【私的Disc Review-007】 Los Reyes 73 – Baila Mi Son
自作サウンドシステムのアンプを変えてから特定のレコードの特定の帯域の音が出過ぎるようになってしまい試行錯誤を繰り返していた。
特定のレコード以外は以前より綺麗に音が鳴っているが、どうも気になってしょうがない。中高域から高域の間の音が耳障りな時があり歪んではいないが、出過ぎていると言った現象だ、、、。
原因の切り分けを行うためまずはターンテーブル周りの防振を新たに考え直す。元からコンクリブロックと石板を使って置台を作っていたため、そこは問題無しと考える。スリップマットは純正のを使っていたので静電気の対策も兼ねてコルク製のものに変えてみる。するとどうだろう!音が激変してしまった!とにかく定位がしっかりし音の締まりも良くなった。これには正直驚いた。スリップマットも値段に比例し効果もすごいのだろうが、今金銭的に頑張ってこれだろうと言うものを選んだ。
では根本の問題は解決したのか?というと確かに抑えられてはいるがまだまだ耳障りな音が出ている。
次にスピーカーケーブルはどうか?と思い、手持ちの別のものにチェンジしてみる。全く耳障りではなくなったが音の迫力が欠けてしまいイマイチ。
この手持ちのケーブルを1m使いさらに今使っているケーブルを繋げて使ってみるとこれが迫力は損なわず、若干ではあるが耳障りは取れるがまだまだ気になる。
うーん。こうなるとカートリッジに問題があるのか?リード線はとあるメーカーのハンドメイド製でかなり満足していたが思い切って変えてみることにする。
去年大阪の知り合いのパーティーに遊びに行った時に使用されていた「M44G WOOD」と言うシュアーM44Gのボディを木製に変えリード線も変えてある製品を思い出した。これを聴いた時の感動といったらなかった。
「音に艶があり滑らかで疲れない音。」特にボーカルのまろやかさとしなやかさには鳥肌が立った。
そこのリード線を購入しようと高円寺のEAD RECORDSさんへ発注した。
http://www.eadrecord.com/
KOIKE LINES製の102SSC18131/BasicPGC04と言うモデル。
実際装着してみると、、、もう全ての問題がクリアされてしまった。
しかも解像度と元々の音質自体が向上し、艶も滑らかさもまろやかさもしなやかさも加味され「最初からこれにしときゃよかったよ。」と思わされた。
Los Reyes 73
– Baila Mi Son
Bongos – Alberto Hernández
Congas – Héctor Mon
Directed By – Santiago Reyes
Directed By, Bass – Andres Estevez
Drums – Santiago Reyes
Electric Piano – Eddy De Armas
Producer – Raúl Gómez
Recording Supervisor – Tony López*
Saxophone, Flute – Mariano Tena
Trombone – José A. Hernández
Trumpet – Jorge Hernández*, Ovidio Guerra
Vocals – Manuel Morejón
冒頭で「特定のレコードの特定の帯域の音が出過ぎるようになってしまい」
と言っていたが、まさにこのレコードもそうでコーラスとSAXのある帯域が出過ぎてしまい、好きな曲なのでなんとかしたいと言う気持ちが強かった。
このレコードは東京にいた頃、先輩の家に遊びに行った時、レコード棚から見つけ聴いて鳥肌が立ってしまいどうしても欲しくて頼み込んでやっと売って貰った一品だ。
Los Reyes 73と言うバンドは前回紹介した盤同様にキューバのバンドで元々はこのアルバムもキューバの国営レーベル「AREITO」からリリースされているが、これはメキシコ盤でジャケットのアートワークもキューバ盤とも全く違い良いアートワークだ。南米のレコードのジャケットっていいものがたくさんあるけどずば抜けてこのアートワークは大好きだ。
そして音の方も最高でキューバンサルサバンドと言うことではあるがかなりROCKのテイストが入っていると思う。
FUNKの要素もあったり、AFROの要素もあったりいろんな黒人音楽の影響も感じるが真ん中にドンとあるのは確かにSALSAだ。
この曲はホーンセクションとボーカルが交互に織りなす呪文のような展開。
こんなのが良い音質でしかも大音量で聴こえてきたら、、、。
いても立ってもいられなくなり踊り出してしまうだろう。
曲の中盤からオルガンがビャーっと入ってくるところなんかゾクゾクっときてしまう。
なんにしろオーディオの問題が解決されてよかった。
とにかくこの曲を何回聴いても同じところでゾクゾクってきてしまうのだから。
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