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噂の「マクロビ」を徹底解明してみた

テレビなどでたまに見かけるマクロビ。ダイエットに良いとか、ベジタリアンやビーガンのようなものという曖昧なイメージを抱いている方も少なくはないと思います。この疑問を解決するべく、マクロビの基本情報をまとめました。

そもそもマクロビとは?

マクロビとは、穀物や野菜など日本の伝統食をベースとした食事のこと。正式にはマクロビオティックといい、「MACRO(長い)」「BIO(生命)」「TIQUE(術・学)」という3つの意味からなってます。要するに自然と調和をとりながら、健康な暮らしを実現するというのが基本的な考え方とされています。
マクロビのルーツは明治時代。食医と呼ばれた石塚左玄が考案した食養生に、桜沢如一という人物が中国の思想を加えて、玄米や菜食を中心とする食事法を編み出したことが始まりとされています。

マクロビの基本

マクロビを理解する上で大切な3つの言葉があります。それは身土不二(しんどふじ)、一物全体(いちもつぜんたい)、陰陽調和(おんみょうちょうわ)です。

・身土不二
身体と環境は切り離せないという意味です。南国の人は南国の、北国の人は北国の、日本人は日本のものを食べます。マクロビでは、こうしたその土地の旬の食べ物を食べることを身土不二といい、身体と環境は深く結びついているという考え方です。

・一物全体
一つの物を丸ごと全体を食べることでバランスがとれるという考え方です。野菜の葉っぱや茎、皮や根っこ、小魚なら骨やしっぽまで、なるべく丸ごと食べることを意識するようにとされています。

・陰陽調和
東洋の伝統的な世界観で、食べ物にあてはめて考えると、体を温めるものや水分の少ないものは陽性で、体を冷やすものや水分の多いものは陰性、といったような分け方をします。暑い季節には陰性の食べ物、寒い季節には陽性の食べ物を摂取するなど、環境に合わせて陰と陽をバランスよく食べることを意識します。

マクロビでは何を食べるの?

マクロビの基本的な主食は玄米で、副菜として旬野菜のサラダや煮物などを食べます。玄米や野菜の他にも豆や海藻、ナッツや果物も食べられています。また、米飴やメイプルシロップなどが甘味料として使用されることもあります。
反対に絶対に食べてはいけない食べ物はありません。肉、卵、乳製品、白砂糖、化学調味料などは避けたいものとされていいますが、厳密に禁止されている訳ではなく、摂取しても全く問題はありません。マクロビはあくまで人間の健康を目的とした食事法だからです。穀物を始めとした和食中心の食生活を送るなかで、適度に肉や魚を摂りいれることも大切なことで、人や動物、環境に配慮して、健康のためにバランスよく食べるという意識を欠かさずにいれば問題ありません。

まとめ

マクロビは身体や環境にとってバランスの良い食生活を推奨するひとつの考え方で、絶対これを食べてはいけないというルールがありません。健康のために食生活を改善したいと思った時には、マクロビの心得を意識することで無理なく改善できるのではないでしょうか。

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