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読書日記.12「回避性愛着障害」

最近、愛着について関心があり、この本を読んでみました。

回避性愛着障害 (光文社新書) https://amzn.asia/d/hEom56R

【概要】
生後〜1歳半、2歳までが愛着を育むタイムリミット

・愛着:スキンシップとは違い、求めた時に変わらずに応えてくれるものに愛着をもつ

・回避型: ネグレクトのほか、子供の頃に親から強い支配を受けたタイプ(過保護や過剰な支配)
┗義務感の強い親「〜せなばならない」と囚われ、自然な情愛や共感よりも、目的を達成したりルールや基準厳守の考え方が強い
┗子供の気持ちに無頓着で、自分の思い通りにさせようとする傾向(自分の与えた課題をこなせるかどうかが気になり、途中の頑張りなどは軽視)

・不安型の人の子育て:  過保護や過干渉が起きやすい。子どもが積極的に外に探索するのを制限など。よって自立を遅らせたり

・不安型の人の仕事:  仕事に絶えず不安定な愛着がもちこまれることも。仕事そのものの問題より、相手に認められるか気に入られるか人間関係の問題に置き換わることも。

・回避型の人の仕事:  興味のある事以外に時間やエネルギーを使うのを極力避ける「面倒くさがり」。失敗に対するおそれ、チャンスから逃げ出す、責任を持ちたくない…
┗苦しい時ほど1人になりがち。素直に甘えたり苦しさを表現できない。黙り込んだり素っ気なくても、悪気があるわけでない

・回避型の人の性行為:  相手の求めや反応を感じ取り応じていくというより、自分の見たいものだけ見て自己完結しようとする。パートナーとの相互的で共感的な営みより、相手を支配したりコントロールしようとする行為。

・安心安全の環境:  応答性と共感性→共感的応答の形で表れる

・回避型から回復するには?
→自分が問題から逃げていることに気づき、もう逃げないと覚悟を決めることである。
→趣味など、回避型のその人をを受け入れてくれる集まりがないか考える
興味の共有が大事

・回復支援には?
→こちらからその人に何かするというより、その人の安全基地であり続けること自体が治療にも支援にも役立つ
┗本人が今求めていることに応えていく中で安定した関わりを維持し続けることが、回復したり可能性をのばす助けに。※相手の自立を前提に。相手にもそれなりの努力と自制を求める
どんな時でも「大丈夫だよ」と言ってくれる存在

・情緒的繋がりである愛着や信頼:  共感的な応答や自己開示が大事

コミットメント:「こうなりたい」「こうしたい」など本人も自分の決心を述べると支援しやすい

【感想】パートナーが回避傾向だったので、読んでみて参考になりました。改めて、知識を得る事は大事だなと思いました。こうした特性や考え方をふまえ、お互い自覚を持ちながら接すれば前に進んでいけるとも思いました。

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