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憲法改正を真剣に考えよう

 広島の小学校の夏休みの登校日は決まって8月6日だった。8時15分、原爆が投下された時間にみんなで黙とうをささげる。
 そして平和教育が教室で行われたはずであるが、正直あまり憶えていない。
 太平洋戦争のことも、沖縄戦のことも、長崎の原爆のことも。ましてやなんで原爆が広島と長崎に落とされ、多くの人々が殺されてしまったかなんて理解してやいなかった。多分学校でも突っ込んだ説明はしていなかったことと思う。
 のらくろやコンバットをTVで見ても、戦争の悲惨さはわからない。
 幼い頃に行った原爆資料館の展示物に心痛めながらも、戦争の意味がわかっていなかったので、恐怖心を与えられただけであった。
 もっともちゃんと説明されたとしても理解できたかどうかは不明である。
 トラトラトラという映画が流行っていたが、やはりストーリーの意味など理解してはいなかった。
 小学校の高学年になってから、少しずつわかってきた。明治維新、大正デモクラシー、昭和恐慌、日華事変(当時は日中戦争のことをこう習った)太平洋戦争、空襲、沖縄戦、原爆、敗戦。
 今は大人になったので、それなりに理解をしているが、知らなさすぎる人も多い。若い人だけでなく、戦後生まれの人たちもちゃんと理解してない人が多い。東郷平八郎と東条英機をごっちゃまぜにしている人がいるのを知ってアングリしてしまったことがある。
 歴史が好きとか嫌いとかそういうことではなくて、自分の国の過去をしっかりと理解しておく必要があるのではないか。
 現在、憲法改正論議が盛んである。僕は憲法を改正して、自衛隊を明記することに賛成ではあるが、9条以外にも問題がある。大日本憲法下で悪法といわれた治安維持法を復活させることができるような憲法の自民党改正案もあるのだ。憲法改正には慎重になって真剣になって国民一人一人が勉強しなければならない。
( 表 現 の 自 由 ) 第 二 十 一 条 集 会 、 結 社 及 び 言 論 、 出 版 そ の 他 一 切 の 表 現 の 自 由 は 、 保 障 す る 。 2 前 項 の 規 定 に か か わ ら ず 、 公 益 及 び 公 の 秩 序 を 害 す る こ と を 目 的 と し た 活 動 を 行 い 、 並 び に そ れ を 目 的 と し て 結 社 を す る こ と は 、 認 め ら れ な い

( 国 民 の 責 務 ) 第 十 二 条 こ の 憲 法 が 国 民 に 保 障 す る 自 由 及 び 権 利 は 、 国 民 の 不 断 の 努 力 に よ り 、 保 持 さ れ な け れ ば な ら な い 。 国 民 は 、 こ れ を 濫 用 し て は な ら ず 、 自 由 及 び 権 利 に は 責 任 及 び 義 務 が 伴 う こ と を 自 覚 し 、 常 に 公 益 及 び 公 の 秩 序 に 反 し て は な ら ない。
            以上自民党憲法改正案


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