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日記:図書館でのこと

ㅤ最近昼寝を再開した。14時から一時間程度寝る。午前中に図書館行って昼食の後は昼寝。生活が無職らしくなってきた。
ㅤ午前中のこと。雑誌閲覧席でユリイカの最新号を読んでいると、サングラスをかけた婆さんと夫らしい二人がやって来る。と、婆さんが突然声を荒げたブチ切れ。夫が引いた椅子の位置が気に食わなかったらしい。婆さんが座ると夫はどこかへ行き、婆さんは変わらず機嫌が悪い。ものの三分もしない内に「どこに居るの」と声をあげ、すっ飛んできた夫に「もう帰る」と婆さん。夫の腕をとるが、それも気に入らないらしく肘の辺りをつねっている。爺さんは何も言わず、婆さんは着信を取って携帯で喋りながら二人は出ていった。
ㅤ病や障害を抱える者は、基本的に不機嫌なんだな。僕がそう。己の不快感を他にぶつけないとどうしようもないという。
ㅤこの婆さんを見ていて、どこか安心したんだな。病人の正直な姿がそこにある。大病や障害を抱えていても立派にやっている、みたいな聖人君主の物語はやっぱり嘘だ。それを作り上げるのはいつも健康な側に居る人間で。病が個性だとすれば、健康な人間達は無個性故に大きな物語を求めるのだから仕方のないことだけれど。
ㅤどうにもならないことを、どうにもならないと受け止めるって大事なことだと思うんだけど。

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