【料理が苦手】わたしの料理失敗作のレシピ。
※長いです
私は料理が出来なかった
作り方がわからなかった
苦手だった。
父も母も料理上手だった
二人とも料理する事が好きだった
家族みんな、美味しい物が大好きだった。
休日となれば、外食へ行く事も多く
和洋折衷、様々なジャンル
食事中のマナーなども含め
沢山のお店へ連れて行ってもらった。
感謝している。
両親は仕事に忙しく
まともに料理の仕方を教わった事が無い。
『夕方のバタバタとした時間にご飯支度を手伝ってもらう余裕が無くて、一つもやらせなかったんだ、、、』
と、わたしが大人になってから母に聞いた。
故郷を離れ一人暮らしを始めて
わたしは、自分の料理のできなさに絶望した。
どんな食材を買い、調味料は何を使えばいいのか。
そもそも包丁を使って何かを自分で作った事があるのは学校での調理実習くらい。
基本が分からない。
学生時代のお昼ご飯はだいたいやき弁
(北海道にお住まいの方なら知っていると思いますが、『やきそば弁当』の事であります)
やき弁の食べ過ぎで友達には『やき弁のプロ』と言われていた。
どうやら食べ方がとても上手だったらしい
ダイソン並みの吸引力で焼きそばをすするのだ(音で現すなれば、ズゾゾゾゾーッッ)
仕事帰りは決まってザンギ弁当。
歯医者さんでの勤務を終え、電車で帰る。
電車を降りてすぐ近くにある小さなお弁当屋さんに寄り、いつものおじさんに600円渡す。
これが美味しいんだな
白ご飯に梅干しのっかって
マヨネーズのかかった唐揚げにミニトマト、きゅうりとレタスのサラダがたっぷり、柴漬けが端っこに詰め込まれレモンのスライスまでついている。
ボリュームがありつつ丁度いいサイズのお弁当。
週末になると、友達と出かけて外食三昧。
友達が家に泊まった翌日はお昼頃に起きて、近くのスープカレー屋さんへ行く。
なんなら、平日も仕事帰りに友達と居酒屋さん。
私には、ご飯を"自分で作って食べる"という概念が無かった。
そんな事を想定していた母は、私が一人暮らしをしていたマンションの近所に住む叔母(偶然か必然か徒歩圏内に住んでいた)に
『あの子、ご飯作れないから時々夕飯食べに行かせてもいいかい?』
と、お願いしてくれていた。
毎週、月曜日と木曜日の夜ご飯は叔母の手作り料理をお腹いっぱい食べた
私に卵焼きの作り方を教えてくれたのは、叔母だった。
やっと料理を作ることに目覚めたのは
好きな人ができた時
可愛いもので(あの頃は)
好きな人に作る料理となると
前日に、一人コソコソと同じ料理を作って練習していたのだ。
そんなわたしは
大好きな人の胃袋を掴もうと
家庭料理を披露しようと思った。
己を知らぬ私は『カレイの煮付け』という定番中の定番
"the家庭料理"に果敢に挑んだのだ
あの頃の自分に言っておきたい『無理すなよ』って。
〜まずは練習〜
スーパーへ行き鮮魚コーナーでカレイをゲット。
『あとは生姜かな?』
他の調味料はあるからこれでオッケー
帰宅してキッチンに立ち料理を始める
それではいってみましょう。
私の【カレイの煮付け失敗編】のレシピ✏︎
①まずはカレイに十文字の切れ目を入れる
煮付けと言えば切れ目が入っている(いざ入刀)
『ん?』ん??
『ん!』んんん〜〜〜!!
切れない。
(えぇ、、、この包丁、こんなに切れ味悪かったっけ?)
どうにか無理矢理ギコギコと切れ目を入れる
②お次は、煮汁作り
このへんはまぁ〜
生姜を刻んでお醤油とお酒とみりんあたりを入れて
煮ていく。
カサカサでなんとも痛々しく傷ついたカレイを煮汁へ入れしばし煮る(ごめんね。この時のカレイちゃん)
ここだけはアルミホイルで落とし蓋をして何故か一丁前
ブクブクと強めの火で煮付けられるカレイ、、、。
④完成〜
味見する『ん。かたっ。しょっぱ、、、。』
味付けはそこまで悪くはなかったけれど
お母さんが作ってくれたフワッフワのカレイの煮つけじゃあない。
作り方を教えてもらった訳でもないのに
何故か母へ
少しプリプリしながら電話をかける
私『カレイの煮付け作ったけど全然ふわふわじゃないし美味しくないんだけど』
母『あんたが買ったの煮魚ようじゃなくて干物だったんじゃないの?』
私『え?カレイって2種類あるの?干物?煮魚よう?』
あの頃のわたしは、
カレイに焼き魚用と煮つけ用とがあることなど知らない。
でも、もったいないのでカレイの干物の煮つけは完食した、、、はず。笑
すっかり自信喪失したわたしは
翌日、大好きな人へ『カレイの煮付け』を披露する事は無かった。
フゥ、、、。
お付き合いいただけるようでしたら
もう一品いってみまSHOW〜
大丈夫ですか??
ちょっと休憩を挟んでおきますね☕️
春になるとあちこちに生え
ひっそりと生きているたんぽぽ
たんぽぽのひたむきに生きる姿に感動します。
さぁ
後半戦へいきましょう⚽️
(休憩短い。そして、絵本の説明が雑、、、、)
あの日
両親の元から甘海老が届いた。
殻を剥いて、大好きなお刺身として食べたわたし。
少しだけ残った甘海老のお刺身。
翌日、その甘海老のお刺身で
『そうだ!海老カツにしてご飯にのっけて
海老カツ丼を作ろう!』
またもや、キッチンへ立った
料理が出来ない割にキッチンへ立ちたがる。
あの頃の自分に言っておきたい
『せっかくの新鮮な甘海老そのままお刺身で食べておこうよ』って。
【チンチクリンな海老カツ丼】のレシピ✏︎(あれ?意外と成功編)
①まずは、甘海老の水気を切るために電子レンジへ入れる
お皿にしっかりキッチンペーパーを敷いて甘海老を並べる
チンする
(豆腐の水切りはレンチンで時短できるというのをどこかで聞いて知っていたのです。)
『海老もまずはしっかり水分をとっておこう!』
考えたらどうなるのか分かる様な気もするが。
チーーン(色んな意味で)
電子レンジから出てきた甘海老は1.5cmくらいのチンチクリンの海老になり
しっかり加熱までされている。
『ん?』縮んだね。
流石の私も、だいぶ縮んだ甘海老を見ておかしな事には気づいたはず
でも『まぁいいや。』
そのまま続行
②チンチクリンの衣付け
フライの衣付けくらいは母のお手伝いで何度かしたことがあり、ここだけは余裕。チンチクリンに
小麦粉→卵→パン粉の順でどんどん衣をつけていく
どう見ても明らかに小さいがとりあえず形にはなった
③よし!あとは揚げるだけ〜
これまた小さめのフライパンを使いチンチクリンを揚げた記憶がある。
④仕上げ
小さめのフライパンに
チンチクリンと卵と市販の甘辛いタレを流し込み卵にしっっっかり火が通ったら(半熟とかトロトロにする技術はなし)
あとはご飯の上にチンチクリンをのせて
完成〜!
おや。これはこれでなんとかなったんじゃない⁈(歓喜)
今ならYouTubeのミニチュアクッキングに出てきそうな
そんなサイズの可愛らしい海老カツだけれど
一応"チンチクリン丼"は完成した。
甘海老も、あの頃の私の手にかかればただのチンチクリン。
味は良かったので、大成功〜!?でした(拍手)
以上。
わたしのレシピ失敗作二品をお届けしました
皆様、ここまでお疲れ様でした。
この
伝説の『カレイの煮つけ』と『チンチクリン丼』の二品の話は
心を許してる人にしか話した事がありません。
noteで出会った皆様に
ついに披露してしまいました。
わたしがnoteで心を開いた証拠かもしれません。←一年半経って、やっと?笑
そして、
読み返してみると、わたしは単にウマシカなのでは?と。あはは。セイセイセイ。苦笑
この他にも
・友達と枝豆のビシソワーズを作ったけれど
飛び散るので、お風呂場へフードプロセッサーを持ち込んで使ったり(このへんはもうSo crazyですね笑 というより、若いが故の悪ふざけ)
・オットさんとの初めてのクリスマスディナーに
手羽先のグリルを焼いたけれど
何故か、アサリの味噌汁をスープがわりに出したり
(多分この時も、アサリの砂抜きして味噌汁作れるのよ風を吹かせたかったのだ。若干記憶がある)
・野球ボールみたいなまん丸カチカチなハンバーグを作ったり(これは未だに歴史となっている失敗作)
・黒焦げ大爆発なメンチカツを作ったり
(そういえば、メンチカツをしばらく作っていないなぁ〜。お惣菜のメンチカツ美味しいし)
・一人暮らしをして始めて作った料理は"玉ねぎのケチャップ炒め(玉ねぎの絶妙な辛さが残り味も薄く決して美味しいとはいえない一品だった)
などなど、、、。
今思うと
なかなか斬新な料理法が満載だった
知らないって強い。
そして、全て実話だからちょっと怖い。
こんな感じで、若かりし頃の私は、料理の『り』の字もできなかった
何度も何度も失敗した
今は眠っている料理本が何冊もある
クックパッド様には頭があがらない
今でも沢山失敗するし、相変わらず”料理の基本”は知らない。
完全なるオリジナル。
ここ数年、実家へ帰省した時に母の手伝いをしつつ母に習った料理がちらほら増えた。
『失敗は成功のもと』
その通りだなと思う。
得意な事もあれば苦手な事もある。好きな物もあれば嫌いな物もある。
避けられるなら避けてもいいし。避けられないなら上手く付き合っていく。
オットさんと出会い
やっと料理をする事が好きになり楽しくなったのかもしれない。
子ども達が生まれ
家族がいつでも『美味しい』って食べてきてくれたからかもしれない。
いや、いつでもは嘘だ。
『うえぇーおいしくないっ』って言われた事も何度もある。
今でも時々、、、。
今の私にとって、料理は毎日しなくてはならないこと(作りたくない日も多々)。
家族皆んなの命を私が預かっている
作るからには美味しく食べて欲しい
食べるからには美味しいものがいい
美味しいだけでは栄養が偏る
健康に生きていくためにバランスの良い食事をとる
嫌々作ると美味しく出来上がらない
全てが手作りじゃなくってもいい
楽しい食卓時間にしたい
家族の笑顔が見たい
何より、自分が美味しいと思うものを食べたい、、、笑。(食いしん坊万歳)
あまり難しく考えず。面白おかしく、出来るだけ簡単に、手抜きをしながら(←コレ、重要)
今は冷蔵庫の中にある食材を上手く組み合わせ
どんな料理に変身させようか考えるのが密かな楽しみだったりする。
いつも作っている普通の家庭料理をレベルアップさせ
家族の唸るような『美味しい!』を聞くために
日々、奮闘中なのだ。
そして
わたしが"食べる事が好き"なのは
きっと、幼い頃から両親が美味しいご飯を作ってくれた事
沢山思い出に残るような素敵なお店へ連れて行ってくれた事
毎日家族皆んなでわいわい食卓を囲んでいた事
何より、
"美味しい物を食べさせたい"という両親からの"愛"があったからなんだと思う。
自分も同じように
口に出しては言わないけれど(シークレットオブマイハートです。)
子ども達やオットさん、自分の親へ
"ご飯の時間"という形で"愛"を伝えられたらいいなぁって思う。
(美味しい物は人を幸せにするはずだ♡笑)
この記事、一年位前に書いたものです。
『どうしよっかな〜』の躊躇が続き、いつまでも投稿できずに下書き保存。
上書きしてるうちに記事がどんどん膨らみ
えらい長い記事になってしまいました。
熟成させ過ぎちゃいましたね。笑
ちなみに焼き魚の写真は、もう何年も前に行った釣りで釣れた鯖です。
だいぶロックな切れ目が入っています。
私の失敗作のレシピが
どなたかのお役にたちますように。
最後まで根気強くお付き合いいただいた方には
スペシャルありがとうございます🫶🫶🫶
明日も明後日も来年も再来年も毎日ずーっと幸せな日々を過ごせますように🕊️
なっがーーーーーーーーー。笑🦒