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ドキドキの梅の天日干し

こんにちは。ぼーんぐんです。

朝から快晴です。暑い一日のスタートです。

梅雨明けの時期が例年と異なった今年は、梅の天日干しのタイミングが定まりません。3日連続の良い天候の日を選んで一気に干したいところですが、予定が合わないまま先延ばしにしていました。

しかし既に8月下旬です。

そろそろ干さない台風のシーズンになってしまいます。重い腰を上げて決心いたしました。

私は毎年、和歌山の梅農家さんから完熟梅を20㎏取り寄せて漬け込んでいます。果肉の多い南高梅は仕上がりが違うんです。絶品です。

今年も失敗のリスクを避けるため5kgづつ4つの漬け樽に仕込んでいます。

こうしますと仮に1つの樽でカビなどが発生しても残りは生き残りますものね。

天日干しに先立ちこの4つの樽の「開封の儀」を行います。

「開封の儀」などと少々大げさですが、上手く漬かっているか否かで、その後のテンションが全く異なりますから私の中では重要な儀式なんです。

まあ儀式といっても、ビニール袋で密閉した漬け樽のふたを開けるだけなのですが、ドキドキです。

「上手く漬かっていますように」心で祈りながらその時を迎えます。

その心情を例えるならば、中学生に戻ったような気分です。

中学校時代の私が教室で、名前を呼ばれて教壇まで答案用紙をもらいに行く時の気分に似ています。

先生のはからいで、点数の書かれた答案用紙右上は三角に折られているんですよね。

「どうか良い点数です様に・・」と心で祈りながらそっと折られた箇所を開いてみる。そんなドキドキの気分です。

答案用紙の三角の部分を開くように、密閉している漬け樽のふたを開きました。

「よし。カビてない」自然と笑みがこぼれます。

そしてこのドキドキを4樽分楽しみました。

私は梅干し作りのクライマックスは、このドキドキの「開封の儀」ではないかと思っているのですが、梅干し作りをなさっているみなさんは如何でしょうか。

さあ、今年もここまでパーフェクト。あとは最後の工程、天日干しです。

漬け樽の中身をザルでこし、梅酢と梅干しと紫蘇に分けます。梅干しはザルに広げ、シソの葉も固く絞って同じく天日に干します。

梅酢はこの後「紫蘇ジュース」でも楽しめますので、ひと樽にまとめてこれも日光消毒です。

天日干しは「ザルで干すだけでしょ」と思われがちですが意外とこの工程も馬鹿にはできません。

天気が良すぎるせいか、温暖化のせいか、加齢が原因なのかはわかりませんが、4樽分を丁寧にザルに広げていくと途中暑さでクラっとふらつきます。

直射日光による熱射病にならぬよう適度に水分補給しながら用心して干しました。

一般の家庭で20㎏の梅の天日干しは壮観ですよ。

「よくもまあ我が家は、一年間でこれだけ消費するものだ」と関心します。

そして、汗をぬぐって昼食後の13時、空を見上げますと嫌な気分になりました。

午前中あれほど快晴だった空が曇りだしてきたんです。西の空は濃い鼠色の雲が広がってきます。

「やばいな降るな」折角干した梅を今度は取り込みです。

予感は的中です。取り込み終わって10分もしないうちにザっと通り雨が降りました。

「これがあるから目を離せないんですよね」

スマホの地域別の天気予報だけでは安心できません。明日もまた空を見上げて天日干しは続きます。

「美味しくなーれ」と願いながら。

みなさんは梅干しはお好きでしょうか。

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