河中蹋録

ウズベキスタンサッカー情報アカウント「UzFootball.jp」の別館。140文字に…

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ウズベキスタンサッカー情報アカウント「UzFootball.jp」の別館。140文字に収まらない中央アジアやウズベキスタン、ロシアやソ連のサッカーを気ままかつ冗長に書いています。Twitter▶︎@uzb_football

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    中央アジア・ロシアサッカーの読み物記事

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2024シーズン ウズベキスタン1部リーグ移籍リスト

 本稿では、2023年12月から2024年月までの期間にウズベキスタン1部リーグの各チームで行われた移籍についてまとめた。可能な限りすべての異動を網羅したつもりだが、一部詳細情報が分からなかった選手がいるため完全ではない。  おそらくスマホでしか見れないが、国旗の絵文字の無い選手はウズベキスタン人選手。当該国のA代表招集歴のある選手は太字で強調している。 パフタコルOUT 🇳🇱マシュー・ステーンフォールデン(🇲🇾テランガヌ) 🇵🇱ミハウ・クハルチク(🇵🇱レギア2) サンジ

    • 2024シーズン ウズベキスタン1部リーグ参加チーム紹介

      はじめに 私事だが、24年2月18日にTwitterにウズベキスタンサッカー情報アカウントを立ち上げた。幅広いトピックを扱うにあたり、まず発信すべきは国内リーグとそのチーム情報だろうということになった。そこで、2024年シーズンのウズベキスタン1部リーグを戦う各チームを独断と偏見に満ちた所見とともに紹介する。この1ページで今シーズンの14チームについてなんとなく知った気分になれる、はず。  各チームのスタジアムについては、長らく現地に在住する学生時代の先輩のブログが非常に詳

      • 独断と偏見による元ウズベキスタン代表選手紹介

         生きるということは出会いと別れの連続である。  ……大きく出てしまったが、来る人があれば去る人もある。2020年から書き続ける「独断と偏見によるウズベキスタン代表選手紹介」においても、残念ながらウズベキスタン代表に呼ばれなくなってしまった選手が現れ始めた。項目ごと消してしまうのももったいないので、別に記事を立てて紹介することで、彼らの足跡を記録する。 ◆ゴールキーパーエルドル・スユノフ(Eldor Olimovich Suyunov) 1991年4月12日生、カシュカダリ

        • 「お隣さんのサッカー」〜中央アジア・スター選手紹介(ザイヌッディノフ、アフメトフ)

           これまでウズベキスタンのサッカー選手ばかり紹介してきたが、たまには隣国の選手についても語ってみようと思う。ただ、ウズベキスタンほど詳しいわけでは当然ないので、有名どころをピックアップして、自らの勉強も兼ねてまとめてみた。  まずは以前からまとめたかったザイヌッディノフとアフメトフについて書いた。まだ「手札」はあるので、ゆっくり追記しながら充実させていくつもりだ。 ❶驚異の万能プレーヤー・ザイヌッディノフバクティヤル・バトゥルジャヌール・ザイヌッディノフ en:Baktiy

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        記事

          サマルカンドサッカー観戦記(2023/8/17)

          はじめに  夏休みにウズベキスタンに行ってきた。サマルカンドで念願のサッカー観戦をしてきたので、簡単にだがここに書き残すことにする。 1. 旅の前半戦  出発は8月11日だった。台風の接近に一抹の不安を覚えての出発だったが、幸い乗り継ぎ地の仁川国際空港の空模様が怪しかったのみで、特にトラブルもなくタシケントに到着した。  旅の前半は東部フェルガナ盆地へ。以前から訪れているリシタンの日本語学校を訪れた。前回来たのは7年前ということで、道路は舗装され、市中心部には派手な街

          サマルカンドサッカー観戦記(2023/8/17)

          2022シーズンの「勝手に新人王」

          はじめに 2022年のウズベキスタン1部リーグが終了した。この記事を書き始めた頃は首位ナサフを勝ち点差1でパフタコル、ナフバホルが追う大混戦。そして25節でパフタコルが首位を奪還すると、そのまま逃げ切って4連覇に輝いた。開幕前から混戦になると予想していたが、これほどまでにもつれ込むとは思いもしなかった。  さて、今シーズンもウズベキスタンには将来楽しみな若者が多数現れた。「勝手に新人王」と銘打って、実績とインパクトから4つのグループに分けて、今年のリーグ戦を彩ったスター候補生

          2022シーズンの「勝手に新人王」

          ブニョドコルのラフモナリエフがルビンに移籍

          はじめに ブニョドコルのウマラル・ラフモナリエフがロシア2部のルビン(カザン)に移籍することとなった。現在の契約が満了になる今冬の加入、契約期間は3年半。 簡単な選手紹介 フルネームはウマラル・ムハンマダリウール・ラフモナリエフ(Umarali Muhammadali oʻgʻli Rahmonaliev)。2003年8月18日生まれの19歳(記事執筆時点)、ウズベキスタンは東部の都市ナマンガン出身の若手選手。背番号は33。育成の雄ブニョドコルが生み出した最新作だ。  ポジ

          ブニョドコルのラフモナリエフがルビンに移籍

          【完結】AFC U-23アジアカップ2022 若き「24人」の冒険

          あらまし 2022年6月1日、2022 U-23アジアカップがウズベキスタンで開幕した。もともとは翌年のアジアカップを控える中国での開催予定(2022年大会から、オリンピック予選を兼ねない大会については、次の年に行われるアジアカップのホスト国で開催するものとした)だったが、新型コロナウイルスの流行により開催権を返上。代わりに中止した2020年のAFC U-19選手権の開催国を務めるはずだったウズベキスタンがホスト国になった。6月19日の決勝戦まで、国内各地で熱戦が繰り広げられ

          【完結】AFC U-23アジアカップ2022 若き「24人」の冒険

          2022シーズン序盤 ウズベキスタンサッカーの動向 【更新中】

           この頃、不本意にも本業が忙しくなかなかウズベキスタンサッカーをフォローできていなかった。ご存じの方の通り、ウズベキスタンでは2022年のサッカーシーズンが開幕した。  今年はいよいよカタールW杯が行われる。史上初のアジア2次予選敗退を喫したウズベキスタンは国際大会からは蚊帳の外……と思うなかれ。6月に開かれるU-23アジアカップの開催国はウズベキスタンだ。さらに翌年にはU-20アジアカップもウズベキスタンで開催予定と、中央アジアサッカーがフォーカスされる機会が増えそうだ。そ

          2022シーズン序盤 ウズベキスタンサッカーの動向 【更新中】

          【更新終了】2022シーズン ウズベキスタン1部リーグ参加チーム紹介

          はじめに 2022年シーズンのウズベキスタン1部リーグを戦う各チームを独断と偏見に満ちた所見とともに紹介する。並びは昨シーズンの順位と同じ(昇格チームは2部リーグでの順位に準拠)。この1ページで来シーズンの14チームについてなんとなく知った気分になれる、はず。 注釈(読み飛ばしても構いません) パフタコル 実力と伝統を兼ね備えた、ウズベキスタン最強の名門チーム。  直接的な戦禍を免れたこと、ヨーロッパ・ロシアから多くの企業が疎開したことで各産業が飛躍的に発展したことにより

          【更新終了】2022シーズン ウズベキスタン1部リーグ参加チーム紹介

          【更新終了】ウズベキスタンサッカー 冬の移籍情報(2021-22年)

           ウズベキスタンサッカー界では2021シーズンが終わり、オフシーズンの真っただ中。各チーム来シーズンに向けて補強を進めている。今オフもまた、何人ものウズベキスタン人選手が戦いの舞台を移している。少し大げさな言い方だが「革命前夜」とでも言うような、波乱と変革の予兆が強く感じられる年末年始となった。  本稿では、昨シーズンに続き有力選手やチームの動向を簡単にまとめた。移籍市場がクローズするまで、動きがあったら適宜加筆修正していく。全チームの移籍リストもまとめたいのだが、昨季は思い

          【更新終了】ウズベキスタンサッカー 冬の移籍情報(2021-22年)

          【更新終了】ウズベキスタンサッカー 2021年オフシーズンの話題

           ウズベキスタンサッカーの2021年全日程が終了した。欧州各国リーグと異なり、各大会は日本と同じく年をまたがず春開幕~秋閉幕のスケジュールとなっている。リーグ戦の開幕は3月3日、それに先駆けて2月26日に行われるパフタコル対ナサフのウズベキスタン・スーパーカップ(リーグ戦王者とカップ戦王者の対戦)で2022年のシーズンが始まる。  それまでのオフ期間に起こった主な出来事をまとめる。  オフの移籍情報は別記事にまとめています。 2021年の優勝チーム、表彰ウズベキスタン1部

          【更新終了】ウズベキスタンサッカー 2021年オフシーズンの話題

          ウズベキスタン1部リーグ 2021年シーズンが終了ほか

           ウズベキスタン・スーパーリーグは先の週末で全26試合を消化、2021年シーズンを終了した。全チームを取り上げるとキリがないので、有力チームの戦いについて簡単にまとめた。 総合力で勝ち取った栄冠 優勝はパフタコル。  なーんだ、またパフタコルか、と思われる方もいるかもしれないが、今季のチームはいつもと違う苦難の船出だった。まずはコロナ禍で親会社の業績が悪化、開幕前にいきなり資金難が報じられた。事実、開幕以降は何と5ヶ月間給与未配という、おそらくチームの歴史上最も困難な時期

          ウズベキスタン1部リーグ 2021年シーズンが終了ほか

          ウズベキスタン代表、国際Aマッチデーの短いレポート

          はじめに 2021年10月にFIFA国際Aマッチデーがあった。フランスがUEFAネーションズリーグ優勝、窮地に陥った日本が「絶対に負けられない」オーストラリア戦に勝利など様々な出来事があった。ウズベキスタン代表もいつもならW杯3次予選序盤戦。筆者は試合内容の振り返りや次戦への展望などでやきもきしっぱなしなのだが、残念ながら予選落ちした「白狼」は真剣勝負のない少し寂しい秋を過ごしている。  8月にスレチコ・カタネツ氏が新監督に就任した代表チームは、すぐにストックホルムでスウ

          ウズベキスタン代表、国際Aマッチデーの短いレポート

          前代未聞の「エソンクロフ事件」についてのレポート

           ウズベキスタン1部リーグは残り10試合を切り、終盤戦に差し掛かっている。各地で熱い戦いが繰り広げられているが、今季も優勝争いに面白味はない。というのも、2連覇中の王者パフタコルが独走態勢を崩さず、2位以下を10ポイント以上の差をつけて大きく引き離しているからだ。マッチレースが味気ないのは圧倒的な強さの裏返し、このまま14回目のチャンピオンはほぼ確実と思われる。  しかし、歴史的快挙もあった。第19節、最下位アンディジャンがそのパフタコルに勝利したのだ。前半にロングボールか

          前代未聞の「エソンクロフ事件」についてのレポート

          ウズベキスタンサッカー 夏のニュース遅報

           今夏もサッカー界では活発な移籍が行われた。パリに行った人やマンチェスターに帰ってきた人など、今年のマーケットは特に動きの多い印象を受ける。ウズベキスタン国内やウズベキスタン人選手にもそれなりの動きがあった。すでに夏も終わりでニュースの鮮度は高くないが、簡単にまとめた。  なお、投稿をサボっていた間に、1979年にパフタコルの選手を乗せた航空機が現在のウクライナに墜落した事故(ドニプロゼルジーンシク空中衝突事故)が起きた8月11日を迎えた。事故から42年が経った今も、タシケ

          ウズベキスタンサッカー 夏のニュース遅報