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仙台市出身。音響専門学校入学のため上京。2013年、20年近く住んだ東京を離れ、全く縁…

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仙台市出身。音響専門学校入学のため上京。2013年、20年近く住んだ東京を離れ、全く縁もゆかりもない金沢市へ移住。現在はアナログレコードをいい音で聴けて踊れるサウンドシステムを主宰。好きな音楽は雑食で自分のフィルターに引っかかるものであればDJでかけます。

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  • DJ漂流記-メキシコ編

    2014年に行ったメキシコDJツアーで記憶に残る出会った人たちとメキシコミュージックシーンの回想録

最近の記事

  • 固定された記事

音を楽しむと言うこと。

アルバムってミュージシャンからすると「あの時の俺」って言うものだと思う。それを受け手側がどう判断するかは自由で自分なんかはとにかく息遣いまで聴き取ったり情熱を感じて感動する。そこから誰がこんな素晴らしいものをプロデュースしたんだろう?とかレコーディングエンジニアは?スタジオは?ジャケットのアートワークは?と裏方の部分まで気になってくる。 そうするとそこからまた関連の作品を探しまた感動しまた関連の作品を、、、、。 この果てしない好奇心は本当に素晴らしい情熱のこもった演奏が聴き手

    • 【私的Disc Review-015】Creation – This Is Creation Studio Live in Direct to Disc Recording

      Youtubeの吉田豪のチャンネルに近田春夫が登場してた。 自分の中高生時代にVIBRASTONEのライブをTVで観て衝撃を受けてからずっと影響を受けてきた人だ。豊富な音楽知識、アイドルからトランスまで幅広い音楽仕事。2時間ずっと喋りっぱなしで、様々なことを語っていてなぜ自分は近田さんが好きなのかまた再確認ができた。 https://www.youtube.com/watch?v=0stsGFFH7RQ Creation – This Is Creation Studio

      • だいぶ年月が経ってしまったなあ。

        いやあ。なんというか。前回の記事からだいぶ年月が経ってしまったなあ。 なんで書かなくなったのか理由もわからなくなってしまった。 特に忙しくなったわけでもないし。 ここ2年で何か状況が変わったか?と言われれば、、、。 1:レコードの枚数が劇的に増えた。 2:機材も増えた。 3:愛犬が死んでしまった。 4:大きな地震があった。 5:新しい犬がやってきた。 今だから言えるけど、コロナ禍でもマニアックなパーティーは定期的にごく少人数で開催し続けていました。そして新たな開催場所も開

        • 【私的Disc Review-014】Ace – How Long

          ここ4年くらい大晦日は金沢市民芸術村のパフォーミングスクウェアという体育館くらいの広さの施設を借り「The Listening Party」と題して自分の自作サウンドシステムにマッキントッシュのアンプなど選び抜いた機材を入れて24時間レコードを聴くパーティーを行ってきた。 告知は一切せず、自分らの周りの音楽好きの友人知人に招待状を送り入場は無料。 コロナ前までは春夏秋冬で開催していて、みんな聴きたいレコードと一人一種類以上のフルーツを持ち寄って集まっていた。 2020年と今

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        音を楽しむと言うこと。

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        • DJ漂流記-メキシコ編
          6本

        記事

          【私的Disc Review-013】Sly Dunbar – Rasta Fiesta

          ジャマイカでいや世界で一番GroovyでToughでRoughなリズムコンビSly & RobbieのRobbie Shakespeareが亡くなった。 自分にとっては今年1番のショッキングな話題だ。 以前から糖尿病なのに暴飲暴食だと言う噂を聞いていたがもし本当ならこれはこれで長生きだったのかもしれない。 20年ほど前に一度彼らを日本に呼びたくて奔走した事があった。 彼らのマネージメント窓口のTAXI Productionとやりとりしていく中でギャラをペイするためには日本国

          【私的Disc Review-013】Sly Dunbar – Rasta Fiesta

          【DJ漂流記】メキシコ編 Vol.6-Sayulita(サユリタ)

          メキシコシティのセントロの外れにあるCafe123でのパーティーの翌日、Cafe123のオーナーと一緒にDJをやったTropicasa(カルロス)とランチをすることになった。食事をしながら色々意見交換をする。メキシコの音楽シーンの現状を聞いたり、音楽と非常に密接な形でARTシーンが存在していて互いに独立しながらも一つのパーティーでは互いに協力しながら良い空間を作り上げていてパーティー自体が一つのART作品になっているように感じたと伝えた。それから店のスタッフも来月から日本食の

          【DJ漂流記】メキシコ編 Vol.6-Sayulita(サユリタ)

          【私的Disc Review-012】Sabrina Rich – Smooth Operator

          以前お知らせしたオリジナルスピーカーを製作&設置したbarに今度はDJ BOOTHを新たに製作することとなりそのためまたnoteから離れてしまっていた。スピーカーばかりがどんなに良くても結局のところDJMIXERがダメダメだったり使っているケーブル類もチンケな物だったり、ターンテーブルの台も粗末な物だったりでスピーカーの真の力を発揮することができないので全てを一新する事となりDJMIXERやLIVE用のPA MIXERの選定と導入。ラインケーブル類の製作、そして一番大掛かりだ

          【私的Disc Review-012】Sabrina Rich – Smooth Operator

          【私的Disc Review-011】Gene Rondo-This Masquerade

          北陸もどんどん冬の気配がやってまいりました。北陸の冬といえばカニ!この時期に漁が解禁になる「香箱」と言われるメスのズワイガニで身も内子(卵)もみそも濃厚な味わいで美味しい。我が家での食し方は土鍋に米入れて昆布だしをひいてその上に4匹の香箱を並べ炊く→炊き上がったら身もミソも全てほぐし混ぜ合わせる。通称「カニめし」。これがもう最高なのであります!スーパーに行くと安くて1匹480円とかそれくらいで手に入り十分うまい!高いのになると三、四千円とかあるけど庶民的な480円でも十分!

          【私的Disc Review-011】Gene Rondo-This Masquerade

          【DJ漂流記】メキシコ編 Vol.5-Mexico City(メキシコシティ)再び

          標高2700mにある幻の村「レアルデカトルセ」からまた再びメキシコシティに戻ってくる。しばらく隔絶した世界観の中にいたからか?大都会に戻りしばらく人酔いのような感じになる。 メキシコ料理は美味しいし飽きないけど食べ慣れたものが恋しくなる頃で異常にスパイスの効いたカレーが食べたくなる。この国にはそんなものがあるんだろうか?と思いメキシコシティで世話になっているエヴァに尋ねてみると、意外なことにインド人が経営しているレストランがあるとのことで連れて行ってもらう。街の雑踏をかき分け

          【DJ漂流記】メキシコ編 Vol.5-Mexico City(メキシコシティ)再び

          【私的Disc Review-010】Wee Gee – In The Rain

          金沢市内の中心部に「新天地」という天然物の昭和ノスタルジックな雰囲気を醸し出している飲み屋街がある。古くから営業しているようなカラオケスナックもあれば若者がオシャレに改装しているbarがあったり「金沢の歌舞伎町」と言われる片町とは一線を画し、新天地は「金沢の新宿ゴールデン街」といった所だろうか。おそらく街の成り立ちもゴールデン街と同じような感じだと思う。そこでアートスペースとbarをやっている若者からの依頼でスピーカー製作から音響システムに関して相談された。心機一転営業形態も

          【私的Disc Review-010】Wee Gee – In The Rain

          【私的Disc Review-009】The Jeff Lorber Fusion - Soft Space

          落語家の春風亭一之輔の新刊本「人生のBGMはラジオがちょうどいい」を先ほど読破した。少年時代から遡って今現在まで聴いてきたラジオ番組にまつわる話をエッセイにし本にしたもので、同世代の自分としても「夜ドカ」や「Ohデカ」、「電気グルーヴのANN」など少年時代聴いていたラジオがかぶっていて間違いなく今の自分を形成している一部になっている。 「電気グルーヴのANN」についてはそれ以降、今現在まであの二人からは多大な影響を受けているからこそ、ピエール瀧がコカインで逮捕された時に執筆さ

          【私的Disc Review-009】The Jeff Lorber Fusion - Soft Space

          【私的Disc Review-008】 Global Communication – The Groove

          家で飼っている柴犬は年齢がわからない。7年前に保健所から引き取り迎え入れた犬で引き取った時点で年齢も以前の暮らしぶりもわからなかった。 獣医に見せるとおそらく5歳から7歳くらいだろうということだったが、そこから7年足して現在12歳から14歳くらいということだろう。だがそれにしては若々しい。確かにうちにやって来た時から口の周りのひげはやや白くそんなに若い犬という感じではなかった。そんなウチの犬も今年の初め右前足の付け根の部分に大きな腫瘍が出来、断脚せざるおえない状況になり右前足

          【私的Disc Review-008】 Global Communication – The Groove

          【DJ漂流記】メキシコ編 Vol.4-Real de Catorce(レアルデカトルセ)

          メキシコシティのアップタウンにある大豪邸でのシークレットパーティで奇跡とも言うべきか必然的とも言うべきか?そんな出会いもあり名残惜しいが明日は次の現場Real de Catorce(レアルデカトルセ)に向かうため出発時間が早朝で渋々引き上げる。 次の現場レアルデカトルセは「幻の村」と呼ばれており、標高2700mにある秘境だ。それ以上の街の情報はあえて事前情報は仕入れずいくことにした。 朝6時起床。眠たい目を擦りながらカミオネラ(バス)乗り場に向かう。 今回は荷物が凄い。何

          【DJ漂流記】メキシコ編 Vol.4-Real de Catorce(レアルデカトルセ)

          【私的Disc Review-007】 Los Reyes 73 ‎– Baila Mi Son

          自作サウンドシステムのアンプを変えてから特定のレコードの特定の帯域の音が出過ぎるようになってしまい試行錯誤を繰り返していた。 特定のレコード以外は以前より綺麗に音が鳴っているが、どうも気になってしょうがない。中高域から高域の間の音が耳障りな時があり歪んではいないが、出過ぎていると言った現象だ、、、。 原因の切り分けを行うためまずはターンテーブル周りの防振を新たに考え直す。元からコンクリブロックと石板を使って置台を作っていたため、そこは問題無しと考える。スリップマットは純正のを

          【私的Disc Review-007】 Los Reyes 73 ‎– Baila Mi Son

          【DJ漂流記】メキシコ編 Vol.3-Mexico City(メキシコシティー)

          再びメキシコシティーへエンセナダのうるさい男アレックスに別れを告げ再びカミオン(バス)でティファナへ戻る。バス降り場にクララが車で迎えに来てくれ、空港までの道中エンセナダでの出来事を面白おかしく語る。クララは爆笑しながらハンドルを握る。「日本人が来ること自体珍しいのにそんな経験するなんてね。」 そんなことを何度も言っていた。 空港に着きクララとハグをして別れる。たった3日間くらいしか一緒にいなかったが、なんだか古い友人と別れるようなそんな気持ちがした。というかメキシコで出会う

          【DJ漂流記】メキシコ編 Vol.3-Mexico City(メキシコシティー)

          【私的Disc Review-006】 Dizzy Gillespie Y Gonzalo Rubalcaba ‎– Gillespie En Vivo

          この暑さのせいか?コロナ禍の影響なのか?昼間は表を人があまり歩いていない。観光客らしき人は表通りにチラホラ見かける。 夕方になって気温が少し下がり、気持ちいい川風が吹き始める頃、人が表に出てくる。植木の水やり、犬の散歩、買い物、皆それぞれの「やること」のため家から出てくる。 「こんちわ!レコード見せてくれんけ?」隣家のおじさんが来た。 うちの親と同世代で70代前半くらい。俺と同じ歳の娘さんがいたような気がする。ここに来た時から昼でも夜でもJAZZやLatinの音色が隣家から聴

          【私的Disc Review-006】 Dizzy Gillespie Y Gonzalo Rubalcaba ‎– Gillespie En Vivo