さとざくらを知って思うこと
河津桜から始まって染井吉野が終わった
葉桜になりつつある染井吉野の反対側で
ピンクの濃い花が咲き始める
花桃かと思っていたけど木の感じも違う
調べてみたら里桜という八重桜だった
桜にも色んな桜があるのだなと思う
1人でも生きていけると思いたくて
1人で色々なところへ行く
山を歩いたり景色を見たり花を見たり海を歩いたり
この前の休みは天気も良かったので海が見える展望台まで行ってみた
空と海の色が何層にも見える
低い山なので上まで行ってぐるっと回ってくると1時間
登りは少し息が上がるくらいで
散歩にはちょうど良い
鶯や雲雀の声がする
常に風が強いのがこの辺りの風土だが
この日は割と穏やかで
展望台に登っても当たる風が気持ちが良い
考えることはいつも同じ
答えが出せたような気になる時もあれば
同じところをぐるぐると回るだけの時もある
どうでもいいやと思ったり何とかしなきゃと思ったり
忘れているようでもそれは頭の片隅にいつもあって
何かのタイミングでずるずると広がって
どんよりとした気持ちにさせる
いつだって息を潜めていてくれたら良いのに
毎日が楽しくないわけじゃない
何もできないわけじゃない
やりたいこともたくさんあるし
心から笑っているし幸せだと思うことも
ここにいると
自分で自分の機嫌を取る、と
それぞれが頑張っているのが見える
抱えてるものが違っても同じなんだなと思う
傷の舐め合いでも良いじゃないか
泣いて笑って過ぎた時間は無駄じゃない
それはくだらないことじゃない
そうやって自分に言い聞かせる日々は無意味なものじゃない
少しだけ高いところに行けば
空も町もこんなにも見渡せる
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