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【後編】認知症を予防しよう!効果的な食べ物やトレーニングを紹介!

認知症は誰がなってもおかしくない時代になりました。2025年には、65歳以上の5人の1人が認知症になるといわれています。
そのため、「将来に向けて認知症の予防をしたいけど何をしたらいいの?」「認知症の予防に効果的な食べ物やトレーニングが知りたい」と考えている方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、認知症の予防をしたいと考えている方のために、予防法や効果的な食べ物、トレーニングなどを紹介します。

前編はこちら:https://note.com/braintokyopharma/n/n6440b3706de1

認知症の予防に効果が期待されている食べ物

認知症の予防に効果があるとされている食べ物もいくつかあります。スーパーで簡単に手に入るものもありますので、ぜひ普段の食卓へ取り入れてみてください。

大豆製品

納豆や豆腐などの大豆製品には、ホスファチジルセリンという成分が豊富に含まれています。ホスファチジルセリンは、認知症患者の認知能力を改善させることがわかっている成分です。

ただし、ホスファチジルセリンは大豆にわずか0.003%しか含まれていません。一日に推奨されているホスファチジルセリンを摂取するには納豆約100パック分に相当するため、サプリメントを活用したほうが効率的です。

青魚

青魚には、DHAやEPAが豊富に含まれています。DHAは、認知症の原因であると考えられているタウタンパク質のもつれを減少させることが可能です。約2gのDHAを6か月間にわたり摂取したアルツハイマー病の患者さんで、タウタンパク質の減少が見られました。

また、EPAは脳卒中の予防に効果があることがわかっています。EPAをはじめDHAは脳卒中の発症だけでなく、認知症の進行速度にも関係しているため、青魚はぜひ積極的に食べたいものです。

コーヒー

コーヒーには、ポリフェノールの一種であるフェルラ酸という成分が含まれています。抗酸化作用をもつことから酸化防止剤としても使われていますが、実は認知症の予防とも大きな関係がある成分です。

フェルラ酸には、海馬の毛細血管の密度や直径の減少を防ぐ効果があります。アルツハイマー病による認知機能の低下を食い止める効果があるのではと期待されているため、今後もフェルラ酸については研究が進められていくでしょう。

ヤマブシタケ

ヤマブシタケとは、日本や中国に生息する食用のきのこのことです。アミロバンという成分を含んでいることで知られています。ヤマブシタケを軽度認知障害の日本人に摂取してもらったところ、認知機能の改善が見られました。

アミロバンのほかに、記憶維持に欠かせないヘリセノンが含まれていることも特徴です。さまざまな成分を含むヤマブシタケですが、見つけることが困難なため、「幻のキノコ」といわれています。

カレー

カレーに含まれているクルクミンは、認知障害やアミロイドβの蓄積を抑える働きがある成分です。アミロイドβは、脳に蓄積することでアルツハイマー病を引き起こすと考えられています。アミロイドβと直接結合することで、凝集や繊維形成を防ぐことができるのです。

イチョウ葉エキスも認知症の予防に期待されている

イチョウ葉エキスは、アルツハイマー病の予防に効果があるといわれている成分です。アミロイドβの凝集やタウタンパク質の調節などを行うことで認知症を予防します。記憶力を維持するとうたったイチョウ葉エキス配合のサプリメントも実際に販売されていることから、大きく注目されていることがわかるでしょう。

そのほかの認知症の予防方法

認知症の予防には、音楽療法や回想療法なども効果があります。こちらもすぐにできるものですので、気になる方はぜひ始めてみてください。

音楽療法

音楽療法の方法はとても簡単です。音楽を聴いたり演奏したりするだけで、認知機能の維持に効果があります。楽しみながらストレスを軽減したり脳を活性化したりできることから、苦なく毎日続けることができるでしょう。

回想療法

回想療法とは、自分の過去を見直すことです。自分自身の記憶について思い返すことで、気持ちが穏やかになり、さらに脳の血流をよくできます。

こんな症状があったら認知症かも?

下記のような症状があったら、認知症の一歩手前である軽度認知障害(MCI)かもしれません。

引用:軽度認知障害 | e-ヘルスネット(厚生労働省)

認知症とまではいかないものの、明らかに記憶力が低下している場合は認知症の前段階である可能性があります。軽度認知障害のうち年間10~15%の方は認知症に移行するので注意しましょう。

認知症は早期発見・早期治療と予防が大切

残念ながら現代の医療技術で認知症を根本的に治療することはできません。そのため、軽度認知障害の時点で異変に気づき、対策を行うことが重要です。

また、とくに症状がない場合でも日頃から予防をしておくことで数十年後の自分を守ることができるでしょう。治療法がない以上、予防に加えて早期発見と早期治療がとても大切です。

まとめ

認知症の予防には、運動やバランスのよい食事、社会活動への参加や禁煙などが効果があります。一度にすべてを行うのは難しいと思いますので、まずは無理なくできそうなものから始めてみましょう。

また、青魚や大豆製品、コーヒーやカレーなどに含まれている成分が認知症の予防に効果的であるという研究データも出ています。食事として取り入れるのが難しい場合は、サプリメントなどをうまく活用すると続けやすいでしょう。

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