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うつ病と過敏性腸症候群

 社会問題ともなっている“うつ病”。日本人の患者数は100万人(躁うつ病も含む)を超え、年々患者数は増加していると言われています。そんなうつ病などの精神疾患に腸内細菌が関係している事がわかってきました。

「緊張するとお腹が痛くなる」という経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。脳がストレスを感じると腸に異変が起きることがあります。逆に、腸に何らかの不具合があると、そのストレスが脳へと伝えられ、そこから体のあらゆる場所に影響を及ぼす恐れもあります。腸と脳は一心同体。腸の不調がうつ病を引き起こす原因に。脳と腸が相互に作用していることがわかり、うつ病と腸内細菌との関連性があるのです。

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腸には約1億個の神経細胞が存在し、その数は脳に次ぐほど。 腸のコントロールは、脳が全てを支配しているのではなく、腸自らが判断を下す機能を持っています。これがよく耳にする「第二の脳」と呼ばれる理由です。

例えば、「緊張するとお腹が痛くなる」という経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。脳がストレスを感じると腸に何らかの異変が起きることがあります。その逆で、腸に何らかの不具合があると、そのストレスが脳へと伝えられ、そこから体のあらゆる場所に影響を及ぼす恐れもあります。

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うつ病の患者さんは下痢や便秘、腹痛など腸のトラブルを抱えている人が多く、精神疾患がある人は、ない人に比べて腸の病気ではないのに腹痛や便秘、下痢などが続く過敏性腸症候群を発症している割合が高いです。
 過敏性腸症候群は、腸内細菌が大きく関わっていると考えられています。善玉菌のビフィズス菌などが減少し、細菌の種類が変化するだけではなく、細菌の総数が増えると腸の粘膜は炎症します。免疫が活発になると腸の動きに影響を与え、腸の知覚が過敏になり、腹痛の原因になると考えられます。

人間の情緒に影響し、幸せホルモンとも呼ばれている「セロトニン」という物質は、9割が腸管でつくられます。セロトニンには腸の動きを活発にし、自律神経のバランスを整えて、心を前向きにする作用があるとされています。腸は幸福で安定した精神状態に大きく影響していると言えます。

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うつ病を治療すれば腸内環境はよくなり、腸内環境がよくなればうつ病もよくなります。よって、おなかの症状がよくなるとうつ症状も改善する事が多いのです。腸内環境を良くすると、あらゆるお腹の症状だけでなく、うつ病の予防や改善の期待が高まるのです。



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