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ヴォイトレの論点

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ここには、福島英が、最近のQに対して、自分の考えを述べています。1つの問いから本質的に深めて説いていますので、一般向きでない回答もあります。福島の持論もあります。わからないときは… もっと読む
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2019年4月の記事一覧

論25.マイクと歌唱の振りについて<「チコちゃんに叱られる!」(2018.12.21放映、年末…

〇セッティング 年末のTVで、「マイクを持っていない手を動かすのはなぜ」という珍問と、「マ…

特論24.日本人と声とその行方~2018年、音楽業界から平成の総括とその先を読む

〇ヴォーカロイドと声 日本では、カラオケに加えヴォーカロイドが開発され、その合成音での「…

論23.「ウーロン茶は喉に悪い」について

このところ、ウーロン茶と発声についての問い合わせが続けて届きました。ヴォイトレにおいて、…

論22.ことばの壁

〇信用してみることの壁 最近、こういう注意をすることがあります。 「トレーナーがわかりや…

論21.心身の使い方のミスと人間発声学(対処から統合へ)

○声楽という治療法  クラシックは、西洋のものですから、西洋医学と似ていると思うことがあ…

論20.歌うことのソフトウェア

〇デジタルの進化  文化での大きな改革期を20年ごとに、1967年のアメリカ、1987年のイギリス…

論19.「AIとこれからの声」へ~ナレーション、声優、歌手、ヴォイストレーナーの職のソフトウェア化

〇カラオケバトルという歌謡番組  日本では、カラオケに続き、ヴォーカロイドが実用化されました。これは、ロボット、アンドロイドという2つの進化に相当します。  歌番組もほとんどなくなりつつある日本のTVで、カラオケ採点機能での点数を競うカラオケバトルの放映が増えました。カラオケ採点機能が改良され、ある面で、審査員以上の公正な判断をしているとみたのでしょうか。そのセンサー機能を人の耳よりも信用をおいたわけです。 ゲームのようなことが、いつの間にか、その点数を1点、いや、0.

論18.声の強さ、耐性について

Q.なぜ、ヴォイストレーナーの声は弱いのか。☆☆☆ 〇ヴォイストレーナーの声は弱い? 最…

論17.「まね」で教えること

○客観化する  自分が一人で行うことと、レッスンのようにトレーナーと二人で行うことは違い…

論16.鍛える

○能力の開発  仕事のITによる効率化の反動としてだけではないと思いますが、どこでも誰でも…

論15.考える技術と感じるアート

○断じるということ  断定する人は、大体は、大した人でないので、その内容が合わなくても気…

論14.バランス調整と実力アップ(発声での筋トレ不要論について)

〇発声での筋トレ不要論 これは、主に腹筋トレ不要論のことだと思います。言うまでもなく、呼…

論13.トレーナーによる方法やメニュの違いについて

Q.トレーナーによって、方法やメニュが違うのですが、どのように捉えていらっしゃいますか. …

論12.ヴォイトレで独り立ちするには

Q.ヴォイストレーニングを教える仕事に就きたいです。先生の経験をふまえたアドバイスをお願いします。 ○声の専門家はいない  声の分野は広範です。それを教えるとなると、さらに範囲は広まり、一方で深まります。声は、すべての人に関わること、つまりはすべての人の問題です。気づかないうちに誰もが教えたり教えられたりしているという分野ともいえます。つまり、ことばを伝えるツールとして化粧や身だしなみよりも人々の生活に密着しているからです。  その点では、「話し方」という分野と似ている