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「広島」と「阪神」を肌で知る指揮官

カープが来ましたか。

私は阪神ファンです。リーグ優勝が決まってCSのことを考えた際、最初に頭に浮かんだのは「DeNAの方が嫌だな」でした。甲子園で負けが込んでいたし、牧選手にかなり打たれていたので。

ただファーストステージを連勝で突破したカープの勢いは脅威に感じます。もしかしたら新井監督の存在が大きいのかもしれない。

近年のカープの指揮官は、生え抜きで他球団へ移籍せずに引退した人が多い印象を受けます。ネットで調べたところ、88年のオフに就任した山本浩二さんから前任の佐々岡真司さんまでほぼそうでした(唯一の例外は「ベース投げ」で知られるマーティ・ブラウン)。

だからなのか、チームカラーが一貫している気がします。若い選手の育成手腕に定評があり、ローコストで最大限の成果を挙げる。一方で、キャンプの練習時間が長いとかミスをしたら即スタメンを外されるなどの厳しさも耳にしました。

新井さんは2008年から2014年までタイガースに在籍しています。カープの流儀を知り尽くし、なおかつイチプレイヤーとして他球団のやり方にも触れている。あるいはそのことが、歴代監督とは少し違う彼の「選手をのびのびとプレイさせる」リーダー像に繋がっているのでしょうか。

同じ目線で語るのはおこがましいけど、私も様々な書店で働いてきました。アルバイトに契約社員、責任者の代役もこなしました。だからこそ、いまの職場で当たり前のように横行している慣習のおかしさに気づける。逆に「以前いたあの店もこうすればいいのに」と感じることもあります。

おそらく阪神ファンの多くは今回のCSファイナルを楽観視はしていません。ペナントレースでどれだけ2位以下に大差を付けても、短期決戦は別です。ましてや相手の指揮官は両チームの特徴を肌で知る人。何が起きるかわからない。

開幕は18日。熱い戦いを期待しています。

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