にくまん

つれづれなるままに、日くらし、

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最近の記事

エッセイ:なんとかなるだろ

ㅤノリで労働の募集に応募してみた。やりがい()しかない時給換算千円ないであろう仕事。期間は二週間前後だと思われるが、諸々はまだよくわからない。ツテで回ってきた仕事だからこっちが良いように使われるんだろうけど、まあしょうがない。たまにはそういうのも良いんじゃないか。 ㅤ終電無いからタクシーで帰宅とかざららしい。睡眠だけが僕の生き甲斐なのにっ。まあ数週間で終わるから良いか。嫌なら次の話を断れば良いだけだし。 ㅤフリーターでふらふら生きてりゃ良いじゃんと思いつつ、ちゃんとした仕事(

    • エッセイ:時間について

      ㅤ昼寝を再開してから幸福度が上がった。昼寝さえしていれば他のことは大したことないな。寝ていれば時間も過ぎるしお金も使わないし。 ㅤコスパ極めたら死ぬのが一番良い、みたいな言説がある。死んだら働く必要もないし一理ある。市場で一番儲かっていたのは死人の口座って話もあるくらいだし。 ㅤ結局、金を稼ぐってのは一番わかりやすい暇つぶしなんだな。中島らもは教養を一人で時間を潰す能力と言ったけれど、僕はいかに金を使わずに時間を潰せるかってのが教養だと思うんだな。 ㅤ沖縄とかインドじゃ皆夕日

      • エッセイ:カレーを作る

        ㅤ季節の変わり目で体調が悪い。から引きこもって読書。無職らしい静かな一日。この安寧な生活の他に望むものはない。 ㅤ昼に昨日作ったカレーを食す。僕は昔から暇になるとカレーを作る癖がある。カレー作りは最高の暇つぶしなのだ。じゃがいもの皮剥きなんかまあまあ面倒だし、飴色玉ねぎを作るのにも数十分はかかる。 ㅤ今回はテレビで紹介されていたレシピ通りに作ることにした。いつもは玉ねぎを黒焦げの塊になるまで炒めるのを、今回はさっと火を通すだけにした代わりに一時間鍋で肉と共に煮込む。で、炒めた

        • 日記:図書館でのこと

          ㅤ最近昼寝を再開した。14時から一時間程度寝る。午前中に図書館行って昼食の後は昼寝。生活が無職らしくなってきた。 ㅤ午前中のこと。雑誌閲覧席でユリイカの最新号を読んでいると、サングラスをかけた婆さんと夫らしい二人がやって来る。と、婆さんが突然声を荒げたブチ切れ。夫が引いた椅子の位置が気に食わなかったらしい。婆さんが座ると夫はどこかへ行き、婆さんは変わらず機嫌が悪い。ものの三分もしない内に「どこに居るの」と声をあげ、すっ飛んできた夫に「もう帰る」と婆さん。夫の腕をとるが、それも

        エッセイ:なんとかなるだろ

          エッセイ:自由とはなにか

          ㅤ情報が嫌になる。本当に引きこもって、ひたすら読書と映画だけを摂取しようかなと思い立つ。他には何もいらないから。 ㅤ『漂流教室』を読み終える。過去が変わったら今未来に居る自分たちは変わってしまうのではないか、みたいな最後の方のちょっとしたくだりがかなり良かった。これはタイムループものだと必ずある葛藤だよね。 ㅤ『バタフライエフェクト』のラストで、せっかく恋人同士になったのに生きる為に知らない他人同士に戻って、お互いに気付かずに人波の中ですれ違うシーンがある。この感じがなんとも

          エッセイ:自由とはなにか

          日記:小説『少女』を読む

          ㅤ野口冨士男の『少女』を読んだ。22歳の青年が、名家の女子小学生を誘拐するんだが動機がただ美しいからってのが良い。逃避行もので有名なのだと『俺たちに明日はない』や『傷だらけの挽歌』(ちょっと違うか)があるけれど、『少女』にはセックスがない。暴力も無い。静かに二人が旅をして逃げる、ただそれだけ。 ㅤ青年はある理由からセックスを毛嫌いしていたし、それ故に少女は自分を攫った青年を信頼する。これはLOでは出来ない芸当なんだな。美しすぎる。 ㅤ物語のセックスや暴力ってなんだかマヌケで笑

          日記:小説『少女』を読む

          日記:体調が悪い

          ㅤ季節の変わり目には必ず体調が悪くなる。数日前のとても寒い夜に、押し入れから羽毛布団を取り出して寝たら翌日から鼻水が止まらない。アレルギー反応なんだろうか。 ㅤもうかれこれ十数年使っているから、布団に小さな穴が空いて羽毛がだだ漏れなんだね。布団カバーを被せて誤魔化しているけれど、多分これが体調不良の原因なんだろう。知らんけど。 ㅤ今年に入ってから、平日の昼間に家族が全員家に居ることが増えた。というかほぼ毎日家に居る。数年前までは夕方まで僕一人だったのが、弟が不登校になり、父が

          日記:体調が悪い

          エッセイ:悲しき着ぐるみ

          ㅤつい先日、朝からスロット抽選に並んだ時のこと。再整列が終わり、開店まで10分の間が空いた時のこと。棒立ちしてスマホを弄る無職達の前に暴君ハバネロ似の着ぐるみが現れ、音楽に合わせて踊り始めた。 ㅤ当然、誰もこの踊る着ぐるみには目もくれない。この光景を前にして、僕は泣きそうになってしまったんだな。必死で堪えて狙い台をもう一度確認したりなんかして。 ㅤこの着ぐるみの中の人間も、ただ仕事だからと割り切って踊っているのだろう。客(スロプー)の目に入らぬことを知りながら。時たま顔の整っ

          エッセイ:悲しき着ぐるみ

          日記:時のすぎゆくままに

          ㅤ将来は今の日常の積み重ねなのだから、〜したいではなくてしないといけない、というどこかで読んだ言葉を思い出す。野球選手になりたければ毎日練習をして、小説家になりたければ毎日書いて、と。この今の積み重ねってのがしっくり来たんだな。 ㅤ俺は一体、なぜこんな所でこんなことを......積み重ねにすらならないことを。自分の望む未来があるならば、今を積み重ねていくしか無いんだな。 ㅤこれは時にすり替えが発生する。嫌々やっている仕事を、仕事があるからと今積み重ねを放棄する為の言い訳に使っ

          日記:時のすぎゆくままに

          エッセイ:他人について

          ㅤ大問題で小問題を解決するということがある。例えば自分の生活の問題が上手く行かないから、哲学や政治宗教等、小難しいことを考えて自分の問題を後回しにすること。これは大変便利なもので、本来の人間なんてその程度のもんなんだ。開き直らなきゃ鬱になっちまうよ。 ㅤ鬱ってのは、真面目すぎるんだろうな。ある意味では自分の人生に対して誠実で、ある意味では最も不誠実。自分を高みに持ってこうとする気概は立派だけど、全然大したことない等身大の自分を無視するのは不誠実なんだな。 ㅤ夢を諦めるなんて言

          エッセイ:他人について

          日記:自転車の不調

          ㅤ朝からパチンコ屋さんへ。200番くらいやろ〜と想像しながら抽選ボタンを押すと、本当に200番台が出てきて絶望。昨日一桁だったからそんなもんか。スカってそのまま最寄り駅まで帰る。 ㅤ空腹に耐えながらちょっとハイエナして負けを取り返す。トータル四千円負け。最近設定狙いしないでエナだけやってりゃ良い気がしてきた。朝の設定狙いでスカったちょい負け分をエナで補填する流れが多すぎる。エナだけやってりゃプラスじゃねえかっていう。番号悪けりゃそのまま店変えてエナするなり帰宅したって言い訳で

          日記:自転車の不調

          エッセイ:逃避する人生

          ㅤ昔から勝負事に向いていない。対戦ゲームなんかは得意な方だったけれど、現実の勝負事はこれっきしダメ。がめつさみたいなものが全くない。 ㅤゲームで熱くなれるのは、勝っても何も残らないからなんだね。現実の勝負事も突き詰めればそうなんだけど、一応リアルの勝負は生活に関わってきたりなんかする。 ㅤ他人を出し抜いてまで自分が勝つ、みたいなガッツのある人はどこからそのエネルギーが湧いているんだろう。僕は端から諦めるどころか、その目標設定自体をあんまり信用していない。 ㅤ別に現実で勝ちまく

          エッセイ:逃避する人生

          エッセイ:偽善とは何か1

          ㅤスロットを一日打った次の日は疲労でなにも出来なくなる。毎日ぶん回してる人とか凄すぎ。 ㅤ昨日は夕方にリモート打ち合わせの用事が入っていたのだけれど、そのまま断りも入れずにバックれてしまった。ラインも既読だけつけて放置。 ㅤメールやSNSで間接的なコミュニケーションをする時に、自分が言いたいことだけを言って(書いて)返信を読まずに放置してしまうことが多々ある。リアルで繋がりがある人でもそう。ニコ生5chの書き込み感覚でリアルのコミュニケーションやるのヤバすぎるだろ! ㅤ根本的

          エッセイ:偽善とは何か1

          日記:図書館と漫画

          ㅤ図書館で二十冊本を借りた。新人らしい職員の方が対応してくれた際に、あまりに本が多いもんだから笑っていたな。二十冊でも毎回デカい手提げ袋がパンパンになる。全集とか借りるとかさばるんだよね。 ㅤ今回は漫画を多めに借りた。青柳裕介、手塚治虫、漂流教室の5.6、つげ義春、大島弓子に一条ゆかり。少女漫画も通っとかなにゃいかんと借りてみたけれど、どうだろう。とりあえず今は漂流教室を読み進めている。 ㅤ僕の漫画遍歴はかなり偏っていると思う。小学生の時分、小遣いのない家で育った僕にとって、

          日記:図書館と漫画

          エッセイ:真に生きるということは

          ㅤ図書館からついに返却を催促するハガキが届いた。今まで一ヶ月超の延滞は何度もしてきたけれど、これは初めてのことだ。急いで読んで返す。 ㅤ『日本短編漫画傑作集(1)』を読む。どれもめちゃくちゃ面白い。手塚治虫の鋭い人間観、つげ義春のなんとも歯がゆい奇妙さ......たまらない。 ㅤもう返却してしまったのでわからないが、浪人生の話が一番のお気に入り。毎日ろくに勉強もせず、浪人生活も三年目。故郷の母からは毎月生活費と同じ内容の手紙が届く。今年こそは、あんたが大学に入るのが私の夢だと

          エッセイ:真に生きるということは

          エッセイ:孤独を孤独として......

          ㅤ最近、図書館で『響きと怒り』を読んでいる。二時間程度の昼寝を挟みつつ読んでいる。 ㅤ幸せなカップルYoutuberのチャンネルを見ると自分まで幸せになる、というポストにどうかそのまま純粋でいてくれ、みたいな皮肉ツイートが盛り上がっていたのを思い出す。でも実際、そういう層に需要があるからカップルYoutuberが居るわけで。お互い健康的で結構なことじゃないか。 ㅤ健康的な幸せで満足出来る人は、それはそれで良いんじゃないか。僕が憧れるのはそうでなくて、持たざる者。何かを強く求め

          エッセイ:孤独を孤独として......