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企業ブランディングに必要な3点セット

こんにちは! ブランド・プランナー協会の和田裕史です。

世界中で猛威を振るっている新型コロナウイルス。営業自粛、活動自粛により、仕事がままならない方も多いかと思います。

当初はGW明けの5月6日(水)までだった緊急事態宣言も延長され、5月いっぱいまで延長されました(この記事は5月7日に書いています)。まだまだ辛抱しなくてはいけない期間が続きますが、少しでも前を向いて歩いていければと思います。

”アフターコロナ”に向けて、企業のブランドづくりに関する記事を書きます! 何かしらお役に立てれば嬉しい限りです。

ブランディングの基礎的な部分に関しては、「何故、今ブランディングなのか?」をご覧ください!

企業に必要な3点セット

”ミッション・ビジョン・バリュー”を、聞いたことがあるでしょうか? ほとんどの方は、「聞いたことある!」かと思います。

まさにこれが、ブランドなんです。

企業には、
ミッション:社会に存在する意義
ビジョン:目指したい/目指すべき近未来
バリュー:ミッション・ビジョンを達成するためのエネルギー

の3点セットが必要です。

それぞれを解説してみます!

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ミッション:社会に存在する意義

「社会の中で与えられた役割や使命」と考えてみてもいいかもしれません。企業には必ず社会の中での「役割」「使命」があります。

「社会に存在する意義や使命? そんな大げさな~」と思うかもしれませんが、決してそんなことはありません!

例えば歯医者さんなら、「歯科医療を通じて、西東京エリアの口腔環境を向上させ、患者様に笑顔を届ける。」が存在意義であり役割・使命ですね。

ついつい忘れがちですが、「企業があって社会がある」のではなく、「社会があって企業がある」の順なのです。

企業は商品やサービスなどを社会にいるお客様に提供することで、対価をいただきます。その商品、サービスは、社会のお客様から必要とされているからこそビジネスとして成立し、その企業が存在することも受け入れられます。

誰にも必要とされない企業や商品、サービスでは、ビジネスは成立しませんからね。

ビジョン:目指したい/目指すべき近未来


企業活動を通じて叶えたいこと、目指したい近未来がビジョンです。近未来を言い換えたら、夢でもいいかもしれません! 「ウチのサービスで、世の中を○○にしたいな!」という夢ですね。

またまた歯科医院を例に考えます。「分院を5店舗展開し、西東京エリアの口腔環境をくまなく向上させる!」「スタッフみんなで、患者様の歯だけでなく心まで癒して、最高の笑顔をお届けできるようになる!」などのビジョンが挙げられると思います。

「分院5店舗なんてとんでもない! それは夢じゃなくて夢想だ!」なんて思わないでください。現実とのギャップはあって当然。ギャップがあるからこそビジョンになるわけです。

「今はまだまだこのビジョンを達成できない。でも、ミッションを実現させるためには分院5店舗はマスト。そのためには来年までに…」と逆算して経営計画を考えていきます。

バリュー:ミッション・ビジョンを達成するための価値あるエネルギー源

ミッションとビジョンは掲げているだけでは意味がありません。これらを達成するためには、「価値ある何かをエネルギー源」にして事業を推進することが必要です。

この価値ある何かがバリューであり、ミッション・ビジョンを達成するエネルギー源の役割を果たしてくれます。

バリューは多岐にわたります。バリューと聞くと、「世界初! 当社独自の○○製法!」というように、具体的な製法や製品であったりサービスをイメージすると思います。もちろんそれも大切なバリューの一つ。

でもそれだけではありません。例えば、独自の考え方や判断基準、行動指針も立派なバリューです。

歯科医院で考えてみると、「当院独自の○○治療法」は紛れもなく技術的なバリューです。それ以外にも、「常に、“患者様にご満足いただけるか?”を基準に判断し行動します(判断基準/行動指針)」も立派なバリューになります。

ブランドが企業をまとめ、強い企業をつくる

「組織にまとまりがなくバラバラ」「スタッフの採用・育成方針がなくて、場当たり的な施策を繰り返している」と、お悩みの方は多いはずです。

しっかりとしたブランドをつくることは、組織をまとめ働くスタッフの気持ちを一つにする「インナーブランディング」そのものです。

ブランドが企業をまとめ、企業を強くしてくれます。

コロナ禍が去った後の企業の姿


リモートワークや自宅待機など、企業とスタッフの間に距離が生まれつつあります。
スタッフ全員が同じオフィスに集まる働き方から、ワークスタイルやキャリアデザイン、ライフスタイルに合わせた働き方を選択していく時代が、目の前まで迫ってきています。

でも、企業とスタッフの距離が離れても企業とスタッフは同じ方向を向いていないといけません。

企業とスタッフをつなぎとめて、一つにまとめてくれるもの。それが、ブランドでありミッション・ビジョン・バリューです。

一般社団法人ブランド・プランナー協会/ブランディングテクノロジー株式会社 コピーライター 和田 裕史

一般社団法人ブランド・プランナー協会

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