きっとまた彼女の周りには人が集まり、そしてたくさんの人に必要とされるようになるだろうなと思えるほどの愛嬌が彼女にはあります。

愛嬌の真意

正直に打ち明けると僕はそういう人たちがとても羨ましいです。なぜなら、僕にはその手の要素が皆無だから。それどころか、黙っているだけなのに「なにか怒ってる?」と聞かれるようなタイプ(苦笑)。

自他共に認める人見知り(&関係ないけどひどい方向音痴)として五十数年を歩いてきました。だからこそ、わかる気がするんです。愛嬌があるって、本当はとても大変で疲れることなんだろうなって。

本当は泣きたくなる日の方が多いかもしれない。本当は声を荒げて怒りたくなる日の方が多いかも知れない。本当は愛想なんてかなぐり捨てて仏頂面で一日を過ごしたい日もあるかもしれない。

でも、いつも笑ってる。

僕は思うのです。愛嬌って実は、他者への気遣いと思いやりが溢れた姿なんじゃないだろうかって。決して自分以外の人間が不快な思いをしないよう、自らの犠牲も厭わずにいつも相手を想っている姿。

その勇気と強さが、今の彼女の環境を創っているのかもしれません。だからみんな、あなたと仕事がしたいと彼女の周りに集まってくるんじゃないな・・・。

できることをやってみる

だからといって、じゃあ明日から僕も愛嬌あふれる僕に生まれ変わろうっていうのはとうてい無理な話です。そもそも、昨日まで仏頂面だったおっさんが、突然に妙な愛想をだれかれとなく振り撒いていたりしたら、それこそ通報案件です(苦笑)。

でも、ここ最近の僕は、せめてもと意識的に口角を上にあげていることを意識しています。たとえそれが見た目だけの笑顔だとしても。

僕の笑顔ひとつで何かが変わるなんて、さすがにそこまでは自惚れてはいませんが、でも、とても大切なコトのひとつじゃないかなと最近はそんな風に思っているわけです。

50代、道半ば。まだまだ先は長そうです。

今回も、いつも以上につかみどころのない話をごめんなさい。

最後までお読みくださって本当にありがとうございます。
膝の上の子猫♂からも、あなたに精一杯の感謝を・・・。

                                ブブチチ













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