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新作発売から1週間過ぎて小説家が思うこと

初めての単行本形式の小説「夏のピルグリム」を刊行して、1週間が経ちました。自著が書店の店頭に並んでいる光景を見るのは2度目になりますが、やっぱりいいもんですねえ。中学の頃からの夢でしたからね。単行本だからサイズが大きいので、店内でも目立っていました。
多くの書店で平積み、しかも一番前方にディスプレイしてくれていて、嬉しい限り。蛍光色を含んだ黄色と緑の表紙が輝いて見えました。
みなさま、手にとっていただけたでしょうか? ぜひ表紙だけでも店頭でご覧になってくださいまし。

発売後に小説家ができることはほとんどない、と以前書きましたが、この1週間意外と結構ありました。
新聞の取材に対応し、オンライントークイベントに参加しました。

ライブでの配信は初めての経験でした。緊張はあまりしませんでしたが、後から配信を見直して、語尾の弱さや長く喋ると早口になるとか、相槌が早くて大きすぎるとか反省点が多かったです。元々めちゃ早口で、これでも抑制して喋ったつもりだったんですけどねえ。

SNSなどでいくつか感想をいただきました。
面白かったのは、「自分の体験を思い出した」という感想が多かったことです。
夏のピルグリム」の主人公夏子は絶望して、巡礼の旅に出ます。道中でさまざまな人に出会い、多くを経験し、社会を知り、自分を見つめ直します。
自分の人生にもそういった貴重な出会いがあった人が、「夏のピルグリム」を読み、昔を思い出して、もう少し頑張ってみようと思った人が何人かいました。
夏のピルグリム」は、辛いことがあって下を向いている人に光を射し、少しでも視線が上向けばと思って書いたところがありますので、この感想は嬉しいです。
ラストで驚き、感動したという感想もラジオなどでいただきました。これも嬉しいですね。時間をかけて読んでくれた人に、驚きと感動をお届けしたいと常に思っているので。

来週以降も、もう少し取材などもあります。ひとりでも多くの方に本を取り上げてもらうためにがんばりますです。

著者初の単行本形式の小説「夏のピルグリム」がポプラ社より発売中です。「ポプラ社小説新人賞」奨励賞受賞作です。よろしかったら書店で手に取ってみてください。善い物語です!


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