マガジンのカバー画像

ヴォイトレの論点

96
ここには、福島英が、最近のQに対して、自分の考えを述べています。1つの問いから本質的に深めて説いていますので、一般向きでない回答もあります。福島の持論もあります。わからないときは…
運営しているクリエイター

記事一覧

固定された記事

ヴォイトレの論点 目次

本文の題と一部変更あります。特論は、特別論点の表記です。 96.自己流との決別 95.強化鍛錬…

論96.自己流との決別(8797字)

〇自分の感覚の是正 自分で無理なく自然だと思っていても、それがどのレベルにおいてそうなの…

論95.強化鍛錬とバランス調整について

〇トレーニングの意味 トレーニングのメニュというのは、さまざまな目的によって使われるも…

論94.自分の身体に基づく声、感性に基づく歌唱と表現

〇上達法とは 上達法というのは、基本的には、自分の理想とする目標に対し、現状を把握して…

論93.日本人の声と音楽教育(12244字)

〇歌と芸能・芸術 声と歌の間で問題となるのは、歌を芸術として捉えたときだと思います。 歌…

論92.心身が声にもたらす影響と対処法〜腰痛に学ぶ(8760字)

〇老化は原因ではない たとえば、腰痛は老化が原因だと思っている人が多いようです。しかし…

論91.発声と健康法(14277字)

〇体力とメンタル 私自身は、若いときには、かなり無茶をしてきたと思います。 徹夜続きで、食生活も睡眠も不規則、栄養や運動など考えたこともありませんでした。 それでも、やる気だけで、駆け続けられたのは、若さだったのでしょう。 あまり支障を感じることは、ありませんでした。 2か月に一度は海外に行って、毎月、全国を回ることをノルマに課して、40代半ばまで続けました。 20代の最後に、午前中に4時間の授業を受け持った専門学校の春休みに初めてのぎっくり腰になりました。なぜか直感

論90.日常での感性と声での表現(9680字)

○感じることについて 何かを表現するためには、感じたことが元になります。自分が強く心を動…

論89. 歌の判断と個性を活かすレッスン(12600字)

〇声の基礎づくりとオリジナルな歌唱 私は、歌い手をレッスンする立場として、与えることは、…

論88.役者や声優の歌唱指導(11000字)

〇役者、声優と歌 役者や声優がいらしたときには、声のトレーニングのなかに、できるだけ歌を…

論87.基本と応用の関係 応用を基本を深めるのに使う(6956字)

〇類似本 島津ひろしさんという人が、「実践ブレスヴォイストレーニング」という本を出してい…

論86.研究所とブレスヴォイストレーニング(7823字)

○二つのパターン 声について、ずっと、研修や出版をしてきました。 結局、人に教えるときに…

論85.声で自由な表現をめざすために~ラップ、即興、アレンジ、フェイクのためのトレ…

〇日本語ラップの可能性 1980年代は、日本語ラップが始められてきましたが、ヒップホップの…

論84.フィジカルとヴォイストレーニング~歌の上達のための本当の基礎とは(巷のヴォイストレーニングの限界)(7835字)

○筋肉とフォーム 私たちが、直接にコントロールできるものは筋肉です。骨や皮膚などは、その動きによってしか動かせません。また、鍛えられるのも筋肉です。トレーニングによって、それは強化することができます。強化するためには、負荷を与えることです。 トレーニングとは、その負荷の与える運動ということになります。そこには、栄養を与えて、休みを与えることが大切になります。この辺は、フィジカルなトレーニングでいわれている通りです。タンパク質の摂取や、適度な休息によって、より効率的に、